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映画のコトやら何やら綴りませう
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スピルバーグからの贈り物!

て言うか、ジョー・ダンテからの贈り物ですね。本日「土曜プレミアム」にて「ハムナプトラ」(1999)の放送ももろともせず、サンテレビの「シネマスタジアム」を見ていましたよ。懐かしや「インナースペース」(1987)です。

インナースペース (1987)
INNER SPACE

人間縮小化実験が行われている研究所が犯罪組織に襲われ、被験者の乗った潜行艇はたまたま巻き込まれたスーパー店員の体内に打ち込まれることに。艇内の酸素が切れる前に救出しなくてはならない。組織に追われながら、否応なく奮戦する羽目になる気弱な店員であった。

スピルバーグ制作・・・って言うより、ジョー・ダンテ監督らしい趣の明るく楽しい逸品。ダンテって言うと当時は「ピラニア」(1978)とか「ハウリング」(1981)を撮ったホラー監督ってイメージでしたけど、「グレムリン」(1984)シリーズのような楽しく悪趣味なコメディも得意とする監督さん。そのダンテが趣味全開で撮ったおもちゃ箱をひっくり返したような快作「エクスプロラーズ」(1985)に続いて監督したのがこの「インナースペース」。
公開当時はスピルバーグ・プレゼンツってとこに惹かれて見に行き、当時次々公開されていたスピルバーグ印作品の中ではイマイチな印象だった本作ですが、まぁ改めて見ても筋立てぐちゃぐちゃだわSF考証ダメダメだわ。当時非常に生真面目なSF者だった私としてはいろいろと不満だったわけですよ。同趣向のSF映画としては傑作「ミクロの決死圏」(1966) の印象も強かったわけですしね。
しかしこれがSF大作ではなくバカSFアクションコメディだと気づくと、実にジョー・ダンテらしい楽しい作品だっていうことになりますね。愛あり涙あり笑いあり冒険ありのスラップスティックコメディで2時間はあっという間ですわ。(当時最先端だけど)今となってはアナログな特撮も楽し。出演陣では主演にして事件に巻き込まれる気弱なスーパー店員に扮するマーティン・ショートが実に良いです。もう一人の主人公でタイトルクレジットでは上のデニス・クエイドが食われてます。そしてヒロインのメグ・ライアンが可愛い。'80年代頃のメグは輝いていましたなぁ。
ちゅうわけで「インナースペース」、今の目から見ると少々ぬるいコメディ作品ではありますが、気楽に楽しめる作品でもあり。最近はこういう映画って見なくなったですなぁ。

放送記録:2008年01月26日PM8:00~09:50サンレビ「シネマスタジアム」

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今日も小雨がシトシトと、寒いっすねぇ。

さて、魔女三部作完結編「THE MOTHER OF TEARS」の日本公開が待たれるダリオ・アルジェントですが、続いて以前より噂されていた新作「Giallo」の制作に入るとのニュースです。

・イタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェント、初の英語映画を監督
http://eiga.com/buzz/show/10189

初の英語映画ってのがよくわからんです。世界市場を狙ったイタリア映画は必ず英語吹き替え版を最初から作るし、アルジェントの過去作品もほとんどが英語版も同時に制作されているわけですが。まぁ、吹き替えではなく最初から英語の台詞で作られた映画は初ってことでしょうかね。
まぁそれよりも、アルジェントの本格サスペンスホラーが見られそうなのは楽しみであります。「サスペリア」(1977)始め魔女シリーズのおかげで一般的にはオカルト映画の監督って印象のアルジェントですけど、実際はサスペンスやミステリを得意とする監督さんですし。

それはそれとして・・・上記記事に付けられた現在のアルジェントの写真がちょっと凄いっPhotoすね。昔から怖い顔の監督さんではありましたが、この写真での顔のテカり具合といい特殊メイクか蝋人形のような質感が恐ろしさをいや増しています。作る映画もさることながら、ご本人が最高のホラーであるなぁ。

さて次はガンダムを実際に作れる?というニュース。

・「ガンダム」制作費800億円! でも、時速8キロしか走れない
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080121-00000002-jct-soci

ガンダムを作るのに800億円ってムチャクチャ安いやん!と思って記事を読み進める。

>アルミ合金板(ハニカム構造)(の装甲)
>メインコンピュータは、IBMのブルージーンというスーパーコンピューター
>動力は軍用ヘリ「アパッチ」のエンジンで7機分
>人間も乗れない、ただ歩いたりするだけのもの。
>足の太いロボット

いやいやいやいや、それもうガンダムちゃうやん。単に「今の技術で作れそうな巨大ロボット」でいいのに、なんで一々ガンダムの名前を出すかな。百歩譲ったとしてもいきなりガンダムの開発からスタートせず、ザクかガンタンクくらいから始めようよ。
しかしアルミ板の装甲って・・・ザクマシンガンで穴だらけになるガンダムは見たくないですなぁ。

そんなわけで2008年となりました。

Photo 本年もよろしくお願いします。なかなか更新の少ないブログ&HPではありますが、よろしくお願いしますお願いしますorz

つーわけで新年絵です。ま、こんな調子で今年もやっていきたいな~と。ようするに適当に行きたいってとこですねぇ。はい。

今月17日、吸血鬼ドラキュラのモデルになったブラド・ドラキュラの子孫、オトマル・ロドルフェ・ブラド・ドラキュラ・プリンツ・クレツレスコ氏が亡くなったそうです。吸血鬼ドラキュラと言えば史上最も数多くの映画に登場したホラーキャラクターだと思いますが、その子孫としてはどのような気持ちだったのでしょうね。もっとも記事によるとご当人はブラド家家系存続のために養子縁組みしたそうで、血の繋がりは無かったようですが。「献血パーティ」や「ドラキュラ公国独立宣言」など、なかなかのアイデアマンな方だったようですね。お悔やみを申し上げつつ、このホラーファンにとって最も有名な家系がいつまでも存続することを祈ります。

ところでだいぶ前ですがTVのニュースで、ルーマニアのドラキュラ城が競売にかけられたかで観光名所の危機というのを見たのですが、そちらはどうなったのかな。

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・ドラキュラの「子孫」が死去=独立宣言などで話題に-独
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000019-jij-int
【ベルリン21日時事】アイルランドの作家ブラム・ストーカーが描いた吸血鬼ドラキュラのモデルとされるブラド公の「子孫」、オトマル・ロドルフェ・ブラド・ドラキュラ・プリンツ・クレツレスコ氏が17日、ドイツ東部の町で死去した。67歳だった。脳腫瘍(しゅよう)を患っていたという。ドイツ紙が21日報じた。
 同氏はブラド公と血のつながりはなく、子供がいないため家系の断絶を懸念した同公の女性子孫と1990年に養子縁組した。
 その後、独東部シェンケンドルフに広大な敷地の邸宅を購入し、献血パーティーや野外コンサートなどドラキュラにちなんだ企画を打ち出して観光客を誘致。2002年には「ドラキュラ公国」の独立を宣言するなど、たびたび話題を提供した。
 地元紙によれば、同氏には幼い息子がおり、ドラキュラの家系は続くという。
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前作から12年、お久しぶりのシリーズ4作目ですな。

ダイ・ハード4.0 (2007)
LIVE FREE OR DIE HARD

サイバーテロによって全米がパニックに陥る中、すっかりハゲ散らかってしまったマクレーン刑事がヒーヒー言いながら大活躍するのであった。最近はロッキーまで老骨にむち打ってリングに再び上がったりしてるし、おっさん頑張れと応援したくなるのであった。

と言うわけで「ダイハード」シリーズ第4弾ですが、いや~派手派手、全編見せ場がつるべ打ちの軽快な娯楽アクション大作でありました。アクション映画としてはなかなかに一級品。でも・・・「ダイハード」シリーズとしてはどうかな。第1作第2作で確立していた限定空間での戦いというシリーズの楽しさは今作には無し。まぁ第1作のジョン・マクティアナン監督自身が第3作目でそのシリーズパターンを打ち壊しているので今更ではありますが、しかしそうしちゃうと別に「ダイハード」シリーズである必然性も無くなっちゃうわけでして、1作目からのファンとしては寂しいところ。3作目の時も同じように感じましたけど。

お話はと言うと、サイバーテロという今風の題材ですね。コンピューターを駆使する犯罪集団vs肉体派刑事という設定は面白い。ただそのサイバーテロの内容があまりに何でもアリすぎなのが、ちとリアル感には欠けるところ。一方で天才犯罪者の繰り出す罠をアナログ刑事が場当たり的な活躍と運で次々切り抜けていくところが楽しい。特にクライマックスの対ジェット戦闘機戦のバカバカしすぎる展開は楽しい楽しい。

監督のレン・ワイズマンという名は初めて聞いたのですが、「アンダーワールド」(2003)とその続編の監督さんなのですね。「アンダーワールド」シリーズは未見なので比較はできませんが、本「ダイ・ハード4.0」を見ているとアクションの見せ方にはなかなか長けているなぁという印象。ただ見せ場自体は出来も良く豊富なのですが、映画全体のまとまりとしては散漫という印象。マーク・ボンバックさんとやらの脚本はまともな伏線も張らない良く言えばストレートな娯楽作、悪く言えば平凡で「ダイハード」らしくない展開。
まぁですね、今作は「ダイハード」シリーズの最新作として見るといろいろと不満も出てきますが、1本の刑事アクションとして見るならド派手で退屈しない、決して悪くない作品であったと思います。うん、とにもかくにも面白かった。単純に映画としての面白さだけで言えば第1作に次いでシリーズで2番目と言うところ。2作目3作目はいろんな意味で不満が大きかったものですから。でもねぇ、もしまた続編が作られることがあるならば、第1作みたいな緻密に計算された作品が見てみたいものではありますよ。

さて本日のサンテレビ「水曜ザ・ムービー」のお題は「ジョーズ」シリーズ第4作目にして最終作、「ジョーズ'87 復讐篇」(1987)であります。先週の「ジョーズ3」(1983)は見忘れてしまいましたが、今回は無事に鑑賞。これもまた10年ぶりくらいの鑑賞になるのかな。

「ジョーズ'87 復讐篇」(1987)
JAWS THE REVENGE

今は未亡人となったブロディ署長夫人エレン。夫はどうやら知らない間にサメに殺されてしまったらしいが、その父の跡を継いで警察官となった次男ショーンと共にアミティで静かに暮らしていた。しかしショーンがまたしてもサメに襲われ喰われてしまったことで、海洋研究をしている長男マイケルに誘われてバハマで心を癒すことにした。だが、ショーンを喰ったサメはエレンを追ってバハマまでやってきたのだ。ここにブロディ一家とサメとの最後の戦いが幕を開けるのであった。

というわけで、改めて鑑賞してもかなりイカレた映画ですね。原題にもある通り今作は「リベンジ」がテーマになっていまして、過去シリーズで倒された仲間の復讐に燃えているらしいサメと家族の敵討ちに燃える未亡人の対決を描くというストーリーになっています。サメが復讐のために飛行機でバハマに向かうエレンを追ってくるなんていう、前作「ジョーズ3」(1983)がSFパニック映画風味だったのに対して今回はちょっとしたオカルト風味ですかね。ピンポイントでブロディ一族を狙ってくるサメも異様ですが、エレンがサメの出現を何故か関知してしまうという演出もこれまた異常です。

まぁ実を言うとそういう異常なストーリー展開を認めてしまうと結構面白く見られる作品ではあるんですけどね。傷心のエレンがバハマに来て新たなロマンスに心をときめかせるなんて展開もなかなか楽しいですし。しかし監督の演出力が少々追いついていない感じでして、作品全体にまったりとした雰囲気を醸し出してしまっているのは勿体ないところ。全体的にだらだらした演出が緊張感を壊しちゃってるんですねぇ。
また作り物丸出しのサメをこれでもかと大アップで画面に映し出すのも、迫力を出すどころか安っぽさを増幅させてしまってます。サメの姿を極力隠しつつ恐怖感を盛り上げていったスピルバーグは偉大でした。

終盤ついに孫娘までが襲われるに至り、鬼のような形相でヨットに飛び乗ってただ一人で出撃していくエレンの姿にはちょっと吹き出してしまいますが、このエレン・ブロディを「ジョーズ2」(1978)以来久々に演じるはロレイン・ゲイリー。さすがに老けましたね。このエレンとロマンスを芽生えさせる飛行機パイロット役にはマイケル・ケイン。ケインは大好きな役者さんではありますが、この人が出るとどうにもB級臭が漂ってしまうのは困りものです。
監督はスピルバーグの大先輩にあたるジョセフ・サージェント。TVムービー中心に活躍していた監督さんですが、劇場用作品ではSF映画の秀作「地球爆破作戦」(1970)や傑作パニックサスペンス「サブウェイ・パニック」(1974)があり。TVムービー作品でもオーソン・ウェルズ劇団の「宇宙戦争」ラジオドラマによる民衆のパニックを描いた傑作「アメリカを震撼させた夜」(1975)を監督しています。こうした一連の作品に比べると「ジョーズ'87 復讐篇」の褒めどころの無さぶりは異常でもありますが、むしろ「サブウェイ・パニック」のような傑作がまぐれ当たりであった感が強かったりもします。

ところでこの映画、何故かラストの展開が違う2種類のバージョンがあることで知られています。今回の放送がどちらのバージョンなのか気になっていましたが、ヨットの帆先でサメを串刺しバージョンでした。これは劇場公開版と同じオリジナル・バージョンですね。
もう一つのバージョンはと言うと、最後にサメが大爆発するというものです。ずっと以前にTVで見たときはこちらのバージョンだったのですが、爆発シーンが唐突な上にそれが1作目のフィルムの使い回しという安っぽいものである意味ガッカリバージョン。どう考えてもオリジナルの串刺しの方が良いのですが、どうしてこんなバージョンを作ったのやら。しかもDVDではこの爆発バージョンでしか収録してないんですよねぇ。困ったもんです。責任者出てこいと。

それはそれとして、「地球爆破作戦」と「アメリカを震撼させた夜」のDVD化(ちゅうか初ソフト化)を熱烈希望!

放送記録:2007年11月07日PM7:30~09:10サンレビ「水曜ザ・ムービー」

19世紀の天才バイオリニスト、ニコロ・パガニーニの遺した呪われた楽譜を巡るオカルトホラー作品です。なんでもパガニーニはその演奏技術の凄まじさから悪魔に魂を売り渡して手に入れたテクニックと噂されたそうで、なるほどそこらあたりからこの映画のストーリーが発想されたわけですね。
・Wikipediaニコロ・パガニーニ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B

「パガニーニ・ホラー 呪いの旋律」(1988)
PAGANINI HORROR

パガニーニが魂と引き替えに富と名声を手に入れる契約を悪魔と交わした際に書いたとされる未発表の楽譜。その楽譜謎の男から買い受けた3人組の女性ロックグループはプロモーションビデオを撮影するため、かつてパガニーニが住み契約の儀式をしたという屋敷を訪れる。順調に進む撮影。だが金色のパガニーニマスクをかぶった怪人が現れ、一人また一人と屋敷から人が消えていくのだった。そして屋敷は見えないバリアに包まれ、誰一人逃げ出せない状況に陥ってしまう。はたして怪人はパガニーニの亡霊なのか。そして屋敷に隠された秘密とは・・・

という設定はなかなかに雰囲気があって良し。「オペラ座の怪人」の雰囲気も漂わせるゴシック名ホラー作品ですね。しかし練り込まれていない行き当たりばったりの脚本と安い演出、主演陣の演技力で全て台無しに。
とにかく資金力の無さをアイデアでカバーしようというのは伝わってくるのですが、その才能が監督には無かったようです。トンネルを進んでいったら元の場所に出たり、地下で行方不明になった主人公が外のプールに倒れていたりと様々な怪異が起きるわけですが、描写が安易すぎる上にどんな展開も「オカルト」だから何でもありで済まそうという誠意の無さが随所に見られるのが作品を必要以上に安っぽくしてしまっています。さらに登場人物たちは皆棒立ちで台詞をしゃべり、ただ屋敷の中をうろうろ行ったり来たりするだけの展開は映画に激しいもたつき感を醸し出しています。金色のドクロ仮面をかぶったパガニーニの亡霊などは何をしたいのかもはっきりせず、主人公を焼き殺そうとしながら悦に入ってバイオリンを奏でている内に昇ってきた朝日を浴びて消滅してしまうマヌケなクライマックスはあたかも「死霊の盆踊り」(1965)「ドラキュラ対フランケンシュタイン」(1971)のラストを見ているようで本当に何をしたかったのやら。消滅した後に残る灰が音符の形になっていたり、亡霊の使う凶器がナイフの飛び出す仕込みバイオリンだったりするあたりはもう失笑ものですよ。またやたらと被害者が電撃らしき攻撃を受けるシーンがあるのですが、これもチープな合成がトホホな気分を盛り上げます。
一方イタリアホラーの重要な見所と言える殺害シーンですが、ロックメンバーの一人がカビに全身を喰われて血膿の中で死んでいくところや、女性プロデューサーが見えない壁に押しつぶされるシーンなどいくつかは見応えあるグロシーンに仕上がっています。ただ全体としては数は少なく、ドラマのダルさを忘れさせるところまではいっていなかったというところでしょうか。
出演者面では呪われた楽譜を売り渡す謎の男に名脇役ドナルド・プレザンス、館の女主人にダリア・ニコロディという2人の有名俳優が脇を固めていたところはまぁ一つの見所でしょう。この2人がラストを締める(かなりいいかげんなオチですけど)ところは本作唯一の良心というところでしょうか。

本作の監督ルイス・コーテスは別名のルイジ・コッツィの方がなじみ深い感じですが、ダリオ・アルジェント一家の一人とされ、日本では「ラストコンサート」(1976)「スタークラッシュ」(1978)あたりの監督として一部で知られているでしょうか。聞くところによると当初コッツィはアルジェント制作の「デモンズ3」(1989)を監督する予定だったのがそれを断って本作を監督したそうです。アルジェントはその代わりとしてミケーレ・ソアビに「デモンズ3」を任せたわけですが、そう考えると本作のおかげで我々はソアビの美意識に満ちた「デモンズ3」を見ることができたわけで、その意味ではこの「パガニーニ・ホラー」という褒めどころの少ない作品にも存在価値があったのだなぁと思えてきますね。

ところで本作のテーマソングですけど、どこかで聞いたことある曲だなぁって思いました。なんとか思い出してみるとアレです、SF大会「DAICON4」のOPアニメの曲、E.L.Oの「トワイライト」ですね(ドラマ「電車男」でも使われたそうですけど、見ていないので)。偶然とは思えないほど似ている上に、どう考えても作品に合っているとは思えないんですよねぇ。どういう経緯でこういうテーマ曲が出来たのか、謎です。

ああっ・・・昨日のサンレビ「水曜ザ・ムービー」、先週の「ジョーズ2」(1978)に続いて「ジョーズ3」の放送だったのに見忘れてしまいました。大昔に一度見たっきりだったので(ある意味)楽しみにしていたのに・・・。というわけで、仕方ないのでうろ覚えで簡単な感想など。

「ジョーズ3」(1983)
JAWS 3-D

(うろ覚えストーリー)成長したブロディ署長の息子が勤める海底施設。海底探検を楽しむ観光客で賑わう施設に、突然巨大鮫が襲ってきてあちこち破壊されるわ職員や観光客が食われるわで大パニックに。ちぎれた腕が目の前にぷかぷか浮かんだりします。

原題通り劇場では立体映画として公開された「ジョーズ」シリーズ3作目ですね。当時は「13日の金曜日3D」とか偏光眼鏡方式による立体映画がちょっとしたブームでした。
で内容ですが、最近の映画で言えば「ディープ・ブルー」(1999)を思いっきりショボくしたような感じ。それまでのシリーズとは違う物を作ろうとした努力はわかりますが、誰がこんな内容の「ジョーズ」を望んでいただろうか。安っぽいSF海洋パニックに成り下がってしまいました。こうした尻すぼみにダメになっていくシリーズ物っていうのは他にも多々あることですが、それにしても2作目までは面白かっただけに3作目のこのダメっぷりは残念でなりません。

さて、来週の「水曜ザ・ムービー」はシリーズ4作目にして完結編の「ジョーズ'87 復讐篇」(1987)の放送ですね。これもまたどうにも感心できない出来(3よりはマシだけど)ですが、1作目2作目でプロディ夫人を演じたロレイン・ゲイリーが同役で出演するなど一応はシリーズ物の体裁を保っているのが(唯一の)褒めどころか。知らない間にブロディがサメに食い殺されてたなんて設定は噴飯ものですが。

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