忍者ブログ
映画のコトやら何やら綴りませう
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ホラー映画好きではありますが、基本は英ハマープロなどのゴシック・ホラー好きが原点なもので苦手とするジャンルがけっこうあったりします、私。例えば「ギニーピッグ」のようなエゲツないグロテスクなものとか、ミミズやナメクジみたいな軟体系が大量に襲ってくるのとか、「ジャンク」とかの本物の死体系とか、あまり積極的に見たいとは思いませんですね。
で、同様に苦手なのが食人族の系統。同じ人喰いホラーでもゾンビ映画なんかは大好きなんですけど、食人族系の妙な生々しさがイヤなんですよね。
まぁしかし、一度は見ておかないといけないかなぁなんて作品もありますし、ここらへんのジャンルも少しずつでも見ていこうかとは思っています。
ちなみに過去に見たことのある食人族映画は、昔劇場で見た「猟奇変態地獄」(1977・ビデオ題「アマゾンの腹裂き族」)とDVDで見た「食人帝国」(1980)くらい。かつて日本でも食人ブームを巻き起こした大御所「食人族」(1981)はいずれ見なくちゃいけないなぁ。

さて今回のお題は食人族だけでなく、ゾンビにマッドサイエンティストまで登場するググッとホラー寄りの作品。ゾンビ好きとしては見てみたかった逸品ですが、かな~りエゲツないとも聞いていましたので少々ビビりながら鑑賞です(笑)。
しかしこの作品と言うとその昔、神戸新開地の映画館で「人喰族」(1984)と食人映画2本立てで公開されていまして、劇場前のグログロ看板が見たくなくて前を通るのを躊躇していた記憶がありますねぇ。

「人間解剖島/ドクター・ブッチャー」(1981)
ZOMBI HOLOCAUST

病院の死体安置所で手や心臓など死体の一部が何者かに盗まれる事件が続発。盗んだ心臓を喰おうとしていた犯人は病院の看護士だったが、彼は窓から飛び降りて自殺してしまう。胸の入れ墨から犯人は今なお食人の風習を残す原住民の暮らすとある島の出身者と判明。人類学者のピーター率いる調査団が現地へと向かうことになる。
現地で研究所を持つ知人のオブレロ博士の協力を得て調査を開始するピーターたちだが、さっそく食人族の襲撃を受けて次々と仲間を殺されていく。そんな食人族たちを追い散らしたのは、突如出現したゾンビだった。
ピーターは救出に来たオブレロ博士の行動に疑問を感じ、その動向を調べようとするがゾンビの群れに捕らえられてしまう。一方ピーターと共に調査に来ていた女医のローリーはゾンビの手を逃れたものの、食人族に捕らえられ、生け贄にされようとしていた。

まぁ要は「モロー博士の島」なわけですよ。孤島でゾンビを作り続けるキチガイ博士に食人族まで詰め込んで、実にサービス精神旺盛な設定と言えましょう。しかしそのために恐怖の対象が定まらず、ホラー映画としては全体的に薄味で散漫な印象を与えることにもなってしまっています。何でも盛り込めばいいってもんじゃないですよねぇ。
グロに関しては食人族によるお食事シーンやキチガイ博士による脳移植シーンなど、個々のシーンは恐ろしいもののシーン自体が短いのでやはり全体として薄味。ゾンビもメイキャップはなかなか良いものの、博士に命じられて動くだけのブードゥゾンビ的な存在なのも残念。しかし調査団に同行する女性カメラマンが脳移植の為に頭皮を剥がされた姿で拘束され、悲鳴を封じるために声帯を切除されるシーンは結構くるものがありましたね。

ところで本作の「都会で事件発生→孤島のジャングルへ」という導入部がゾンビ映画の名作「サンゲリア」(1979)に類似しているとの声があります。本作のロケ地が「サンゲリア」と同じ場所だということらしいですし、主演俳優も同じ方ですし、まぁいろいろと関連はあるらしいです。
けど「都会の病院で食人事件発生→犯人の出身地判明→調査団が現地のジャングルへ」と考えると、どちらかと言うと「猟奇変態地獄」の導入部にそっくりだったりしますね。
まーここいらのイタリア製ゾンビ映画や食人映画はパクりパクられですし、そもそもスタッフもいろいろと被っていたりするので驚くにはあたらないような気もしますが。

そんな感じで本作、いろんなジャンルを詰め込みまくってストーリーもグダグダですが、しかしテンポ良く進むドラマに次々と登場する残酷シーンに退屈することなく最後まで一気に見てしまいました。娯楽性は高いですよ。

最後に、本作を見ていて思わず「そりゃないだろー!」と突っ込んだ最大のトホホシーン。
序盤の病院で窓から飛び降りた犯人の看護士。そのまま地面に叩き付けられた彼の片腕がちぎれ飛んだ! が、次のシーンでアップになると普通に腕が付いてますよ???
地面に叩き付けられるシーンの犯人は見るからに人形丸出しでして、腕が外れてしまったのも予想外の偶然だったのでしょうけれど・・・人形落とすシーンくらい撮り直そうよ・・・。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール
HN:
はまりん
HP:
性別:
男性
管理者メニュー
カウンター
最新コメント
[11/24 はまりん(´▽`)y-~~]
[11/24 すくりん]
[05/07 はまりん(´▽`)y-~~]
[05/06 すくりん]
[04/10 はまりん]
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]