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映画のコトやら何やら綴りませう
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さあさあ、セガールアクションの登場ですよ。

DENGEKI 電撃(2001)
EXIT WOUNDS

デトロイト市警のはみ出し刑事ボイド。副大統領を暗殺から救ったりと大活躍をするものの、そのあまりに荒っぽいやり方に治安の悪さで有名な15分署に左遷に。だがそこで、麻薬組織と絡む警察内部の汚職に気づくのだった。

というわけで実に刑事アクションの王道的ストーリーで、これまで似たような内容の映画を何本見てきただろうかという感じ。しかしその中で描かれるセガールさんのアクションがありがちドラマを引っ張っていきますし、アンジェイ・バートコウィアク監督の演出もなかなかのもの。
映画前半のコミカルなタッチも楽しく、そしてありがちかと思われたドラマもクライマックスに至ってのたたみかけるようなどんでん返し、正義と悪の逆転現象はパワフルで見る者を引き込みます。
セガールさんもいつものシャープなアクションに加え、「マトリックス」制作者のジョエル・シルヴァーと組んだこともあってかワイヤーアクションも大胆に取り入れての大活躍です。

いや~、面白い。

昨日はそのジョエル・シルヴァー氏制作の「マトリックス レボリューションズ」(2003)が地上波放送されていましたが、アクションシーンも映画としての面白さもこちらが上と言い切ってしまいましょう。
思えばセガール作品としてはこの「DENGEKI」の前が、あのアルバート・ピュン監督の悪夢のようなダメ映画「沈黙のテロリスト」(2001)だったんですよねぇ。もうセガールさんもこれで終わりなのかと思われていたのが、本作で華麗に復活。そういう記念碑的な作品でもあるのです。
それにしてもセガールさんの映画の何が良いって、安心して見ていられることですね。とにかく無敵、とにかく不死身。顔色一つ変えずに悪人どもを皆殺しにしていきます。セガールさんが敵に倒される姿なんてもはや想像も出来ないですよ。なればこそ「エグゼクティブ・デシジョン」(1996)での一発ギャグが映えることとなるわけです。でまぁ本作も軽いタッチでセガールさんのアクションを楽しみ、セガールさんの超人ぶりと悪人どもを皆殺しにするカタルシスを気軽にストレス無く楽しむには最適な娯楽映画の一本なのであります。

放送記録:2006年04月16日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」

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なかなか書くことができなくて、もう1週間近く過ぎてしまいました。今頃かよって気もしますがとりあえず。

「タイムマシン」(2002)
THE TIME MACHINE

H・G・ウェルズの古典SFを原作に、ジョージ・パルによる1959年版に続いての2度目の映画化ですね。原作者のひ孫であるサイモン・ウェルズが監督したことでも話題になった作品であります。

CGを多用した特撮シーンは流石に見事な物ですね。公開当時の予告編などでもそうしたCGシーンを前面に押し出していて大いに期待させてくれたわけですが、しかし実際に見てみると意外と全体から見た割合は少ない。どちらかと言えば特撮よりもドラマで見せようという造りです。けれどそのドラマ部分がピリッとしないのが辛いところ。
恋人を亡くしてしまった歴史を変えるためにタイムマシンを作り上げるという序盤は良いとして、それがいつの間にか未来の世界を救うために全てを投げ出す主人公の目的のすり替わりに説得力が皆無なんですよね。えっ?いつ恋人のことあきらめちゃったの?って感じで。死んだ彼女のことはさっぱり忘れて、未来世界の女の子に乗り換えたとしか見えない。
時間旅行で未来の世界を点描していくところも、もう少しカルチャーギャップを盛り込むなどして上手く描けなかったものか。主人公から見れば驚異的な人類文明の進歩にまるで驚く様子も見られないのはガッカリですよ。結局その点描が、文明が崩壊していくことの状況説明にしか使われてないのが勿体ない。その状況説明自体も上手くないですし。
タイムマシンの作り出すフィールドみたいなのから外に落ちた物が急速に朽ちていくという描写は映像的には面白いけれど、どうも納得のいかない部分でもありますね。
一方で図書館のホログラム案内人の使い方は上手いと思いました。ラストで子供達に勉強を教えているシーンは「最後の猿の惑星」(1973)を彷彿とさせて微笑ましかったり。

本作で一番残念だったのは、どうにも物語が情緒に流されていくところか。恋人の命を救うために過去に戻ってやり直そうとしても別の原因でやはり死んでしまうあたりもまったく納得できないし展開ですし、過去を変えられないのは未来に原因があるという結論に達するのも唐突で意味不明。タイムマシンテーマのラブロマンスをやりたいのなら名作「ある日どこかで」(1980)くらい徹底してほしいところだけれど、上記したとおり突然主人公は未来で出合ったばかりの女の子のために戦い始める。
せっかくひ孫が曾祖父の原作を映画化するのだから、もう少し英国的理知的な内容であって欲しかったなぁ、と。
ついでに言うと舞台が原作でのイギリス・ロンドンからアメリカ・ニューヨークに移されていたのも残念。最初はてっきりロンドンが舞台と思って見ていたものだから、時間旅行して着いた未来がどうしてアメリカなのか理解できなくて混乱してしまいました。昨年の「宇宙戦争」(2005)も同様で、アメリカ映画だから仕方ない部分もあるでしょうけれどもう少し原作を大事にして欲しいとは思います。

放送記録:2006年04月09日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」


さてさて、昨日ですがついに関西でも最終回を迎えました。

「金色のガッシュベル!!」第150話
「バオウを継ぐ者 ガッシュvsゼオン ジガディラスの雷 」

原作の方でゼオンの圧倒的な強さを演出していただけにガッシュvsゼオンの決着はいささかあっけないものになりましたね。ガッシュvsファウードも含めて、いつ頃打ち切りが決定したのか分かりませんがアニメの終盤は構成のバランスが悪かったように思います。
まぁでもアニメは急いで終わらせなくてはならなかった感もありますし、原作連載中に終わるアニメ版に良くあることでもありますし、様々な問題や伏線の積み残しがあるのも仕方のないところでしょうか。ラストをブラゴとの勝負で締めたところは妥当なところではありますが、やはり良かったかと。ただもう少し最終回らしく感動を盛り上げるとかも欲しかったところ。それにティオやキャンチョメ、ウマゴンといったガッシュと共に戦ってきた仲間達にも少しは見せ場を与えてあげても良かったでしょうに。
全体として、今一つ盛り上がることなくなんとか終わらせられました的な最終回だったのは残念でした。

しかしアニメ版「ガッシュ」で一番マズいと思うのは、始まった当初アニメオリジナルで散々ガッシュのライバル的キャラとして押し出していたにもかかわらずその後完全に無視された風使いの魔物の存在ですね(笑)。きっと人知れず魔界に送還されているのでしょうけど、気の毒すぎます。出したからにはちゃんとフォローしてやれよ。

実に精力的にアクション映画に出演し続けるジャッキー・チェンの、これが日本公開50本目作品だそうです。ジャッキー主演作で日本初公開されたのが「ドランク・モンキー 酔拳」(1978)の1979年で、本作が公開されたのが2004年ですから25年ほどの間に50本。平均して年2本のペースですか。80年代頃のジャッキー映画ラッシュを思うと少ないような感覚にも囚われますが、まぁなんとも精力的な活躍でありますね。私も昔ほどの大ファンとは言えなくなってますけど、でもやはりジャッキーアクションは好きだし、映画も面白いですねぇ。

「メダリオン」(2003)
THE MEDALLION

香港の寺院に隠れ住む少年の持つ、死人を生き返らせ不死の肉体と超人的な力を与えるという伝説のメダル。そのメダルを手に入れようと企む悪の組織と、少年を救おうとする香港警察のエディ捜査官(ジャッキー)の壮絶な戦いが始まる。

全体としてはコメディ色を交えたファンタジー・アクション映画という感じですか。前半は少年とメダルを巡る攻防戦で、後半は一度は殺されながらメダルの力で甦ったジャッキーの超人的活躍が見どころでしょう。
しかし寺院で暮らす不思議な力を持った少年を守るために秘密組織と戦うという設定は、エディ・マーフィー主演の「ゴールデン・チャイルド」(1986)を思い出しますな。「ゴールデン・チャイルド」が当時最新の特撮技術を駆使して派手にショーアップをしていたのに対して、本作は小さく纏まった作品という印象です。
実際アクションシーンは控えめで、ファンタジックな設定の割にはジャッキー映画としては地味な仕上がりです。まぁアクションシーンに関しては珍しくワイヤーアクションを多用していることも含め、やはりジャッキーの体力の衰えも大きいのだろうなぁとも思います。本作の頃で49歳くらいでしたか。ちょっと前にはジャッキーが近くアクション俳優を引退するという報道もありましたし、それでも流石に今でもその動きは素晴らしいもののジャッキー本人もそろそろ肉体的に厳しいと自覚しているのでしょう。

ストーリーそのものはさして目新しい物でもないのですが、ジャッキーのキャラクターと軽快なアクションで引っ張っていってしまうのはいつものジャッキー映画。脇役もなかなか良くて、ジャッキーの相棒になるインターポール捜査官ワトソンに扮すねるリー・エヴァンスの少々滑り気味のコメディ演技が楽しい。クレア・フォーラニは美しく戦うヒロインを好演。敵組織のボスにはジュリアン・サンズで、なかなかに凄みのある悪役ぶりでした。組織のナンバー2役に折角の香港の怪人アンソニー・ウォンを持ってきているのに、あまり存在感が無かったのは勿体なかったですねぇ。

しかし先にも書いた通り、折角の設定の割に小粒な作品に仕上がったのが残念なところ。香港米合作の本作ですが、香港側主体の体制で制作費的にも厳しかったのでしょうか。クライマックスの、こちらも超人として甦ったジュリアン・サンズとジャッキーの対決も意外なくらいあっさりと決着が付いてしまって見ている側は少々不完全燃焼です。
まぁラストのスーパーバカップル誕生の図は、これはこれで楽しいから良しですが。
ファンタジーアクション映画としては、同年にジャッキーがゲスト出演した「ツインズ・エフェクト」(2003) の方が色々な点で上回っていたように思います。

放送記録:2006年04月06日PM09:00~10:54テレビ大阪「木曜洋画劇場」

ところで、
本来なら今日はアニメ「金色のガッシュベル!!」が関東から2週ほど遅れて関西でも最終回を迎えるはずだったんですよね。で、感動する準備をしつつビデオ録画を再生すると、なにやら民主党の新党首決定のニュースが・・・。なんつか、民主党の新党首ごときでいちいち特別報道番組なんぞ流すなと。もっと重大なニュースなら納得も出来るんですけどねぇ。
まぁそんなわけで最終回は次週に持ち越し。いやはや。

で、そろそろアニメの新番組も出そろった頃でしょうか。深夜アニメはほぼスルーしているのですが、先日始まった「いぬかみっ!」とかいうのが評判良さそうだったので見てみました。
・・・なんでしょうかこれは。主役二人の関係やキャラクターが「うる星やつら」のパクリ? 絵的にもさして魅力を感じませんでしたので、これにてさようならです。
少し前のなら「かみちゅ!」「ぱにぽにだっしゅ!」が良い出来だったと思いますが、これに比する新番組があれば教えて頂きたいと思います。自分で探すのめんどうだし(笑)。

アニメ「名探偵コナン」ですが、TV放送も映画も10周年ということで色々と力入れてるみたいです。しかしよく続いているものですね。最近はちょっとダレ気味ですけど、私も惰性もあるとは言えよく見続けています。まぁ元々ミステリーが好きというのもありますが、青山氏のキャラクターはかなり好きなのですよね。たださすがにマンネリ感は厳しいものがありますが。
さて、と言ったところで昨年公開の劇場版シリーズ第9作の登場です。

「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」(2005)

いや、悪くない出来でしたよ。一昨年の「銀翼の奇術師(マジシャン)」(2004)がどうも退屈な出来だったことを考えると、サスペンス映画としてなかなかに好感触ではありました。監督の山本泰一郎氏はその「銀翼の奇術師(マジシャン)」から劇場版シリーズの監督に付いたわけですが、この2作目でかなり手慣れた感があります。
ただミステリー作品として見るなら無理のあるトリックや取って付けたような設定など褒め所なし。しかしまぁ制作側も別に本格ミステリーを作る気はなく、お馴染みのキャラクターたちの冒険アドベンチャーを見せたいわけですからそれもまた良し。
でももう少しはアッと驚き、感心させられてしまうような仕掛けも見せて欲しいところではあります。私的には劇場版「コナン」では第3作の「世紀末の魔術師」(1999)が一番完成度が高かったと思っているわけなんですが、以降毎回今度こそは「世紀末の魔術師」を超えてくれるかと期待して見ているんですけどね。

さて今回はいつもに増してレギュラーキャラクターたちの活躍を中心に描かれていることもあって、それ以外のゲストキャラや事件そのものには特に魅力無し。映画になると毎回のように高層ビルやらジャンボ機やらがボッカンボッカン爆発して今回も豪華客船が大爆発するわけで、さすがにいいかげんにしとけやとも思いつつ、これもまぁ映画的ショーアップですから文句は控えておきましょう。取り残された蘭を救うために沈み行く船にコナンが飛び込んでいくという「タイタニック」(1997)風名場面をどうしてもやりたかったのだなぁと温かい目で見てしまいました。
しかしまぁ強引な舞台設定ではありますが、その中でのおなじみキャラたちの活躍はそれぞれに見せ場もあり魅力あり。特に毛利探偵の素っ頓狂な犯人指摘シーンでいつもの大チョンボかと思わせておいて、クライマックスを彼の大見せ場にしてしまうあたりの展開は上手い。映画的最大の見せ場を毛利小五郎に与えてしまってコナンのファンの心境やいかに(笑)ですが、私的には嬉しい展開でした。
もう一つ良かったのが、いつも映画になると気恥ずかしいくらいにこれでもかと強調されていた蘭と新一の絆が今回は比較的さらりと流されていたことでしょう。二人の心の結びつきはファンはみんな十分に知っているわけですから、まぁあまりにも感動せよと強調されると疲れるものがあります。今回のかくれんぼ絡みのエピソードはとても良かったですよ。

というところですが、最後に本編と関係ない部分で少し。これも毎度お馴染みの実写EDですが、本編中で散々豪華客船を見せておきながら最後にショボイ実物の客船を映されると夢から覚めてしまいます(笑)。手すりとかそこらにサビが浮いてるし、本編の完成したばかりの豪華客船をイメージさせるには辛いものが。もう少し本当に豪華な船でロケ出来なかったものか。
それとその中で幼い頃の蘭をイメージしているのであろう幼女が出てきますが、最後に貝殻で作った金メダルを海に放り込むシーン。「捨てるのかよ!」とツッ込んだのは私一人でありましょうか(笑)。まーここらへんも「タイタニック」へのオマージュのつもりなのでしょうけどねぇ。

放送記録:2006年04月03日PM07:00~09:09関西テレビ「ありがとう!名探偵コナンTV放送10周年&映画10作記念スペシャル」

「チャーリーズ・エンジェル」と聞くといろいろ想い出が蘇りますな。当時大好きだったアメリカ製TVドラマ「地上最強の美女!バイオニック・ジェミー」の放送が終了し、ガッカリする暇もなく始まったのが「地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル」でありました。
「サイボーグ危機一髪(600万ドルの男)」や「バイオニック・ジェミー」とサイボーグが活躍するSF風味のスパイアクションの面白さにハマっていた身としては、生身のアクションはイマイチにも思えたものですが、しかしその3人の美女の華やかな活躍に徐々に惹かれていきました。特にお色気担当のファラ・フォーセットのセクシーな魅力には当時の男の子のご多分に漏れずノックアウトされました。当時は600万ドルの男ことスティーブ・オースチンに扮していたリー・メジャーズと結婚していたのでファラ・フォーセット=メジャースという名前でしたね。
ファラの人気は日本でも爆発し、「シャレード'79」(1978) 「サンバーン」(1979) といった少々アレな映画も劇場公開されました。もちろん私もせっせと劇場に足を運びましたよ(笑)。ちなみにあまり褒められているのを見たことがありませんが、ファラがカーク・ダグラスやハーヴェイ・カイテルと競演した地味なサスペンスSF「スペース・サタン」(1980)は今でも好きな作品だったりします。決してファラのおっぱいが見られるからというだけが好きな理由ではありません(笑)。

で、えーとそうそう、さっき見た映画のことも書かなくちゃね。

「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)
CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE

ドリュー・バリモア制作主演によるシリーズ第2弾ですね。
しかしですね、こういう最近のアクション大作を見る度に同じセリフを言ってしまうのが申し訳ないのですが、まぁ実に派手で内容の無い、3日も経つとストーリーを忘れてしまいそうな作品でありました。
とは言え本作品のCGやワイヤーアクションを駆使した、マンガチックに誇張されたアクションの面白さは認めるものです。「マトリックス」(1999)あたりからハリウッドで流行りだした手法ですが、ここまで誇張して違和感よりも面白さを感じさせるのは本シリーズくらいかと。オープニングのヘリコプターシーンとクライマックスのアクションは楽しい。ただその間の本編の8~9割くらいは正直退屈。ショボいパロディの連発やコスプレにしても、MTV出身監督の(所謂)スタイリッシュな演出もダラダラやられると飽きちゃうんですよねぇ。もっと短くピシッと纏めて、むしろ昔みたくTVシリーズとして作った方が良さそうに思います。

まぁしかしこのシリーズでの一番の不満といえば、過去のTVシリーズの味みたいなものがまるで再現されていないところですか。共通なのは単に3人の女性がアクションするってくらいで、「チャーリーズ・エンジェル」である必然性が(商売上の理由以外)感じられないんですよね。それに「チャーリーズ・エンジェル」は「地上最強の美女たち!」であってほしい。本作の主演3人って、私にはとびきりの美女たちには見えないんですよね。キャメロン・ディアスは好きな女優さんだし、ドリュー・バリモアも子役時代はかなり好きでした。「炎の少女チャーリー」(1984)や「キャッツ・アイ」(1985) の頃のドリューはホンマに可愛かったですよ。ちなみに今ドリューのフィルモグラフィーを見ていたらケン・ラッセル監督の異色SF「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」(1979)にも出ていたんですね。うわ~、まったく記憶にないや。「E.T.」(1982)の3年前、4歳の頃ですか。
まぁそれでもですね、「美女」というくくりで見るとTVシリーズの3人に比べて大きく見劣りするなぁ、と。本作に初代エンジェルのケリー・ギャレット役でジャクリン・スミスご本人がゲスト出演していましたが、50代半ばとは思えない美貌を保っていたのには驚かされました。

ところで一応本作の最大の売りは「セクシーアクション」であるようですが、なんだか見ていてやたらと下品な下ネタが多いのに閉口しますな。なにか方向性を間違っているような・・・。セクシーアクション映画に関しては先日の「スパイ・エンジェル グラマー美女軍団」(1990)でご紹介したアンディ・シダリス監督の方に一日の長がありそう(笑)。一度本作くらいの大制作費と有名スターでシダリス監督に1本撮ってみて欲しかったものです。きっと本作など及びもつかない凄いバカ映画が出来上がるぞ~。

放送記録:2006年04月02日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」

劇場版シリーズ第13作目。監督はムトウユージ氏が劇場版に初登板で、これまでのシリーズとはちょっと違ったタッチの作品に仕上げています。が・・・

「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」(2005)

実のところ特筆すべき点が特にありません。部分的に面白いところもあるのですけど、全体としてはギャグシーンのつるべ打ちというわけでもなく、原恵一監督以降の一つのパターンだった大人泣かせ展開でもなく、中途半端なリアルさと単発のギャグが散見されるだけのどうにもあまり笑えない作品に仕上がっています。監督が替わったところで冒険も出来ず、こぢんまりと纏まってしまったという印象も受けます。
原監督パターンの「しんちゃん」があまり好みでない私的には「クレヨンしんちゃん」映画では毎度大爆笑ギャグ映画を期待するのですが、残念ながら今回も不完全燃焼ということで。改めて初期の本郷みつる監督シリーズの素晴らしさが際だつ思いです。

内容的には、怪獣が登場して倒しに行くというパターンが延々と繰り返すことで物語的に単調になってしまったのが痛い。怪獣との戦いも特にどれも特徴が無く、最期のニセしんちゃんマンもどうせならもっとブッ飛んだ戦いを見せて欲しかった。最大のクライマックスをこぢんまりと終わらせてどうするのかと。大概のムチャが許されるのも劇場版「しんちゃん」の良いところなんだし。
と言うわけで、次回作に期待ということで。

あ、でもこれもパターンとは言え野原夫妻のダメっぷりとヤルときゃヤルっぷりは楽しい。でも今回は野原一家中心のお話だったこともあり、他のレギュラーキャラが顔見せ程度だったのは寂しかったかな。

それにしてもアクション仮面は今回も格好良かったですよ。ぶりぶりざえもんが喋らないのは仕方ないとは言え、少々哀しい思いが甦りますね。でもってゲスト出演のギター侍・・・この映画が公開の頃は人気あったんだなぁ、たった1年でこうまで記憶から消え去るとは・・・って感じで人気商売の儚さを見事に体現してくれましたよ、と。

放送記録:2006年04月01日PM06:30~08:54ABCテレビ「テレビ15周年記念!! 見せるゾ!クレヨンしんちゃん テレビ&映画2時間30分スペシャル」

先月28日にご紹介した「SF人喰い生物の島」(1975)のデヴィッド・クローネンバーグ監督の、「スキャナーズ」(1981)「ビデオドローム」(1982)という傑作に続いて撮った作品。字幕版にての放送です。

「デッドゾーン」(1983) 
THE DEAD ZONE

小学校教師のジョニーはある夜、交通事故で意識不明の重体となる。昏睡状態のまま眠り続ける彼が目覚めたのはそれから5年の月日が流れた後のことだった。恋人も仕事も失い、母まで亡くしてしまい失意に陥るジョニー。そんな彼に、不思議に能力が芽生えていた。他人の体に触れた時、彼はその相手の未来をかいま見ることが出来たのだ。やがてジョニーは一人の男と出合う。上院議員選挙に出馬するその男と握手した瞬間、ジョニーは驚くべき未来を見る。その男、スティルソンはやがて米国大統領となり、そして核戦争によって世界を滅ぼすのだ。恐怖の未来を変えるため、ジョニーはスティルソンを殺す決意をする。

原作はホラー小説の大家スティーヴン・キングの同名小説。「小説は最高、映画になると最低」と言われることの多いキングの映画化作品ですが、キング本人も絶賛した通り本作は極めて完成度の高い成功例の一つであります。そもそもキングの小説は本筋には不要とも思える事柄を積み重ねることによって作品そのものの存在感を際だたせていくわけですが、時間の限られている映画ではまずそういう部分から削られてキングらしさが消え、空虚なダイジェスト映画になってしまうことが多いのですね。それを避けるには例えばキューブリックの「シャイニング」(1980)のように監督の作家性を前面に押し立てて作品そのものを作り替える方法もありますが、しかし完成したのはキングの「シャイニング」では無くあくまでキューブリックの「シャイニング」でありました。映画「シャイニング」自体は傑作ではあるものの、キングが不満を顕わにしたのもまた理解できるのです。
クローネンバーグ監督が「デッドゾーン」で選んだのは原作を出来るだけ忠実に映像に移し替えることでした。そのため長編の原作は激しく削られ、まさにダイジェスト的な脚本になりました。実を言えばジョニーが目覚めるまでの展開を急ぎすぎな部分が初見の時から不満で、それは今回の久々の鑑賞でも同じ印象でした。それ以外にも原作から削られて残念に思うシーンもあります。しかしそれでも多くのキング原作映画のような駄作に貶めることがなかったのは、それはクローネンバーグの作家性が補った結果でありました。完成したのはキングの「デッドゾーン」であると同時に確かにクローネンバーグの「デッドゾーン」でした。

「スキャナーズ」や「ビデオドローム」を見てきて「デッドゾーン」に不満を感じた人も多かった気がします。「デッドゾーン」にはそれまでの作品にあったようなグロテスクでエロティックな描写はほとんど無く、淡々と地味な描写が積み重ねられていく作品でした。しかしそれでも、この一人の不運な男を描く作品はまちがいなくクローネンバーグらしさに満ちた映画でありました。まずもって全編を通じての冷え冷えとした冷たい映像や空気が見事です。冬枯れた独特の風景描写は「SF人喰い生物の島」はもちろん「スキャナーズ」「ビデオドローム」でもお馴染みのものでした。そしてこれもお馴染みですが、クローネンバーグの映画にはなんと「悲劇の主人公」が似合うことか。望まぬ力を得て破滅していくジョニーの物語はキングの創造物ですが、なんともクローネンバーグらしい主人公でもありました。

悲劇の主人公を演じるのはクリストファー・ウォーケン。どちらかと言えば私には悪役のイメージの強い人ですが、実に上手くて好きな役者さんです。人当たりが良くて悪辣で嫌みな上院議員候補を演じるのはこれまた大好きな役者マーティン・シーン。翌年のやはりキング原作の「炎の少女チャーリー」(1984)でも嫌な感じに政府の高官を演じていましたね。
そしてジョニーの理解者である病院長にハーバート・ロム。「ピンクパンサー」シリーズのドレファス署長役が有名でもちろん好きなキャラクターでもありますが、数々の古典ホラーにも出演している名優です。「オペラ座の怪人」は舞台の人気もあって近年まで繰り返し映画化されていますが、その中でも特に好きなのはロムが怪人を演じた「オペラの怪人」(1962)だったりします。「ピンクパンサー3」(1976)でロム自身がその「オペラの怪人」のセルフパロディを演じていたのには笑わされましたね。
とまあ演技陣も好き役者さんで固められ、確かに地味すぎるほどに地味な作品ですが素晴らしい完成度を見せてくれた作品でありました。

放送記録:2006年03月168AM02:30~04:40毎日放送「映画へようこそ!」

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

と言うわけで期待作の登場です。

「スパイ・エンジェル グラマー美女軍団」(1990)
GUNS

さてその内容は・・・どうでもいいですね(笑)。一山5円です、みたいなお話です。
とにかく緊張感のない演出と学芸会のような演技、ヘロヘロなアクションと安っすい爆発、そして元プレイメイトのお姉ちゃんたちの乳と尻とサービスショットが満載のアンディ・シダリス監督渾身の一作であります。と言ってもこの監督さん、先週にも書いたとおり撮る作品はどれもこれも似たり寄ったりのトホホ映画で、しばらく経つとタイトルと内容がまったく一致しなくなりますけどね。また邦題がどれも似たり寄ったりで更にややこしいんだ。
そんな3日どころか3時間後には内容をさっぱり忘れてしまいそうな・・・と言うか確実に忘れる映画ですけど、でも監督の下世話なサービス精神だけは目一杯詰まっています。はっきり言ってこの監督のバカ映画は楽しい。同じ内容の無い作品としても、変にお上品に仕上がっている先日の「トゥームレイダー2」(2003)とかよりずっと面白く見られるんですよね。何よりシダリス監督自身が楽しんで撮っているんだろうなぁという雰囲気がいいんですよ。
それにしても改めて思ったけど、やっぱりヒデー映画ですね(褒め言葉)。でもこれよりも酷い映画を撮る監督がいくらでも他にいるというところが困ったところですり、面白いところでありますね。例えばアルバート・ピュンとか(笑)。
まー何はともあれ、

      おっぱい! おっぱい!
    おっぱい おっぱい! おっぱい!
  おっぱい! ∩   ∩ ノ)   おっぱい!
 おっぱい!  川 ∩ 川彡'三つ  おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   おっぱい!
 おっぱい! (ノ ∪  川 ∪ミ)  おっぱい!
  おっぱい!      ∪     おっぱい!
    おっぱい! おっぱい! おっぱい!

であります。

しかしまぁTV東京さんもノリノリな放送でしたねぇ。大同小異のシリーズ作品をまた次々と放送してくれると嬉しいところです。

ところで敵方のボスですが、演じているのは「白バイ野郎ジョン&パンチ」のパンチことエリック・エストラーダだったのですねぇ。昔見た時は気づかなかったなぁ。こういう懐かしい顔が見られるのもC級映画の醍醐味ですか。

放送記録:2006年03月16日PM9:00~10:55TV大阪「木曜洋画劇場」

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