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映画のコトやら何やら綴りませう
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インディ・ジョーンズ女性版でおなじみ、シリーズ第2弾の登場です。

「トゥームレイダー2」(2003)
LARA CROFT TOMB RAIDER: THE CRADLE OF LIFE

前作「トゥームレイダー」(2001)がアクションは派手だけど内容の無さに3日後にはストーリーを忘れてしまったような作品でしたので今作も期待せずに見ましたが、残念ながら第2作目もアクションは派手だけど内容の無さに3日後にはストーリーを忘れてしまいそうな出来でした。
昨今のアクション映画ってやたらと派手になってるもので、そんじょそこらの派手さだけでは見る方もすっかり慣れちゃってるんですよね。むしろどれもこれも似たり寄ったりに見えるんで、ドラマ的な面白さや捻りのきいた展開でもないと記憶に残らないのですよ。

監督は「見た目は派手だけど内容薄い」でお馴染み、レニー・ハーリンやローランド・エメリヒと共に三羽烏の一角でありますヤン・デ・ボン。まぁこの人の監督作で感心したのは「スピード」(1994)のオープニングのエレベーターでのサスペンスシーンくらいですが、この「トゥームレイダー2」も他の監督作に劣らぬ凡庸な出来かと。ただ派手は派手なんで、少なくとも退屈はしないかも。その点で同監督の「ホーンティング」(1999)よりはマシですかね。
でもドラマ的な見せ場はほぼ無し。ここら辺が記憶に残りにくい映画になってしまっている理由なわけですが。シリーズ前作がどうにも子供っぽい内容だったので路線変更なのか主人公ララ・クロフトの恋愛模様なんぞも盛り込んではいるものの、自意識過剰女と自意識過剰男の恋物語はただただ見苦しいだけで、ヤン・デ・ボン監督って「スピード2」(1997)でも気持ち悪かったけど恋愛物がとことん不得意なのだなぁと思わされます。

ララ・クロフトのキャラも前作に比べてずいぶん変わったような気がしますが、それも悪い方向に変わったような。自意識過剰は前作からですが、やたら傲慢に振る舞い周りに当たり散らす姿にもはや可愛げも無く、適当なドラマ展開のおかげでただの行き当たりばったりのバカ女に見えます。ついでに言えば前作の最大の魅力はララを演じるアンジェリーナ・ジョリー自身の魅力に負うところが大きかったわけですが、そのアンジェリーナ・ジョリーの魅力も本作ではすでに色褪せてしまって残念無念。鍛えられた肉体は確かに美しいし、ウェットスーツに乳首浮かせたりして頑張ってはいたんですけどね。
女王陛下からの依頼で世界を救うという設定もなんだかなぁ。007じゃないんだから、「トゥームレイダー」としての魅力を自ら放棄しているみたいな。パンドラの箱を巡る戦いも「失われた聖櫃(アーク)」に比べるとかなり格下感が強く、伝説の遺物もネタギレですかと言いたくなったり(笑)。
前作でララのユニークな仲間を演じたクリス・バリーとノア・テイラーも今作では顔見せ程度で、まったくそのキャラが生かされていなかったのも残念ですが、まぁその他の問題に比べれば些細なことでしょう。

とまぁあれこれ苦言を書き連ねましたが(まだ言い足りない気もしますが(笑))、それでも最初に書きました通りただただ派手なアクションを見たいという時には悪くない作品だとは思います。最近の大味なアクション大作はどれを見ても似たり寄ったりですが、とりあえず2時間暇つぶしをしたい時のためにこういう映画があっても良いということで。

放送記録:2006年03月12日PM9:00~10:55ABCTV「日曜洋画劇場」

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