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俳優の植木等さん・・・と言うより、やはり私的にはクレージーキャッツの植木等さんですね、今日午前、呼吸不全のため亡くなられました。80歳。
歌手としてはもちろん、コメディアンとしても俳優としても類い希な才能を持った方だったと思います。東宝の「無責任」シリーズや「日本一」シリーズといったクレイジー映画の数々、好きでした。特に中でも、円谷英二氏が特技監督をつとめた「クレイジーの大冒険」(1965)は日本を代表するスラップスティック・コメディ大作でありました。また「逆噴射家族」 (1984)でのハイテンションなおじいちゃん役も好きでした。
いままで数々の笑いをありがとうございました、ご冥福をお祈り致します。
・読売ONLINE
「日本一の無責任男」植木等さんが死去
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070327it12.htm
・産経Web
植木等さん死去 「無責任男」シリーズなどで人気
http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070327/ent070327002.htm
・朝日.com
植木等さん死去 80歳 「無責任男」で一時代
http://www.asahi.com/obituaries/update/0327/005.html
そういえば、TVシリーズの「猿の惑星」(1974)で ロディ・マクドウォール扮するゲイランの声の吹き替えもやっていたんですよねぇ。番組自体はどうにも締まらない内容であっという間に打ち切られましたが、 植木等さん声のゲイランは懐かしく思い出されます。
先日公式発表されたジブリの新作、来年公開予定の宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」ですがマスコミでも大きく取り上げられ、昨年の宮崎吾朗監督作「ゲド戦記」が興業的にはともかく作品的に酷評されたこともあって親父さんの新作に対する期待が高まっている感じですね。
まぁ私も何だかんだ言って宮崎駿監督の新作には期待していました。しかし、今回の新作に込められた宮崎監督の想いとやらの公表で一気に萎えたのもまた事実。
> 宗介のモデルは宮崎監督の長男吾朗氏(40)。吾朗氏が昨年、「ゲド戦記」で映画監督デビューしたことを、宮崎監督は自分への反抗ととらえ、「こんなことになったのは吾朗が5歳の時、仕事ばかりで付き合っていなかったからだ。二度と吾朗みたいな子をつくらないために」と反省の気持ちを込めているという。
・YAHOO!ニュース「宮崎駿氏“長男教育”反省し次作製作」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000020-spn-ent
息子を全否定ですか。なんかね、こういう独りよがりな気持ちを込められても不快なだけなんですよね。「ゲド戦記」の出来はさておき個人的に吾朗ちゃんは監督をすべきではなかったと思いますが、親父さんのこういうコメントを読むと普通に吾朗ちゃんが気の毒になってきますね。宮崎駿の思想とかキャラクターとか以前からあまり好きではなかったものの、作る作品が面白ければ問題はないと思ってますが・・・こういうコメントをマスコミに向かって発信してしまうのは人として親としてどうかと思います。
でもって、また新たな騒動が起きそうな予感。
・痛いニュース「アニメーターの名倉靖博氏「『金魚姫』をジブリに盗られた。ジブリ新作『崖の上のポニョ』の原作は自分の作品」 」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/943636.html
名倉さんと言えば「とんがり帽子のメモル」の素晴らしいキャラクターデザインを見て以来好きなアニメーターさんですが、氏が映像化漫画化を企画中だった自作に「崖の上のポニョ」が酷似していると自身のブログで告発したわけです。
実のところ「人間になりたい金魚の話」がさほどに独自性のある設定とは思いませんが、先行していた名倉氏の企画がジブリ内で知られていたということらしいのでこれは問題だなぁ。
はてさてどうなりますか。それにしても最近のジブリは作品そのものより、周囲でのゴタゴタの方が面白いってのは困りものではあります。
・名倉氏プログ「またたき街雑記」金魚姫な事件
http://blog.goo.ne.jp/ynakura/e/1339b0a30c69840f490368e2674555bd
ここしばらくまともに映画を見ていなかったこともあってこのブログも開店休業状態ですが、まぁ久しぶりに1本。
でまぁ前々から言っています通り私はゴシックホラー系が好きであります。また19世紀末頃のイギリスの雰囲気が好きだったりします。ので、特に英ハマープロの「ドラキュラ」シリーズを始めとするホラー映画がお気に入りだったりします。
で今回の映画、ネタ的にはド真ん中な設定で一応期待。ですがアクション主体の作品になっていると聞きますし、以前紹介した近い設定の「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」(2003)が少々アレな出来でしたので不安もまたあり。
「ヴァン・ヘルシング」(2004)
VAN HELSING
19世紀末期、バチカンの指令によってモンスター・ハンターとして悪と戦い続けるヴァン・ヘルシング。最強の怪物吸血鬼ドラキュラを滅ぼす命を受け、ヘルシングはバチカンで武器開発を担当する修道僧カールと共に海を越えてトランシルバニアへと向かった。
一方ドラキュラ伯爵は狼男等のモンスターを支配下に置き、花嫁達との子供に永遠の声明を与えるためフランケンシュタイン博士の研究を我が物にしていた。
まぁこれはホラー映画ではなくヒーローアクション映画であるというのは承知していたので、そのことについては問題無し。ただし、面白くさえあれば・・・ですけどね。
ヘルシングを単なるモンスター・ハンターに設定してしまったことの愚は一番に感じるところですが、ヴァン・ヘルシングというキャラクターを創造したブラム・ストーカー及びその作品「吸血鬼ドラキュラ」に対してのリスペクトや愛情をまったく感じられない脚本や人物設定には本当に愕然とさせられます。超絶ヒーローアクションの連続もいいんですけど、単に名前を借りただけのキャラクター達にまるで魅力も何も無いのは見ていて本当に辛いものです。
何度も言いますが、作品自体が面白ければ大抵のことは許せるものです。しかし内容のない空虚なドラマの中でキャラクターのまったく立っていない登場人物がいくら派手に暴れ回ったとしても虚しいばかりなんですよね。脈略のない適当な(ぞんざいな、とも言う)謎解きで次々新ステージが開けていく展開も、安いロールプレイング・ゲームみたいで萎え。
監督は「ハムナプトラ」シリーズのスティーヴン・ソマーズですが、この人はもう一つキャラクター描写が得意ではないのかな。「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(1999)も原点のゴシックホラー「ミイラ再生」(1932)の余り愛情を感じられないリメイクでしたが、映画自体はかなり面白いものでした。その前の監督作「ザ・グリード」(1998)はモンスター映画の最近の傑作。ただこの両作にしてもキャラクター、特にヒロインの魅力の無さは問題ですね。今回の「ヴァン・ヘルシング」にしてもヒロインのアン王女の魅力をまったく伝えられていない脚本と演出は致命的。その上見た目も敵側である花嫁達の方が明らかに上というのはどうしたものやら。
最大の敵であるドラキュラにまるで威厳も強大さもが感じられないところも、その倒され方のマヌケさもアクション映画としては最悪であります。
ついでに今作に関しては美術センスの無さも本当に残念なことです。これでは何のために19世紀末期という時代設定にしたのか。単にヘルシングやドラキュラ他の伝説の怪物を一堂に集められるから、くらいの理由しかなかったのではと勘ぐってしまいます。
この監督さん、ミイラ怪人やドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男等々・・・こういうゴシックモンスターが別に好きではなく、単に映画を作るためのネタ程度にしか見ていないのだろうなぁ。そんなことが映画から透けて見えてしまうのが一番悲しいところでした。
ところでこういうドラキュラが他のモンスター達を部下にして人間に戦いを挑んでくる映画としては過去に「ドラキュリアン」(1987)という作品があります。マニアックな監督として一部で人気がある(らしい)フレッド・デッカー監督作品でして、今回の「ヴァン・ヘルシング」とは制作費も作品規模も雲泥の差の低予算映画ですが、モンスター愛に満ちあふれた傑作娯楽映画なのですよ。ラストのドラキュラとの戦いから虚をつかれるヘルシング教授の登場までとにかく楽しく、「ヴァン・ヘルシング」に不満を感じたモンスター好きの方にはぜひ見て頂きたい逸品であります。
放送記録:2007年03月18日PM9:00~11:19ABCテレビ「日曜洋画劇場」
何と言いますか、ここんとこどうにもやる気が出なかったり色々悩んでたりでブログの更新もままならない感じです。まぁ地上波の映画劇場でもう一つ見たいという作品をやってくれないのもありますが、ちょこちょことDVDで映画を見たりはしています。
と言うわけで、コレもようやく見ましたよ。
「キング・コング」(2005)
KING KONG
ストーリーは、まぁあまりに有名なのでいいでしょう。オリジナルは1933年に作られた「キング・コング」で、1976年に大作大好きディノ・デ・ラウレンティス制作でリメイクされていますので、今作は2度目のリメイクということになります。
そもそも私が「キング・コング」という作品に初めて触れたのはラウレンティス版の劇場公開時でした。とにかく金のかかった怪獣映画ということで、とてつもなく面白く感じたのは覚えています。TV放送で何度か見たり、その後見たオリジナル版と比較して特にドラマ部分の退屈さに多少評価は下がったものの、ラウレンティス版は今でも決して嫌いな映画ではありません。
オリジナル版を見たのは確か大阪の長堀あたりの公民館みたいな所で、芦屋小雁氏が率いるSFホラー同好サークル「モンスターズ」のフイルム上映会でのことでした。白黒でフイルム状態もあまり良くなく特撮も荒々しいものでしたが、その面白さは飛び切りのものでした。
さて今回のリメイク監督は「ブレインデッド」(1992)で・・・と言うか「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでお馴染みのピーター・ジャクソン。ジャクソン監督の長年に渡る念願の企画ということで期待が高まります。
当ブログでもこれまでCG特撮についてあまり肯定的な意見を書いてこなかった私ですが、しっかりとした「センスある」人が使えばこれほどまでに効果的かと思わせてくれたのが「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでもありましたから、特撮面での期待も大きいところです。
ただ非常に不安だったのが映画の尺の長さ。ラウレンティス版と違ってオリジナルになるべく忠実なリメイクと聞いていましたので、オリジナル版100分に対して今作の3時間を超えるランニングタイムは長すぎるのではないか、間延びした作品になってしまっているのではないかと思ったものです。
実際には3時間という長尺を感じさせない、退屈する暇もない怒濤の娯楽作に仕上がっていました。お見事。
キングコングが画面に登場するまでの1時間で主要な登場人物のキャラクター描写をしっかりとした上で、スカル島に着いて以降は危機また危機の大冒険映画。登場人物がみな魅力的だからこそ映えるところです。
ヒロインのアンを演じるナオミ・ワッツは本当に綺麗。こんなに綺麗な女優さんだったっけと思うほど綺麗で、あえてファンタジックな雰囲気に撮った映像にピタリとハマっています。映画の完成に執念を燃やすカール・デナムというキャラクターも良いですね。どこか'60~70年代あたりに流行ったエセ秘境ドキュメンタリー映画の監督を皮肉っているようにも思えてきます。誰よりもヒーロー然とした貨物船船長も格好良しですが、一番のお気に入りキャラは劇中映画の主演スターさん。昔の冒険映画のヒーローをからかったようなキャラクターで、名前もオリジナルの「キング・コング」(1933)でヒーローを演じたブルース・キャボットからいただいているようですね。楽しくて良いキャラクターでした。
さてスカル島で襲いかかってくる脅威はコングだけではありません。島の原住民に恐竜や奇怪な巨大昆虫の群れ。その一つ一つの描写が長くてしつこいところがピーター・ジャクソンならでは(笑)。特に谷下の巨大昆虫のシーンは吐き気を催すほどに悪趣味ですな。恐竜襲撃シーンなどもしつこい程に危機また危機すぎて笑えてくるほどです(笑)。普通に考えればもっと編集して短くしそうな部分ですが、「何が何でも撮りたいモノは全部撮るんじゃー!」という監督の声が聞こえてきそうです。また並の監督が同じ事をすれば冗長なシーンになりそうなところを、まったくそうは感じさせないのは流石。
昨今ハリウッドも邦画もリメイク流行りでネタ切れ感が漂う映画業界です。別にリメイクがダメというわけではありませんが、オリジナルより面白いリメイク作にほとんどお目にかかれないのもまた事実。そんな中で本作は、オリジナルへの愛やリスペクトを込めつつ、本当に高い実力を持った監督が、十分な予算を費やして完成させた、そんな幸せなリメイクでありました。
さてさて、「キング・コング」(2005)に引き続いて先日見たのが本作。まぁちょっとしたリメイク特撮大作の日米対決ってところでしょうか。
原作はご存じ小松左京で、それをSF大作映画として1973年に東宝が映画化。今回はそのリメイクということになりましょうか。
正直言ってまったく期待していなかった作品でした。様々なレビューを見ても悪評ばかりでしたし、志の低い配役や原作ストーリーの激しい改変など「日本沈没」(1973)のような骨太なドラマは見せてもらえそうにないな、と。
まぁ結論から言いますと映画としては「日本沈没」(1973)には到底及ばぬ凡作ではありましたが、思っていたほどには悪くはなかったかな?
まずは特撮面から言いますと、日本映画としては初の本格的なCG特撮によるSFパニックとして、まずまずの説得力をもった映像を作り出していたと思います。京都や東京といった馴染みの都市が崩壊していく様はかなりリアルで衝撃的。
本作の監督である樋口真嗣氏は平成「ガメラ」シリーズ等を始め多数の作品で特撮監督を務めた元々特撮畑の人。ここいらの特撮的見せ場の作りに関してはお手の物といったところでしょう。
ただその一方で大都市崩壊シーンの中で、自然の驚異に翻弄される人間が描かれていないのは残念と言うか勿体ない。つまりは特撮シーンが映画の中に溶け込むことなく、ドラマと乖離して点在してしまっているのですね。ここら辺は特撮監督出身という本編慣れしていない弱点が出てしまったのか。あるいは予算的都合か。
また良くできたCG特撮ではあるのですが、全体的に平面的な絵作りになってしまってダイナミックさを殺してしまっているのは、昨日の「キング・コング」の項で述べたCGクリエイターのセンスというものが不足しているのを感じます。
でもまぁとやかく言いつつ、日本特撮映画の歴史でかなり画期的な作品ではあったと思いますし、一見の価値は十分にありました。
問題はドラマの方ですね。
冒頭で早々と日本が沈没することが明かされ一気呵成なパニックドラマが展開するのかと思いきや、どうしてこんなにもモタついたドラマになっちゃうんだろ。視点が定まらない落ち着きのない脚本だものだから監督が何を描きたいのかも定かでなく、緊張感もぶつ切り状態になってしまってますね。それなりの腕のある監督が作ればそれなりに纏まったのかもしれませんが、どうにも何もかもが力不足。政治を描くのか、市井の人々を描くのか、それとも危機的状況の中での男女の悲恋を描きたいのか、何もかもが中途半端でもっと的を絞ったドラマ作りをするべきだったのでしょう。
そしてもう一つ問題なのは、メインキャラクターたちにしろ政府関係者にしろ登場人物達からまったく緊迫感が感じられないこと。これは演技の責任というより演出の問題だと思いますが、そのため「日本沈没」(1973)にあったような重苦しいほどの緊張感が本作では皆無というパニック映画としては信じられない作品に仕上がってしまったのは本当に勿体ない。キャラクターが全くと言っていいほど掘り下げられないので、感情移入できる人物が居ないという。
特に主人公であるはずの小野寺の存在感の薄さはどうしたものか。ほとんどの時間、映画の本筋とは関係ない所であちこちウロウロ彷徨っているだけ。そして取って付けたような恋愛話と、最後は唐突な特攻ヒーロー美談。今回の映画をコミカライズして今も連載中の一色登希彦氏による漫画版では小野寺の特異なキャラの掘り下げが出来ているので説得力があるのですが、映画版ではいったい彼がどういう人物だったのかまるでこちらに伝わってきません。
ついでに言うと本作で大きな売りにしていたラブストーリーの部分も、その演出や脚本のアホらしさ加減で失笑モノになってしまってます。
映画終盤、レスキュー隊員として働く阿部玲子の元にやってくる小野寺。きっとイギリスに渡って一緒に暮らそうと約束をし、一夜を共にする二人。そして玲子が眠っている内にそっと出て行く小野寺だが、実は彼は日本の沈没を食い止めるために決して生きては帰れぬ作戦に志願していたのだ。
とまぁここまでなら泣ける展開なのですよ。ところが本編での小野寺はその事実を綴った置き手紙をしていくのですなぁ。目覚めて手紙を読んだ玲子は素早くバイクにまたがり、出発直前の小野寺に追いつくとヒシと抱き合うのですが・・・何、この無駄な展開。
小野寺の命を捨てた行為で日本が救われるという展開の「アルマゲドン」(1998)との類似がよく取りざたされたものですが、こういうのはわりとありがちな展開なので何も申しますまい。日米合作の大凡作「クライシス2050」(1990)なんかもそうでしたな。ただ原作のストーリーをねじ曲げて陳腐なSFドラマにしてしまったことについては少々腹立たしくもありますが。
まぁしかし、草なぎ剛と柴咲コウという主演二人に関しては、これはもうキャスティング時点で大いに問題ありだったかと思いますよ。草なぎくんの演技に関しては期待もしていなかったので、まぁこんなもんでしょ、と。しかし最近やたらと出演作の多い柴咲コウに関しては、うーん、こんなにヘタだったかなぁ。
どんな映画に出ても三船敏郎は三船敏郎なんてよく言われるのはその存在感の大きさを褒めてのことだったりしますが、柴咲コウはどんな作品にどんな役で出ても「悪い意味で」柴咲コウにしか見えないのですよねぇ。
本作序盤、この主演二人が長々と語り合うシーンで、これが映画館でだったら早々に居眠りしてしまいそうだなぁと思った次第。まぁ二人の演技に問題ありなのは当然として、脚本の方にも大きな問題あったと思いますけどね。
こうした(実力が伴っているかは無関係に)人気のある人物をキャスティングしないとスポンサーが集まらないので大作を作れず、またヒットさせることも出来ないという現状は本当に問題ありますねぇ。
「マトリックス」(1999)、「マトリックス リローデッド」(2003)に続く大人気シリーズ完結編。
「マトリックス レボリューションズ」(2003)
THE MATRIX REVOLUTIONS
人類とマシンの壮絶な戦闘が始まった。
それはそれとして救世主ネオはエージェント・スミスに戦いを挑むのだった。
このブログを始めて以来、どんな感想を書こうかとか思いながら映画を見るクセが付いてしまったものですが、いや今回はそれを途中で放棄しました。スゴイっす。
見る前は結構良くない評判ばかり聞いていたんで期待はあまりしていなかったのですけどね、ストーリーなどどうでもよくて全編大爆笑の連続という一編でした。
まぁ多くの人が本作に不満を感じたのはわかります。私もこういうバカなノリが好きでなければ「舐めてんのか」と思ったでしょうしね。
そもそもドラマ的な部分は第一作で完成しているんですよね。後は物語のオチ部分を前作今作と映画2本使って描いただけのこと。一作目が好きならそれだけ二作目以降が不満に感じるのは仕方ないことかと。
で、特にこの第三作目は全編「やりすぎ感溢れる」クライマックスの連続となってまして、まぁ恐ろしくまとまりの無い映画ですが、ただただその大まじめなバカバカしさを驚いたり笑ったりしていればいいのではないかと思うわけなんですよ。
映画としての出来はそりゃあ第一作が圧倒的に上ですが、でも今後繰り返し見たくなるのは今作だなぁ。
放送記録:2007年02月03日PM9:00~11:24関西TV「土曜プレミアム」
間開きましたが、25日の続きです。
まぁ金田一耕助というキャラは過去現在と様々な役者さんが演じていますね。役者さんや監督によってずいぶん解釈が違っていたりしてそれぞれに面白い。
特に好きなのは最初に見た金田一ということもあるでしょうが、やはり石坂浩二。TVの古谷一行金田一も大好きですが、流石に近年は老けすぎで辛いところ。原作ファン及び原作者にも不評であった片岡千恵蔵金田一は、確かにまぁ金田一耕助か多羅尾伴内だか見分けが付かなかったりもしますが(笑)これまた好きだったりします。
ちゅうか皆それぞれに個性的で、どうしても好きになれなかったのは片岡鶴太郎金田一くらいですか。片岡金田一シリーズは演技も酷かったけど作品も酷かったなぁ。
さて鹿賀丈史金田一ですが、独特な風貌とそのわりに軽い雰囲気で印象に残る金田一さんですね。登場作品の出来はさておいて、一作だけで終わらすのは惜しい金田一さんでした。
瀬戸内海に浮かぶ刑部(おさかべ)島に行方不明者捜索の依頼を受けて向かう金田一耕助は、途中奇妙なヒッピー青年五郎と知り合う。彼もまた何かの目的を持って刑部島に向かうようだ。刑部神社の祭りが近く帰省者や観光客でごった返している島。肝心の行方不明者はすでに死体となっていたが、こときれる直前に「鵺(ぬえ)の鳴く夜に気を付けろ」という謎の言葉を遺していた。
「鵺の鳴く夜は恐ろしい」のコピーとビートルズの歌を主題歌にしたことで公開当時大きな話題になった作品です。
古い因習の残る瀬戸内海の孤島で起こる連続殺人、と言うことで「獄門島」(1977)と印象がかぶりますね。佐分利信が本作にも出演していることでなおさらその思いが強くなります。まぁ見終わった時の印象はずいぶんと違うのですが、原作がわりと後期の作品と言うこともあってかいささか新味に乏しい筋立てではありますね。双子というのが本作の重要なテーマになっていますが、双子が禍々しい事件の発端となる物語は古来より多々ありますし、双子を利用した一人二役トリックも今となっては目新しいモノではありませんし。
篠田正浩監督の映像は美しく見応えあります。しかし脚本の混乱ぶりが見ていて少々辛いところ。それでなくても人間関係が複雑ですんなりと理解しづらい物語がなおさら複雑怪奇に。市川シリーズのように分かりやすく整理することをしなかったのは「あえて」のようでもありますが、そのことで作品自体の印象を薄めてしまっている気がします。それにしても犯人が誰かを知り、そのことをひた隠しにしようとする人物がどうしてわざわざ金田一を呼び寄せたのかといった、筋の通らない部分はなんとかしてほしかったものです。
役者陣はなかなかに豪華。特に本作の真の主役と言えるヒッピー青年を演じる古尾谷雅人さんがいいですね。この人はどんな役柄でも上手く演じる好きな役者さんで、本作での飄々としていながら何かしら心に秘密を抱えた青年は見事です。すでに亡くなられているのが本当に惜しまれます。
そしてもう一人、妖艶にしてどこか無邪気な御寮人を演じる監督夫人でもある岩下志麻が実に良い。思えば岩下志麻さんの主演作品ってほとんどまともに見たことがないんですよね。「極道の妻たち」シリーズとか、あまり興味がないもので。しかしこれほとどに上手い方だとは思っていませんでした。
ところで最後に、今回見たDVD版に対する大きな不満を一つ。
使用権が切れたのでやむを得なかったという事情は理解できますが、それでも作中のビートルズの歌が他の歌手によるカバーに差し替えられていたのは本当に残念なことでした。ラストに流れる主題歌「レット・イット・ビー」など、あまりにパンチ力が無さ過ぎて昔見た時に比べて印象は大きくマイナスになってしまいました。事情はあるとは言えやはり改ざんは改ざんですし、なんとかオリジナル版での再発売はできないものか。
なんとなく目が覚めてしまったんでネットニュースサイトなど見て回っていましたら、22日のエントリーで書きました社民党の阿倍知子議員で新たな展開。
・痛いニュース(ノ∀`)
『「村山首相批判があるが、首相は緊急会見などしてた」 “阪神大震災における自衛隊を批判”の社民党・阿部知子議員』http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/906517.html
まぁ要は、前回自身のHPに書いた文章に対する多くのクレームを受けての言い訳を発表したわけですが・・・大震災時の自衛隊の初期活動の遅れを批判したことについて、その原因は当時の村山社会党政権にあるだろうというクレームであったのに、今回書いていることは自身の間違いを訂正謝罪するどころか自己保身と村山擁護に終始してますね。
なんだこりゃ。
このおばちゃん、前から「朝生」や「TVタックル」で見かける度にダメだなぁって思っていましたが、本当にあきれ果ててしまいました。
社民党議員である以上自衛隊を必要以上に嫌うのはまぁ仕方ないでしょうが、しかし日本や国民の安全のために当時も今も頑張ってくれている彼らを事実関係を誤魔化してまで侮辱するのは許せんですよ。
当ブログではなるべく政治絡みのことは書かないようにしています。しかし事が阪神大震災に関わっているだけに言わせて貰いますが、あの時の社会党と社会党政権は被災者にとって害悪でしかなかった。もちろん北朝鮮拉致被害者にとっても害悪以外の何物でもなかったし、まったく体質の変わっていない現在の社民党も同じですわな。人間の心を持ってませんわな。
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