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映画のコトやら何やら綴りませう
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俳優緒形拳さんが今月5日に亡くなられていたそうです。緒形拳さんは今の日本俳優の中でも最も好きな俳優さんでした、また時代劇を演じられる今では貴重な俳優さんでした。最初に緒方さんを意識して見たのはNHK大河「峠の群像」であったでしょうか、正直当時でも見飽きたところのあった「忠臣蔵」を圧倒的な演技で引っ張っていました。そして映画「将軍家光の乱心 激突」(1989)や「座頭市」(1989)での素晴らしさ。「砂の器」(1974)「魔界転生」(1981)での存在感。「仕掛人梅安」のシリーズも楽しゅうございました。71歳での死去は若すぎだし、また邦画界が得難い名優を失ってしまったことが残念でなりません。一方でこれまで数々の名演技を本当にありがとうございましたという気持ちで一杯です。お疲れ様でした。ご冥福を心よりお祈り致します。


・読売ONLINE
俳優の緒形拳さん死去、71歳
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081007-OYT1T00169.htm?from=main5
・毎日jp
訃報:緒形拳さん71歳=「楢山節考」「鬼畜」など演じ
http://mainichi.jp/select/today/news/20081007k0000m040152000c.html
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昨年役者を引退したポール・ニューマンさんでしたが、今月26日に亡くなられていたそうです。「スティング」(1973)や「タワーリング・インフェルノ」(1974)での演技、作品も含めて大好きでした。ヒーロー然としたキャラクターではなく、どこか普通のおっさんなイメージが好きでしたよ。ホントに良い役者さんでした。ご冥福を。


・朝日.com
ポール・ニューマンさん死去 「明日に向って撃て!」
http://www.asahi.com/obituaries/update/0927/TKY200809270187.html
・読売ONLINE
「明日に向って撃て!」のポール・ニューマンさん死去
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080927-OYT1T00711.htm?from=nwla
・毎日.jp
訃報:ポール・ニューマンさん 83歳 死去=米俳優
http://mainichi.jp/select/person/news/20080928ddp041060012000c.html
今日はまた暑かったですねぇ。耐えきれず、ついにこの夏初めてクーラーを起動してしまいました。ああ快適だ。でも電気代が怖いからなるべく我慢。

で、そんな暑い日に暑い国から熱いアクション映画がやってきた! テレ東的に言うなら「呼ばれて飛び出てトニー・ジャー!」であります。

「マッハ!!!!」(2003)
ONG-BAK


タイの田舎の貧しい村。村人たちの心の支えだった仏像の首が密輸団の一味によって盗まれてしまった。テラの僧侶によって育てられムエタイを習得した孤児のティンは村人の期待を一身に背負い、首を取り戻すためにバンコクへと向かうのだった。

まー映画自体はそんなに面白くないのですけどね。実にオーソドックスなお話。
しかし本作の主題はいかに数々のスーパーアクションを見せるかってことなんで、あえてストーリーを単純明快にしたのはある意味必然。ずっと昔の香港アクション映画を思い起こさせますね。
つーわけで主演トニー・ジャーのキレのあるアクションは見応え十分。それだけで満足満足な一本なのでした。

放送記録:2008年07月17日PM9:00~10:54TV大阪「木曜洋画劇場」
古今東西クモが襲ってくる映画っていうのは山ほどありますな。もちろん他の昆虫やら生き物が襲ってくる映画も多々あるわけですが、何故だかクモが一番人気。やっぱり絵になるんですかな。それにゴキブリやミミズなんかほどは見ていて気持ち悪くもないし。

てことで今日の木曜洋画劇場に「絶叫なみだ目!」のコピーも勇ましく登場。

「スパイダー パニック!」(2002)
EIGHT LEGGED FREAKS


かつては金山で賑わっていたが、現在は寂れる一方の田舎町。郊外のクモ牧場で飼育されていた大量のクモが産業廃棄物の影響で次々巨大化し、町に押し寄せたからさあ大変。

いやいや、これほどの作品が今まで地上波で放送されなかったとは勿体ない。B級モンスターパニックの秀作と申せましょう。
産業廃棄物の影響でクモが巨大化、巨大グモの大群が田舎の町を襲うってプロットはまさに懐かしのモンスター映画。そこに多種多様な映画を彷彿とさせるネタを挟み込み、オタク心をくすぐる脚本も快調。随所のギャグも楽しく、大量に死人が出て悲惨なお話なのにいつの間にか爆笑しながら見ているという、まぁある意味悪趣味な映画ではありますが、楽しいから良し。実際過去の同種作品をよく研究していると思いますよ。最初に事態に気付いた少年が、どうせ誰も信じてくれないしって最初から通報を諦め気味なのがいと可笑し。

この映画、制作がローランド・エメリッヒだということばかりがクローズアップされるきらいがありますが、オタク的には監督のエロリー・エルカイェムに注目したいところ。この監督さんが本作の次に撮ったのが「バタリアン4」(2005)「バタリアン5」(2005)でありまして、あの傑作「バタリアン」(1985)の名をメタメタに汚したってことで心あるゾンビファンから袋だたきにあってたりするわけです。いやホントに、「バタリアン4」のgdgdぶりから見ると本作「スパイダー パニック!」は奇跡のように良い出来ではあります。「トレマーズ」のようなB級モンスター映画の傑作には及ばないものの、イマイチ身のない巨大クモ映画群の中の快作と言えましょう。

放送記録:2008年07月10日PM9:00~10:54TV大阪「木曜洋画劇場」
映画版の公開も近づいたってことで、前から気になっていた「20世紀少年」&「21世紀少年」を読了しました。いや面白いねぇ、やっぱり浦沢直樹さん上手いわ。個人的には昨今のノスタルジーブームは郷愁を金に換えているみたいであまり好きではないのだけど、それだけに留まらず娯楽巨編しているのが流石。まぁいろいろと謎が残っていて少々スッキリしない気分ではあるのですけど、この読んでいる最中のワクドキ感はただ事ではなかったのです。
それにしても'70年の大阪万博を心待ちにする気分や秘密基地やグループサウンズや、私もそうですがこの年代を知るものにとってと、もっと下の世代にとってはこの漫画から受ける印象はずいぶん違っているのだろうなぁ。

しかしこの漫画、実写映像化はけっこう難しそうな印象。公開された映像を見たかぎりではなかなか原作に忠実な映像化のようでそこは一安心ですが、

20th Century Boys PV


しかしこの入り組んだ話を映画3部作総ランニングタイム6~7時間で描くのはかなり荷が重い仕事になりそうです。原作未読の観客に合わせてかなり単純化することになると思いますが、それでも置いてけぼりになる観客が続出しそうな。
監督が堤幸彦氏というのも大きな不安要素。この人、毎年やたらと多くの作品を撮っていて制作側の覚えもめでたい監督のようですが、でもこの人の演出上手いか? 三池崇史監督、原田眞人監督なんかと並んで多作だけど当たりはずれが大きい(そしてはずれが多い)監督という印象なのだけど。三池崇史監督と言えば来年の「ヤッターマン」も心配ですね。
まーでもせっかく作るのだから出来れば成功して欲しいところ。邦画はせっかくの良い題材をぶち壊しまくってると言われる昨今ですから、ここらで原作ファンをも唸らせるくらいの映画に出現してほしいのですよ。「20世紀少年」3部作の第1弾は「血の大みそか」あたりまでかな? 映像的には一番美味しい部分ですから、なんとか弾みを付けて2作目以降に繋がるといいですねぇ。
個人的に見てみたいのは(けどすごく不安なのは)小学生時代の肝試しや理科室のエピソード。ここら辺の原作でのドキドキ感は見事な物で、果たしてどこまで映像化できるのか。ここらのシーンを含めてこの漫画、個人的には映画よりもアドベンチャーゲーム化してほしい気分ですけどね。「遺作」みたいな雰囲気が出せれば成功かと。
それからこれは第3部あたりになるでしょうけど、2015年の万博の映像化も楽しみですよ。

とまぁ映画の出来自体には期待しますが、でも興行的には大丈夫なんですかね。原作が傑作なのは認めるところですが、一般的な認知度はどんなものなんでしょ。制作費が3部作合わせて60億って話ですけど、そんなに大ヒットが望めるのだろーか。邦画としては久々のSF超大作ですし、作品の出来にしろ興行的にしろ上手くいくといいですね。


漫画原作と言えば公開が始まった「花より男子ファイナル」のスタートダッシュが凄いことになっている模様。週末の興収が10億超えたとかで、なんと2日間の売り上げで「隠し砦の三悪人」を超えてしまったという(笑)。私は原作も未読ですしドラマも見たことがなかったのですが、そんなに人気があるのですねぇ。驚きました。今年前半は東映の「相棒」が一人勝ちでしたが、この後「ポニョ」も「ポケモン」もある東宝はやはり強いですなぁ。
「いゃあ、映画って本当にいいもんですね」

10日、映画解説でおなじみの水野晴郎さんが亡くなられました。76歳。
最近ではTVの洋画劇場での映画解説者というのはすっかり見なくなりましたが、昭和の頃には多くの解説者の方が活躍していました。その中でも淀川長治さんと並んで大好きだったのが水野晴郎さんでした。とにかく映画を見るのが楽しくなる解説。映画が好きで好きで堪らんというのが伝わってくるのですよ。
25年に渡って「水曜ロードショー」→「金曜ロードショー」の解説を務め、映画好きが高じて後年には私財を投じて自ら映画作りを開始。自らの監督主演による「シベリア超特急」シリーズは作品の出来こそ評価に窮するような映画でしたが、でも全編から映画が好きなんだって気持ちが伝わって楽しく見られたものでした。

数年前までは関西ローカルのサンテレビの洋画劇場で解説をしていまして、映画の内容よりも解説が楽しくて見るということもよくありました。その映画枠が無くなった後も、どこかでまた映画解説者として登場してくれるのを心待ちにしていたのです。最近また「シベ超」シリーズの最新作に着手するとの話を聞いていて、元気だなぁと感心していたばかりだったのですが・・・。最後のホンモノの映画解説者が居なくなってしまったこと、本当に本当に寂しく思います。映画が本当にいいもんだと教えていただいたこと、心より感謝しています。


・読売ONLINE
映画評論家の水野晴郎さん死去
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080611-OYT1T00457.htm
・産経ニュース
映画評論家、水野晴郎さん死去 来月、新作発表行う予定が
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080611/crm0806111256020-n1.htm
・毎日jp
訃報:水野晴郎さんが死去 映画評論家、76歳
http://mainichi.jp/select/today/news/20080611k0000e040069000c.html
・asahi.com
「映画って本当にいいもんですね」 水野晴郎さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0611/TKY200806110129.html
「相棒-劇場版-」と同日に観たんですけどね、続けざまに東映制作の刑事アクションを2本も観てしまうとはなぁ(笑)。

「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事(デカ)」(2008)

電ライナーのパスが何者かに奪われ、奪還のためにオーナーは急遽デンライナー署を立ち上げて良太郎たちに捜査を命じた。一方パスを奪ったイマジンのネガタロスはファンガイアと手を組み、さらに人間の凶悪犯も仲間に引き入れて強大な悪の組織を作り上げようとしていた。強引な捜査の結果悪の組織にたどり着いたデンライナー署の捜査員たちだが、黒い電王に変身したネガタロスの前に危機に陥る。その時、電王の救援に駆けつけたのは新ライダーキバであった。

というわけで昨年夏の「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」(2007)に続いての劇場版第2弾。2本目の映画が作られるとは「電王」の人気の程が伺えますね。TVシリーズの裏エピソードとして作られていた前作「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」に対して、すでにTVの放送が終わっていることもあって今回は単独のオリジナルエピソード。しかも電王の危機に新仮面ライダーが颯爽と駆けつけるあたり、往年のマジンガーZの危機にグレートマジンガーが駆けつける「 マジンガーZ対暗黒大将軍」 (1974)やデビルマンと協力して戦う「マジンガーZ対デビルマン」(1973)なんかを思い出します。実に東映まんが祭り的といいますか、ハチャメチャなドラマも併せてこのお祭り騒ぎな内容が楽しいのですよ。

ストーリーは有って無きがごとしで、強引かつ行き当たりばったりな捜査であっさりと敵の本拠にたどり着くあたりバカバカしいものですが、随所で観客を楽しませようとしている脚本演出は決して悪くなし。まぁ中には寒いネタもあったりしますが、子供向けコメディ映画としては上々の出来でありましょう。そしてクライマックスのアクションシーンもなかなかに見応えあり。キバの出番はわずかですが、あくまで「電王」人気にあやかった映画企画ですし、またこの少しばかり出し惜しみするところが「仮面ライダー キバ」TVシリーズのCMになって美味しいわけですねぇ。

とにもかくにも出来の良いお祭り映画。こういうのは気楽に笑って観られるのがいいわけで、本作はそこらへん良く判ってるなぁって思いましたよ。


大阪梅田ブルク7 シアター3にて鑑賞
本年のGW最大のヒット作。ここんとこ邦画は東宝の一人勝ちみたいな状況が続いていたので、東映作品のヒットは業界全体の活気に繋がるといいなぁ。

「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」(2008)

警視庁特命係の二人、杉下と亀山は頻発する殺人がネットの処刑リストを元にした連続殺人事件と見抜く。ネットを通じて杉下にチェスの勝負を挑んでくる犯人。その勝負に残されたヒントから、杉下は犯人の狙いが東京ビッグシティマラソンに集まる十数万人を対象にしたテロだと気付いた。奔走する二人。そして犯人の真の狙いは。


殺人事件から連続殺人事件、大規模マラソン大会へのテロ、そして・・・と犯人の目標が明からなる度に徐々にスケールアップしていく展開は派手で良い感じ。劇場版ってことでいろいろと気張ってショーアップしようと頑張っているのもわかるわけですが、しかし作品全体としては結局TVドラマの2時間スペシャル版の枠内に収まってしまった感じ。良くも悪くもTVドラマの映画版という感じでしょうか。
チェス盤と地図を重ね合わせるアイデアは面白いものの、アイデア先行でドラマの中で生かし切れず。そもそも犯人の目的がアレだったならば、それまでの展開があまりにも持って回ったやり方ではないか。犯人像と犯行の手口の印象があまりに乖離しすぎているのではないか。何故犯人はそのような行動を取るのか、観ている間常に疑問がつきまとう困ったところ。犯人が愉快犯であるならともかくねぇ。ここらへん、アイデアをとにかく詰め込みたいという意識が先行しすぎて脚本の詰めが足りなかったという印象。裏で糸を引いていた真犯人が別にいたのではないか、○○がそうではないかという見方も出来ないことはないのですが、そちら説なら余計に納得できないストーリーになりそうです。
エキストラを大量に集めた東京マラソンのシーンも、本来なら映画の最大の見せ場でありスペクタクルシーンになり得るのに、しかしまったく生かされてなかったのは実に勿体ない。ここらへんハリウッド映画ならめいっぱい映像演出に利用するんでしょうけどね。
ついでながら、犯人逮捕後の(泣かせの)エピローグが長い。とにかく長い。ここら辺も2時間サスペンスぽく見せてしまう要因のような。

2時間弱の上映時間は退屈することもなく、そこは良いところ。全体としてそれなりに金もかかっているし映画らしいスケールの大きな話を作ろうとしたことも見て取れ、それはそこそこ成功はしていると思うのですが、そのためにドラマ自体に多くの綻びができてしまったという感じでしょうか。頑張ってはいるけど練り込みが足りず、また制作費や撮影許可の問題もあるのでしょうけど、いろいろと今の日本映画の限界を感じさせてくれるような作品でもありました。
なんかね、このハデではあるけどリアル感の無さってのは映画「名探偵コナン」の実写版を観ているようでしたよ。


大阪梅田ブルク7 シアター1にて鑑賞
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