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まぁ、すでに何度も見ているのにTV放送されるとついまた見てしまう。そんな映画って結構ありますが、これもそんな作品。
暗殺者と、暗殺から要人を護衛する老いたシークレット・サービスの対決を描いた骨太な一本です。
「ザ・シークレット・サービス」(1993)
IN THE LINE OF FIRE
かつて、ダラスでのケネディ大統領暗殺の現場にいながら任務を果たすことが出来なかったことを後悔し続けるシークレット・サービスのホリガン。老いて今は要人護衛の任務から離れている彼に一本の電話がかかってきた。相手の男は大統領を暗殺するというゲームを持ちかけてきたのだ。ホリガンはもう一度、大統領護衛の現場に戻る決意をするのだった。
若い頃に犯してしまった大きな失敗を気に病みながら年老いてしまったホリガンを演じるのはクリント・イーストウッド。「ダーティ・ハリー」シリーズなどで若々しく荒々しいアクションスターを演じてきたイーストウッドも老齢の域に入って実に良い感じの演技派俳優さんになってまいりました。ことに自らの老いを作品に生かした諸作、まぁ「許されざる者」(1992)はあまり好きではありませんが「スペースカウボーイ」(2000)など実に良かったですね。で、本作も同様に年相応のイーストウッドが生き生きと描かれています。本作での役柄自体、若い頃からムチャやって上司の覚えも悪く、じいさんになっても相変わらずムチャやってるという・・・まぁハリー・キャラハンがそのまま歳を取ったっていうイメージですか(笑)。それにしてもイーストウッドの相棒の死亡率はめちゃくちゃ高いような気がします。
そして暗殺者を演じるのがジョン・マルコヴィッチですが、これがまたいい。狂気を感じさせつつも冷静沈着な暗殺のプロを見事に演じ、キャラクターのインパクトで見事にイーストウッドを喰っちゃってます。特に好きなのが湖で自作拳銃のテストをしているシーン。ここら「ジャッカルの日」(1973)の暗殺者エドワード・フォックスが思い出されたりします。
そしてこの男が元CIAの暗殺専門エージェントだったことが明かされるあたりで、映画の緊張感が一気に高まるのが楽しい。
この魅力的な二人の男の対決を演出したのがウォルフガング・ペーターゼン監督。その得意の骨太な演出で描かれた本作は「U・ボート」(1981)に次いで好きな作品となっています。ただ本作以降「アウトブレイク」(1995)や「エアフォース・ワン」(1997)「パーフェクトストーム」(2000)あたりを見ていますが、今一つピリッとしない作品が多いのが気になるところ。
ところでオリジナルでは128分ある本作、今日は40分ほどカットでの放送となってますね。ヒドいけど・・・でも妙にスピーディでこれはこれで良かったような気もしたり(笑)。昔、東京12ch系やローカル局の映画劇場は90分枠とかが普通で、これくらい当たり前にバサバサカットしていたんだよなぁとなんだか懐かしく感じてしまいました。
放送記録:2006年09月16日PM07:30~09:16サンテレビ「シネマスタジアム」
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