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っとその前に、
「機動戦士ガンダム」のブライトさん他、数々のアニメに出演されていました声優の鈴置洋孝さんが亡くなられました。「無敵鋼人ダイターン3」の破嵐万丈とか「戦国魔神ゴーショーグン」とか「キャプテン翼」とか「イッパツマン」とか・・・好きな声優さんのお一人でした。56歳か、まだ若いなぁ。
ご冥福をお祈りいたします。
・声優の鈴置洋孝さん死去 「ガンダム」のブライト艦長役
http://www.asahi.com/obituaries/update/0810/002.html
さて「妖怪大戦争」です。
「妖怪大戦争」と言えばかつて大映が「妖怪百物語」(1968)に続いて同年に放った妖怪シリーズ第2弾でして、西洋から飛来した吸血妖怪ダイモンと日本妖怪連合の戦いをダイナミックに描いた娯楽特撮映画でした。いや~、大映特撮と言えば「ガメラ」シリーズより「大魔神」シリーズやこの「妖怪」シリーズの方が好きだった子供時代。私が時代劇好きというのもあったと思いますが、特撮や物語の緻密さが楽しめるのはやはりこちら方面だったと。数多くの時代劇で培った当時の大映京都の実力がかいま見えます。
で、何かと言えばリメイクばかりの昨今の映画界ですが、突然この「妖怪大戦争」がリメイクされるの報を聞いてちょっとビックリしたものです。
「妖怪大戦争」(2005)
さて完成したのは、オリジナルとはまったく関係のないタイトルを借りただけの作品でした。その時点でかなりガッカリ。現代が舞台で時代劇でもないしなぁ・・・。これを「妖怪大戦争」のリメイクと呼ぶのは詐欺に近いのではないか。むしろ敵役を魔人・加藤保憲と設定したことで「帝都物語」(1988)の番外編的側面を持たせた事の方が興味深いことでした。
魔人・加藤は人間に捨てられた廃品たちの恨みを利用して東京壊滅を企む。気の弱い少年タダシは伝説の英雄である麒麟送子に選ばれ、否応なく加藤と対決するハメに陥っていく。だが彼をサポートする妖怪達はイマイチ頼りないのだった。
加藤が捕らえた妖怪をスクラップと合体させ、メカメカしいロボット妖怪を量産するというのは今風で面白い。妖怪達のほとんどがまるで戦う気がないというのも反戦の意図を込めたのか、それとも現在の日本を皮肉っているのか、まぁ悪くはない。けど、結局「大戦争」が無いというのはタイトルに偽り有りではないか。
とにかくストーリー全部が行き当たりばったりでドラマの体をなしていないのが見ていて辛い。どうしてタダシが伝説の英雄に選ばれて加藤と戦わねばならなかったのか、どうして妖怪達は仲間が次々と加藤に捕らわれているのにかかわらず戦おうとせずにつまらないギャグを連発するのか。
ショボいCG、ショボい演技、寒いギャグのつるべ打ちは本当に辛い。主役の神木隆之介くんと川姫を演じる高橋真唯さんの熱演ぶりが逆に浮きまくって気の毒でならないのです。
最終的に加藤を倒したのも行き当たりばったりなギャグによるもので、血塗れで頑張ったタダシくんがバカみたい。もちろん苦心の末に強大な敵を倒したという爽快感も欠片もなし。「帝都」ファンとしては加藤をこういうギャグキャラにしてほしくなかったなぁ。
全体として子供向けを意識して作られたのはわかります。でもその一方で何の説明もなく加藤保憲を敵に設定するなど子供の観客には説明不足感が多々あるのも少々疑問。そして薄すぎるドラマと適当すぎる展開。
これがTVスペシャルとして作られたのなら「頑張ったね」って言えるのですが、金を取っちゃダメだろ(笑)。
上記の通り神木くんは上手い。ただやたらと驚く演技ばかりが連続するのは脚本に難あり。高橋真唯さんもいいね。栗山千明さんはわりとご贔屓の女優さんですが、今回の役所はあまり面白みがなかったかな。それにしてもせっかく加藤を出すなら無理をしてでも嶋田久作氏に演じて貰うべきだったと、これは真剣に思います。
それと、やたらとフトモモに固執した演出は何か深い意味でもあったのか?(笑)
ところで今回の放送ではラストがバッサリとカットされていたようで、そこらへんはTV局の誠意を疑いますね。放送だけ見ると結局スネコスリは死んだままなように見えますし、宮迫博之演じるジャーナリストの存在も意味不明。カットするにしてももっと他に消せる部分があったろうに。
まぁしかし、今回最大の不満は旧「妖怪」シリーズの醍醐味だったラストの百鬼夜行が無かったことですね。元々無かったのかカットされたのか知りませんが。
放送記録:2006年08月11日PM09:00~10:54読売テレビ「金曜ロードショー」
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