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本当に久しぶりの鑑賞。そもそもこの映画がまたゴールデンタイムの洋画劇場で見られる日がくるとは想像もしてませんでしたね。と言うわけで・・・
「スペース・バンパイア」LIFEFORCE(1985)
とにかくハレー彗星の中に浮かぶ不気味なエイリアン船のビジュアルが素晴らしい。ヘンリー・マンシーニのテーマ曲と共に、このイントロ部からこの映画はただごとではないと思わせてくれます。見所は多いですが、まず当然として目を引かれてしまうが女バンパイヤに扮するマチルダ・メイの見事なまでの肉体美。かなり堪らんものがあります(笑)。
バンパイアの復活から始まるサスペンスフルな前半も良し。肉体を乗り移りながら追っ手をかわすエイリアンの設定は後の「ヒドゥン」(1987)に繋がるものがありますね。そしてそれまでの雰囲気を一変させるロンドン壊滅の大スペクタクル。この展開は結構唐突感が大きいものの、映画自体はここから一気に大エンタテイメントとなっていきます。
闇夜の中、あちこちから爆発の炎を吹き上げる緻密なミニチュアで再現されたロンドンの街。町中に溢れかえるバンパイアに精気(LIFEFORCE)を吸収されたゾンビの群れ。終末感溢れる一連のシーンはロメロの「ゾンビ」(1978)を思わせます。そういえばその「ゾンビ」をリメイクした昨年の「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)の冒頭シーンは朝と夜の違いはあってもこれとそっくりでした。
脚本は「エイリアン」(1979)で一躍名をあげたダン・オバノン。オバノンは同時に大のゾンビファンとしても有名で「ブルーサンダー」(1983)での監督デビューを蹴って「バタリアン」(1985)で監督デビューを飾ったほどの人。なればこその本作のゾンビ映画顔負けのクライマックスだったのでしょう。(「バタリアン」以前にも「ゾンゲリア」(1981)というゾンビ映画でも脚本を担当していますが、実際完成した映画があまりに脚本と違っていたらしく本人は自分の脚本作とは認めたくない模様。「ゾンゲリア」自体はかなり面白い映画ですけどね)
監督は「悪魔のいけにえ」(1974)のトビー・フーパー。「悪魔のいけにえ」や「悪魔の沼」(1976)と神経を切り裂くような強烈なホラー映画を作ってきたフーパーですが、本作を見事に娯楽作に仕上げてその演出力の高さをアピールしています。
ところでTV朝日さんに一言。この映画を放送してくれたこと自体は嬉しいですが、でもこの映画の最後はあのテーマ曲で締めなきゃダメでしょう。なんと言ってもあの勇壮な曲を聞くだけで大抵のムチャな展開は許せる―――と言うかうやむやに出来るのですから(笑)。
しかしこうなると、次はフーパー&オバノンコンビのスペースシリーズ第2弾、「スペース・インベーダー」(1986)の放送を期待しちゃいますね。
追伸:ピカード艦長若い・・・けど、髪の毛の具合は今とあまり変わりませんね~w
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