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映画のコトやら何やら綴りませう
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と言うわけで、日本版「ブレア・ウィッチ」と呼ばれる作品です。

「ノロイ」(2005)

2004年、怪奇実話作家の小林雅文氏の家が火事で全焼。奥さんの焼死体が発見されたが小林氏は行方不明となる。氏は失踪直前にある現象を追ったビデオ作品を完成していたが、これを白石晃士監督の手により劇場作品として再編集されたのが本作である。

と、まぁそういう設定の劇映画であります。

作品はあくまでドキュメンタリーという形式で作られ、ほとんどが手持ちのビデオカメラで撮られているので少々手ブレに酔ってしまう人もいそうですが、それがリアル感を盛り上げることにもなっています。ここらへんの手法も「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)を習っていますね。
内容はと言うと主人公の小林雅文が様々な特異な現象を取材していくうちに、それぞれが別々の物事だと思われたのが徐々に1つの事象に集約されていく展開はミステリータッチでなかなかに面白い。さらにダムに沈んだ村でかつて綿々と伝承されてきた「神具魂(かぐたば)」の伝説や、そのかぐたばを鎮める鬼祭りなどが絡んでくると伝記ミステリー調にもなってきます。個人的には好きなタイプの展開。
作品全体の作り込みもなかなか良く出来ています。村がダムに沈む直前、'70年代に行われた最後の鬼祭りを記録したフィルムの退色具合などもリアルです。

ただ、あくまでドキュメンタリー映画という設定を通そうとするならば、どうにもやりすぎなのが惜しまれるところ。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」では最後まで魔女や超常現象を直接映すことなく、観客の想像力を刺激して恐怖感を醸し出すこと、現実味を強めることに成功していました。対して「ノロイ」ではあまりにもあっさりと幽霊やらかぐたばやらを画面に出し過ぎ。これではドキュメンタリーとしてのリアル感が台無しです。首つり死体を長々と舐めるように撮影したり、それを劇場映画として公開するなども本物ならあり得ないでしょう。
ドキュドラマとしてかなりな作り込みをしながら、最終的には典型的なホラー映画エンタテイメントに走ってしまったのは勿体なく感じます。実際、幽霊など出す必要は無かったし、むしろ出さない方が「ブレア・ウィッチ」同様想像力を喚起されて後を引く怖い作品に仕上がっていたのではと思われます。

まぁとにかく、映画としての出来は傑作とは思わないけれど悪くはなし。ドキュドラマとしては、どうせなら最後まで嘘を付き通して欲しかったかな、と。
それはそれとして私は今まで知らなかったのですが、本人役で出演していた松本まりかという女優さん、可愛いですね~。

最後に、本作が日本版「ブレア・ウィッチ」と呼ばれる一番の理由であるところの宣伝について。
「ブレア・ウィッチ」同様リアル感を盛り上げるためにネットを活用したわけですが、「ブレア・ウィッチ」が公開された当時と違ってネットの発達によって逆に簡単に嘘がバレてしまったのは気の毒な気もしましたが、まぁちょっとした検索でバレるあたり作り込みが甘すぎですよね。
本作公開に当たって作家小林雅文の個人サイト、そのファンサイトなどを2003年分まで遡って作り上げたり、小林雅文の本屋ビデオを発行したという設定の杉書房なる出版社のHPを立ち上げるなど努力は認めます。が、そのいずれもがたちまち嘘サイトだと看破されてしまいました。やるならもっと徹底的に作り込めよとは思いつつ、今の時代では難しい部分も多々あるのだろうなぁと思ったしだいです。
(でも特にファンサイトですが、当分はちゃんと更新しろよと思いますよ。映画の公開が終わったら放置というのではまったくつまらないこと夥しい。まぁ・・・実はファンサイトの管理人も失踪していたとか死んでいたなんてオチが付くのなら良しですが(笑))
以下に関連サイトを張っておきますが、小林雅文公式ホームページとファンサイトは副読本として読むとちょっと映画の理解が深まったりするので映画を見終わった後に読んでみるのもいいかも。

「ノロイ」OHP
http://www.no-ro-i.jp/
*ちょっとビクッとさせられますのでスピーカーの音量に注意。

小林雅文公式ホームページ
http://koba1964.hp.infoseek.co.jp/

小林雅文公認ファンサイト
http://blog.livedoor.jp/kaikifan/

杉書房
http://72.14.207.104/search?q=cache:WNIl5vRe8PIJ:www.sugishobou.jp/company.html+%E6%9D%89%E6%9B%B8%E6%88%BF&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1
*すでに消えているようなのでキャッシュを。

ところで以下は「鈴鹿山脈/登山日記」という個人サイトさんですが、こういうところから「ノロイ」のネタバレがあったりするのもネットの面白いところですね。神社は松本まりかさんとアンガールズの未放送番組を撮影したところのようですし、村は鬼祭りを撮影したところですね。どちらも雰囲気ありますし、一度行ってみたくなりました。
鈴鹿山脈/登山日記/山行記録/鈴鹿:比婆之山
http://s-soul.hp.infoseek.co.jp/record/mt2004-12-18.html

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