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え~、F1トルコGPの中継を見ながら書いています。で、ちょうど12時ですが、いつレースは始まるりでしょうか・・・。この痛い前置きは何なのでしょうか・・・。「これからF1に興味持ちま~す」なんて女をゲストに呼んでどうするのよ。
さておき、
クリムゾン・リバー(2000)
THE CRIMSON RIVERS
以前放送された時には所用で前半しか見られなかったもので、今回改めての鑑賞となります。
今年5月に放送された続編「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」(2004)は前半の雰囲気は素晴らしかったのに途中からグダグダになる残念な作品でしたが、本作はしっかりした原作もあるということで期待。
や、本作もムード最高ですよ。猟奇的に殺されたグロテスクな死体が発見される導入部から田舎町と歴史有る閉鎖的な大学。全編貫く寒々とした雰囲気が実に良い感じ。二人の刑事がそれぞれに捜査する二つの事件が1本の線に繋がっていく展開はわくわくします。
が、ストーリーとしてはかなり適当な展開なのがになります。まぁミステリとして見ていたせいもあるのでしょう。あくまでサイコサスペンスとして見るなら、この行き当たりばったり感もアリなのでしょう。
でもそれでも、推理らしい推理もなくいつの間にか犯人に行き当たりましたという展開はちょっと勿体なし。細かい疑問点も多く、犯人の動機もいささか納得のいかないものが。脚本がどうにもこなれていないです。
まぁそれはそれとしても映像は素晴らしいし、最後まで興味を引きつける演出は良いものです。
で、このまま渋い雰囲気のままラストまで行ってほしかったわけですが、どうしてこうラストは派手なアクションとスペクタクルシーンが必要だと思っちゃうんでしょうねぇ。これも残念。
<注意:ここからラストのネタバレありです>
犯人が実は双子だったというのはまぁありがちではありますが良しとして、彼女らは最後雪山に登って何をしたかったんでしょうかね? 流れからすると雪崩を起こして学校を破壊しようというところでしょうけど、実際に雪崩が起こっているのにそういう展開は無しなのはいかがなものか。
ところで双子の悪い方が雪崩に吹き飛ばされ、二人の刑事と双子の良い方が救出されるラストを見ながらこんな黒い結末を予想していたり。吹き飛ばされた悪い方は雪の中で生きていた。その彼女の側にやはり雪崩に流された良い方の死体が。彼女はとっさに入れ替わりを考える(ここらへん映画の中の謎にも沿っているし)。というわけで、ラスト刑事達と一緒に救出された女は復讐の殺人鬼の方だったのだ。
なんてラストだとよりサイコサスペンスっぽくなりますが・・・日曜の夜から鬱な気分になっちゃいますね(笑)。
放送記録:2006年08月27日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」
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