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最近とみに話題なのが映画の字幕問題。まぁありていに言ってしまえば戸田奈津子氏の誤訳問題なわけですが。
この問題に関しては「ウィキペディア/戸田奈津子」「オペラ座の怪人字幕改善委員会」、「ロード・オブ・ザ・リング字幕問題について」、「KINGDOM OF HEAVEN を正しく伝えたい!」等のサイトを見て頂ければおおよそ理解していただけるかと思います。まぁ要するに字幕の女王と呼ばれる戸田奈津子氏は同時に誤訳の女王とも呼ばれているわけです。
で、最近この字幕問題に関して注目しているのが同じ字幕翻訳家の落合寿和氏の書かれている「落合寿和の字幕翻訳日記」なのですが、同業者の目から見ての映画字幕の現状への苦言、映画や字幕への愛着が綴られていて共感を覚えることが多いのです。
その落合さんのブログに昨日、東宝東和さんの字幕制作担当という方の文章がUPされました。要は戸田奈津子氏の字幕は素晴らしいということを言っておられるわけですが、その内容にはいくつもツッコミたくなるようなものでした。
特にこれ。
>>「字幕でドラマを作っていく」上手さは群を抜いている、と私は思います。
字幕で「ドラマを作る」って何でしょ。映画そのものでドラマは完成しているはずなのに、そこに字幕でのドラマを付け加える必要はないと思うのですが。そもそも字幕は黒子に徹してこそであり、字幕が目立った時点で問題ありなのでは…。
東宝東和という配給会社は'7~80年代に映画を観まくった私のような人間には愛着のある会社でして、そのそのブッとんだ宣伝戦略には何度も楽しませてもらったものです。「バーニング」のバンボロやら「サランドラ」のジョギリやら、音響効果もサーカムサウンドにサウンド360°(世界の燃えつきる日)、その他わけのわからないビジュラマ(ファンタズム)、マテックス808方式(巨大生物の島)、とどめにスパック・ロマンと実にワクワクさせてもらったものでした。
そう言えば「バタリアン」でオバンバやハーゲンタフ等ゾンビの名前を勝手につけたり「サンゲリア」でゾンビをサングと勝手に呼称したりして字幕に反映改変させて楽しませてくれたのも東宝東和でした。ある意味これらも字幕がドラマを作ったと言えるかもしれませんね(笑)。
でも、それは特例的なものであり、今現在では考えられないことでしょう。
この松崎氏が本当に東宝東和の方だとして、実名を出して戸田氏を擁護されるのは勇気ある行為だと思います。しかし同時に氏の意見が東宝東和の総意と見なされる危険も考慮すべきでしょう。そして氏の意見が映画界全体の意見だとしたら、正直暗たんたる気持ちになります。
とまあ、しょっぱなから重い話題だったわけですが、次からは気楽にやっていこうかと思います。
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