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映画のコトやら何やら綴りませう
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ここしばらく雨が降り続いていましたが、昨日今日と良い天気。今日は久しぶりに布団を天日干ししつつ、これまた久しぶりに「たかじんのそこまで言って委員会」を見ていました。
しかしこの時期の困りものと言えばタカラダニの発生ですね。1mmに満たないような小さな、毒々しい真っ赤な色の虫です。数年前からこの時期になると発生し出しまして、日向が好きらしくて天気の良い日にはクーラーの室外機の上などにワラワラと現れて日向ぼっこしよります。初めて見た時はセアカゴケグモの一種かしらんとか思ってビビリましたが、調べてみるとタカラダニというダニの一種で人体には害がないとのこと。

「身近にいるダニ」の「3.赤色をしたタカラダニ」参照
http://www.city.chiba.jp/hokenjo/kankyou/5p22/5p22d/5p22d001.html

でまぁ、今年もワラワラ発生しております。害はないとしても見た目にはやはり気持ち悪いものです。なにより洗濯物や布団を干しているとその上を這い回ってくれたりしますし、ヘタに気づかずに潰したりするとこれまた真っ赤な汁を出してシミになっちゃいます。
連中、夕方日が陰り始めるとどこへともなく消えてしまいますので、この時期は洗濯物を取り込むのも夕暮れ前に注意深く払ってからということになります。

まぁしかし、これだけ身近に生息しているのにいまだに正確な生態が分かっていないというのも面白くはありますね。彼らもなにかしら一生懸命生きているのだなぁ、とか思ったり。まぁ1~2ヶ月もすればまた消えてしまうのでそれまでは自由にさせてやりましょう。家の中に入ってきたりしない限りはね。
それにしても彼らを見ていて思うのは、大量のタカラダニが襲ってくる映画があったらキモ怖いだろうなぁということ(笑)。「黒い絨氈」(1954)とか「燃える昆虫軍団」(1975)とか「フェイズ IV」(1973)とか「スクワーム」(1976)とか「クリープショー」(1982)のラストエピソードとか、大量の昆虫系は恐ろしいですな。


ここのところまるで映画を見ていない日々。来月には参加イベントもあることだし、忙しくなる前に溜まったビデオも消化したいところですが。TVの洋画劇場でも見たい作品をやってくれんですね。あ、今日は「クリムゾンリバー2」か。これはちょいと見てみるかな。

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1970年代の一大パニック映画ブームの一翼を担ったエアポートシリーズ。第一作の「大空港」(1970)から「エアポート'75」(1974)「エアポート'77」(1977)「エアポート'80」(1979)と4作品が作られました。昨今「エアポート2000」とか「2001」とか「2002」とかあたかもシリーズ作品のようなタイトルでDVDが出ていたりするのは、全て適当な邦題のシリーズとは別作品ですのでお間違えなく。
でまぁ、そのエアポートシリーズの中で「大空港」に次いで好きなのが本作「エアポート'77」だったりします。いや~、TV放送されるの何十年ぶりだろ。やはり面白かったですよ。

「エアポート'77 バミューダからの脱出」(1977)
AIRPORT '77

ある資産家が私設美術館を作るため、多数の美術品を空輸することになる。美術品と招待客を乗せて飛び立つジャンボ機だが、美術品を狙う強盗団にハイジャックされてしまう。航路を外れ、レーダーを避けて低空飛行しながらバミューダ海域の無人島を目指すジャンボ機。しかし夜の闇と濃い霧の中、海上油田基地のアンテナに接触してしまった機は墜落し、そのまま海底へと沈んでしまったのだった。

ジャンボ機が悪者にハイジャックされてエライことになるという映画というと、最近だと「乱気流 タービュランス」(1997)なんかを思い出します。エアポートシリーズを思い出させるような航空パニック風味の作品ではありましたが、結局飛行機の中で銃を撃ち合うアクション映画になってしまっていたのが個人的には残念。「エアフォースワン」(1997)とか「エグゼクティブ・デシジョン」(1996)なんかもそんな感じでしたか。はっきり言って、スピーディさと派手さが特徴の今の映画では単に飛行機に穴が空いたり墜落したりというだけでは映画を持たせられないのですねぇ。私なんかは'70年代パニック映画のまったりしたテンポが好きなものですから、今の何でもかんでも銃撃戦や格闘アクション無しでは魅せられないパニック映画風アクション映画はイマイチ情緒がないなぁなんて思ってしまいます。

さて、本作でのハイジャックグループの扱いはと言うと、なんとジャンボ機が墜落したショックで全滅してしまうのですねぇ。ここらへん呆れた展開ではありますが、一方でこの映画はアクション映画などではなく正統パニック映画なのだという意気込みも感じて私的には悪くないところです。ジャンボ機と乗客を危機に陥れた悪党どもは役目を終えると早々に退場し、後は乗客のパニック描写と救出活動に終始するまことに正しいパニック映画と言えましょう。

水圧によって機体が破壊される危機の迫る中、機長と乗客有志は機外に出て発信器付ムボートを海面に上げるという計画を実行し、犠牲を出しながらもそれに成功する。ようやく墜落現場を確認した海軍の救助隊は、ジャンボ機を巨大なバルーンによって海面に持ちげるという救出作戦を開始するのだった。

パニック映画としての本作の問題点は、乗客達が皆異常なほどに冷静で一向にパニックに陥らないところでしょうか(笑)。唯一リー・グラント扮する我が儘な婦人が騒ぐくらいですが、それもヒロインにパンチ食らって失神、そのまま終盤には失神したまま水死というあんまりな扱い。そもそもジェームズ・スチュワート、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ジョセフ・コットン、ジャック・レモンといった往年の名優たちを中心に豪華なキャストを揃えた割に、まったくそれぞれのキャラを立てていない脚本に難あり。ヒロインのブレンダ・ヴァッカロはリー・グラントを殴る以外の見せ場は無いし、シリーズレギュラーのジョージ・ケネディは顔見せ程度だし、唯一乗客の中で積極的に動いてハイジャック犯以外の最初の犠牲者となるクリストファー・リーはまったくの無駄死にだし・・・これでは感情移入も何もあったもんじゃありません。豪華キャストが勿体なし。
そんな感じで人間描写もドラマもなってないものですから、見せ場のジャンボ機浮上救出作戦も映像的な迫力はあるものの盛り上がらないこと夥しいわけですよ。

この緊張感のないダメダメな演出を担当したのがジェリー・ジェームソン監督。この方はTVムービーを中心に活躍していたようで「パニック・イン・テキサスタワー」(1975)のような佳作もあるものの、まぁ劇場用映画の代表作と言えばパニックブームに乗って作られた本作と「レイズ・ザ・タイタニック」(1980) というどうにも盛り上がりに欠ける2作品くらいでしょうか。

まぁ本作の問題点を上げるときりがないわけでして、そもそも海中に沈んだジャンボ機からの脱出というシチュエーションが航空パニックと言えるのか、どっちかと言えば「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)的海洋パニックではないのか、とか(笑)。ジャンボ機に乗っているのが一般乗客ではなく、少人数の上流階級の招待客だけとしたのがパニック描写をし辛くさせたのではないのか、とか。シチュエーション的に徐々に犠牲者が出て危機感を煽る展開に出来なかった、とか。

とまぁ散々ケチを付けつつも、そういったことを承知の上でこのおおらかなパニック大作がなかなかに好きなのですよね。果てしなく広がる海に沈んだジャンボジェット機という、そのどこか不可思議な光景。そしてそのジャンボ機を強引に浮き上がらせるという強引で非現実的な光景。そうしたワンアイデアのみで本作は忘れ得ぬ作品となっています。映画としては前作「エアポート'75」の方が圧勝と思いつつも、そんな映像のインパクトはあまりに強烈で子供心を直撃したのでした。


ところで、
副題にあるバミューダですが・・・。
バミューダ海域と言うとちょっとオカルトとかに興味がある人には常識とも言える多数の航空機や船舶が消息を絶った魔の三角海域でありまして、本作と同年のスピルバーグ監督作「未知との遭遇」(1977)でも重要な役割を果たしていました。そんなわけで本作の「バミューダからの脱出」というタイトルを聞いたときはワクワクしたものです。いったい魔のバミューダ・トライアングルがどうドラマに絡んでくるのかと。
ところが・・・単にジャンボ機が墜落したのがそのあたりの海域だったというだけで、物語には何の関係もありませんでしたよ・・・。
これが当時見た子供心にとっての最大のガッカリポイントでした(苦笑)。

放送記録:2006年05月13日PM07:30~09:15サンテレビ「シネマ・スタジアム」

邦画は面白い。そう最初に思わせてくれたのが市川崑監督による'70年代の金田一シリーズでありまして、特に「犬神家の一族」(1976)「悪魔の手毬唄」(1977)のその面白さと完成度の高さに惚れ込んだものであります。同時に名探偵金田一耕助役は石坂浩二氏こそが最適であると、まぁ頭にしつかりとこびり付いてしまいました。以降、古谷一行氏や最近の稲垣メンバーまで様々な俳優さんが金田一探偵を演じ、それぞれに頑張っているもののどうしても石坂金田一と比べてしまいます。
というわけで長年の私の夢は、もう一度市川監督演出で石坂金田一の活躍を見てみたいというものでした。
古谷一行氏が老けまくってもなお現役で金田一耕助を演じているのを見るに、まだ比較的若々しい石坂氏でも十分に金田一が演じられるのではないか。
まぁでも、実際問題実現はあり得ないだろうとは思っていました。また、久しぶりに市川監督が撮った金田一ものである「八つ墓村」(1996)の(これは石坂金田一ではなく豊川悦司氏が金田一を演じていたわけですが)ダメ映画ぶりに、もう今の市川監督には金田一ものは無理ではないかとも思ったものです。
ところが今年になって突然・・・

復活「犬神家の一族」(2007)
http://www.toho.co.jp/lineup/inugamike/

最初に話を聞いた時は、どうして今更という思いが強くありました。市川石坂コンビの復活は単純に嬉しいと思いつつ、どうして「犬神家」なのか。すでにして完成された作品をリメイクする意味があるのか。どうせなら'70年代のシリーズで映像化しなかった原作を選んで欲しかったと。
発表された配役を見ても確かに現状では錚々たる俳優を集めてはいるものの、どうしても'76年版と比べると見劣りしますし、市川監督もインタビューで自身の撮ったオリジナル版を超えることができるか悩んだと言っておられます。ならばなおのこと、もっと他の原作を映画化して欲しかった。まぁ・・・商売上の理由として「犬神家」を選んだのも分からないではないし、記念すべき第一作である「犬神家」をリメイクしたいと思う一瀬隆重プロデューサーの気持ちも同年代の者として分からないでもないんですけどね。

とは言うものの、1月の制作発表以来出てくる報道を見ているとそれでもやはりワクワクは大きくなりますね。

昭和版超える!!「犬神家」の恐怖…市川崑監督「前作に負けたくない」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060505-OHT1T00060.htm
「犬神家…」撮影順調 菜々子は緊張
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/05/05/03.html
「犬神家の一族」1億円セット公開…細部もこだわってます
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200605/gt2006050505.html

制作に一億をかけた犬神家大広間セットでの撮影が始まったようで、豪華な広間に居並ぶ俳優さんたちの写真に昔を思い出させられます。
まぁなんだかんだ言って、市川監督の演出や、富司純子や加藤武、仲代達矢といった名優の演技は期待されます。でも野々宮珠世役に松嶋菜々子というのだけは納得できないなぁ。

公開は2007年。オリジナル版を超えることは無理だとは思いつつ、公開の暁には期待半分不安半分で見に行きたいと思います。

制作ジョエル・シルヴァーと監督アンジェイ・バートコウィアクが「DENGEKI 電撃」(2001)に続いて放ったアクション快作。「DENGEKI 電撃」でのスティーヴン・セガールに変わって、今回はジェット・リーのアクションが炸裂です。シャープな実戦向けアクションとしてこの二人のアクションタイプは似ていますよね。ジェット・リー、いいですよ。
なんだけど、本作はどちらかというとやはり「DENGEKI 電撃」にも出ていたDMXに物語の比重が置かれぎみ。ジェット・リー主演作として見ると、ちょっと物足りないかも。

「ブラック・ダイヤモンド」(2003)
CRADLE 2 THE GRAVE

宝石保管所から黒いダイヤモンドを盗み出したDMXと仲間達。だがその黒いダイヤには恐るべき秘密があったのだ。犯罪組織に娘を誘拐され黒いダイヤを要求されるDMXは、やはりダイヤの行方を追っていた台湾諜報部のジェット・リーと協力して組織壊滅に向かうのだった。

まぁ、今作も特にどうということもないストーリーです。リーやDMXのカッコイイアクションがテンポ良く披露できたらそれていいわけで、まードラマに期待している人はそんなにいないだろうからこれはこれで良いのでしょう。
でもって単純なアクション映画として見るならかなり爽快感高し。DMXもアクションに関しては見劣りするのは仕方ないとしても、なかなか良いヒーローぶりですよ。今回のジェット・リーや前回のセガールさんみたいな本格的アクションスターと競演しているところが不利ではあるわけですが、今回は良き父親ぶりも見せて悪党だけど実は良い人なんだぜ~ぶりをアピールしてます。
リーに関しては中盤の地下格闘場での1対多の戦いは大きな見せ場。ちょっと無敵すぎやしませんか(笑)とも思いますが、作品的にも役者的にも第2のセガール的位置を狙っているのかなぁって感じでもあります。で、ラストの敵ボスとの対決は他の登場人物のアクションにも喰われた感じで、ちょっと喰い足りず。折角の本物の格闘アクションが出来る人なんだし、もっと長丁場でクライマックスを盛り上げて欲しかったところです。
それにしてもラストの敵ボスを殺すシーンにはかなり不快感。映像自体がショボいのもありますが、あんな殺し方をする意味がまったく理解できず、あのシーンのおかげで盛り上がりに水を差された感じです。

そんな感じで、娯楽アクション作品としてはまず悪くなし。ただ記憶に残りづらそうというのはこの手のハリウッドアクションの共通項なんで仕方ないですな。ジャッキー作品なんかでもハリウッドで撮った映画はどれも印象薄いんですよねぇ。

しかし「DENGEKI 電撃」と間をおかずに本作を放送する日曜洋画劇場さんの意図はいかに?(笑) 監督が同じ人なんで全体の印象が似てしまうのは当然として、それ以上にDMXを始めとして登場俳優が被りまくっているのが気になりますな。あたかもシリーズ作品のように。もう少し間を空けて見たかった感はあります。

放送記録:2006年04月30日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」

副題の「時空を超えた戦い」とはいったい何のことでしょうか。見る前はタイムスリップ物かと思ってしまいましたよ。ジュブナイルホラーの良作「ドラキュリアン」(1987)みたいなのかと。こういう誤解を招く詐欺的邦題を付けるのはいかがなものかと思いますねぇ(笑)。

さておき、

「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」(2003)
THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN

謎の仮面の男ファントムの暗躍によってヨーロッパの各国は一触即発の状態になっていた。このままでは世界戦争が始まってしまう。英国情報部のMはそれぞれに特殊な能力を持った者達を集め、超人同盟を結成。彼らにファントムの組織壊滅と戦争回避の期待をかけるのだった。

とまあ、超能力を持った複数のヒーロー達が悪の組織と戦うというアメリカンコミック的アクション映画です。ただ時代が100年ほど前で、出てくるヒーローが好き者には堪らない面々というところが売り。まあ「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」(2005)「X-MEN」(2000)のアナクロ版というところですか。

で、その堪らない超人同盟の面々。
「キングソロモンの秘宝」の冒険家アラン・クォーターメイン、潜水艦ノーチラス号を操る「海底2万マイル」のネモ船長、「吸血鬼ドラキュラ」でドラキュラを魅了したミナ・ハーカー嬢、「ドリアン・グレイの肖像」の不死の男ドリアン・グレイジキル博士とハイド氏透明人間、そしてアメリカから参戦のトム・ソーヤ。それに加えて英国情報部のMは007シリーズからだろうし、敵は怪人ファントム、「シャーロック・ホームズ」の登場人物まで登場。
子供の頃に古典SFや怪奇小説、冒険小説を読みあさった人、その手の映画を見まくった人ならこの顔ぶれだけでワクワクしますよね。

はい、ワクワクしました。特に私はブログ始めた頃にも書いた通り19世紀末頃のロンドンが大好きなのでなおさらワクワクします。

が、そのワクワクがキャラクター設定の部分で止まってしまっているのがなんとも残念。映画自体はいつものハリウッドのアクション大作的大味作品になってしまっているんですよねぇ。それぞれが主役級のヒーロー達を一堂に会しながら、それぞれのキャラクターが一向に生かされていない。見どころは派手な殴り合いと大爆発では何のための彼らなのか。

原作は未読ですがそれぞれのキャラを生かしたとても良いパスティーシュ作品だと聞きます。それを元ネタを知らないでも楽しめるようにと薄めまくり、ハリウッド的味付けをしたらこういう「いつものアクション大作」が出来上がったというところでしょうか。

後ねぇ、序盤でファントムの部下がファントムのことをジェームズと呼ぶの、普通にこの時代の小説等が好きな人なら誰もがファントムの正体にピントきますんで、伏線としては唐突感もありましたし最低かと。

とまあ、元ネタ好きとしては不満もありますが、アクション娯楽作品としては普通に楽しめる出来ではあったと思いますよ。

ところで、過去様々な映像作品やイラストなどで描かれてきたノーチラス号ですが、本作でのデザインはかなり好きな部類です。こういう優雅さのあるデザインは良いなぁ。
今回最も活躍していたキャラはネモ船長でしたし、もし続編を作ることがあればネモ船長を主役にこのノーチラス号の大活躍を見てみたいところ。

放送記録:2006年04月28日PM09:30~11:24読売テレビ「金曜ロードショー」(野球中継延長により30分押し)

追記。
本作の監督スティーヴン・ノリントン氏は吸血鬼アクションの快作「ブレイド」(1998)の監督でしたが、今回フィルモグラフィーを見てみるとイギリスの異色ロボットホラー「デスマシーン」(1994)の監督でもあったのですね。これがデビュー作なのかな? いやいや、好きなんですよデスマッスィーン。低予算で荒削りながら勢いのある怖い映画でした。「デスマシーン」と「ブレード」が同じ監督の手によるというのはちょっと納得。でもこの2本に比べると今回の「リーグ・オブ・レジェンド」は、ちと頼りない出来ではありましたねぇ。大衆向けファミリー向けと考えると仕方ないことかもしれませんけれど。

近年のホラー映画としては出色の出来だと思うのですよ。

ファイナル・デスティネーション(2000)
FINAL DESTINATION

パリに修学旅行に出かける直前、アレックスは自分達の乗る予定の飛行機が空中爆発する夢を見る。大騒ぎしたアレックスは数人のクラスメイトと共に飛行機からつまみ出されるが、彼らの目の前で離陸した飛行機が現実に爆発してしまったのだ。奇跡的に命の助かったアレックスを含む7人だったが、しかし生き残った彼らは一人また一人と奇怪な死をとげていくのだった。

予知夢によって死を回避した7人が、しかしそれでも決められた運命から逃れられないのだろうかという物語。逃れようとしても、また逃れたと思っていても死が付きまとってくるという発想が面白いですね。そして身近に死の運命が迫るのを感じるのは恐怖です。

と言いつつ、実のところこの映画の最大の見どころはその「死」そのものなんですけどね。彼ら7人がいかな死に様を見せるのか。そんな不謹慎な期待を見事なエンタテイメントとして映像化したのが本作。あっと驚く死に様から、これはどんなアトラクションかと思うような凝りに凝った仕掛けまで、人の死をエンタテイメントとする奇抜な娯楽作品に仕上がっています。いや面白い。
多数の死の中で一番驚いたのはバスのシーン。そのあっけなさぶりが恐ろしいと同時に、ラストに向けての伏線になっているところも良し。逆にクライマックスのクレアに死が迫るシーンはやりすぎ感強し。
それにしても小さな出来事から運命の死へと向かって転がっていく仕掛けはピタゴラスイッチを見ているようでもあります(笑)。

放送記録:2006年04月28日AM01:40~02:25読売テレビ「シネマtrip」


でまあ、出来が良い作品だったので当然続編が作られていますね。

「デッドコースター」(2003)
FINAL DESTINATION 2

日本では妙な邦題が附いたおかげでシリーズ物と気づかない人も多かったようですが、こういうストーリー的に繋がりのある続編はちゃんと分かるようにしておいて欲しいところです。

で、本作の展開は前作とほぼ同じです。しかし説明的な部分を省略した分「死のエンタテイメント」部分にさらに力を入れてド派手にショーアップし、「面白い続編」パターンに見事に乗っています。一作目ももちろん傑作だと思うのですが、それよりもさらに面白い娯楽ホラー映画に仕上がっているのですよ。

友人達と共に車で旅行に出かけるキンバリー。車がハイウエイに差し掛かろうとした頃、彼女は恐ろしい白昼夢を見る。大型トラックの荷崩れによってハイウエイを走る多数の車が阿鼻叫喚の大事故に巻き込まれるのだ。彼女は車を止め、ハイウエイに向かう道は渋滞となる。道を空けろと詰め寄るドライバー達。だが次の瞬間彼らの目の前で凄まじい事故が発生したのだ。奇跡的に生き延びることの出来た人々。しかし彼らは一人また一人と奇怪な死を遂げていくのだった。

というわけで、最初の事故が飛行機から自動車に変わっただけでやっていることは同じです。しかし先にも書きました通り、より派手により残酷に、そのショーアップぶりが見事ですし、その驚かせる仕掛けも堂に入ったものです。
終盤の混乱ぶりが残念ではありましたが、娯楽作品としては前作よりもかなり好きですね。
お気に入りシーンはガラスでぺったんこと、エアバッグでグッサリ。こういう予想だにしない死にぶりはお見事。飛んできた有刺鉄線でバラバラもその酷さが良し。しかしまぁ、本作の一番の見せ場はやはり最初のハイウエイ事故の壮絶さでしょうか。どうやって撮影しているのか、最初から度肝を抜いてくれます。
前作よりもかなり制作費もアップしたのか、序盤の事故シーンを含めて全体的に映像のクオリティーは高いですよ。
それにしてもラストの爆発は・・・何度見てもモンティーパイソンを思い出してしまいます(笑)。


でまあ、この第2作目もヒットしたのか3作目も作られたようですね。

FINAL DESTINATION 3 (2006)

日本での公開が延期されているようですが、クライマックスの電車事故シーンが余りに酷い内容なので昨年の尼崎列車事故に配慮してとの噂もあるようです。
シリーズ第1作のジェームズ・ウォン監督が再び手がけているということもありますし、評判も良いようなので早く見てみたいところではありますね。

1週間のご無沙汰です。ここ1週間はTVの洋画劇場の1本も見られず、まぁなにかと大変なわけです。とは言え、やはり無理に時間作ってでも映画を見んといかんなぁと思う今日この頃。見ないまま溜まっているビデオの本数もバカにならんですしね。
まぁぼちぼちやっていきます。

で、これだけでは何ですので・・・

「ブラックジャック21」
Karte:3「悲しみのピノコ」

いやまぁこう言うのもなんですが、「21」になってから出来が良いんですよ。前シリーズが嘘みたいに原作エピソードを上手く消化していて悪くなし。作画もこの3話はレベルも高く(今日はちょっと微妙な部分もありましたけど)、次回は杉野さんぽいですし楽しみ。
今日はピノコが養子に出される話でしたが、BJの行方不明に上手く絡めて納得のいく展開。前シリーズでは出しゃばりすぎでややウザく感じられたピノコも久しぶりに可愛く思えました。自分はBJに生かされた命だからとBJを助けるクライマックスはホロリときます。

さて次回からBJとピノコの世界漫遊の旅が始まるわけですが、これまでの3話のように楽しめる展開になって欲しいですね。あまり巨大な陰謀とか謎の組織とかが前面に出されると辛くなりそうですが。まぁ今のところ良い意味で裏切られているわけですし、期待しておきます。

それはそれとしてBJ先生、その帽子はやめといた方が・・・(笑)。余計目立ちますって。

さあさあ、セガールアクションの登場ですよ。

DENGEKI 電撃(2001)
EXIT WOUNDS

デトロイト市警のはみ出し刑事ボイド。副大統領を暗殺から救ったりと大活躍をするものの、そのあまりに荒っぽいやり方に治安の悪さで有名な15分署に左遷に。だがそこで、麻薬組織と絡む警察内部の汚職に気づくのだった。

というわけで実に刑事アクションの王道的ストーリーで、これまで似たような内容の映画を何本見てきただろうかという感じ。しかしその中で描かれるセガールさんのアクションがありがちドラマを引っ張っていきますし、アンジェイ・バートコウィアク監督の演出もなかなかのもの。
映画前半のコミカルなタッチも楽しく、そしてありがちかと思われたドラマもクライマックスに至ってのたたみかけるようなどんでん返し、正義と悪の逆転現象はパワフルで見る者を引き込みます。
セガールさんもいつものシャープなアクションに加え、「マトリックス」制作者のジョエル・シルヴァーと組んだこともあってかワイヤーアクションも大胆に取り入れての大活躍です。

いや~、面白い。

昨日はそのジョエル・シルヴァー氏制作の「マトリックス レボリューションズ」(2003)が地上波放送されていましたが、アクションシーンも映画としての面白さもこちらが上と言い切ってしまいましょう。
思えばセガール作品としてはこの「DENGEKI」の前が、あのアルバート・ピュン監督の悪夢のようなダメ映画「沈黙のテロリスト」(2001)だったんですよねぇ。もうセガールさんもこれで終わりなのかと思われていたのが、本作で華麗に復活。そういう記念碑的な作品でもあるのです。
それにしてもセガールさんの映画の何が良いって、安心して見ていられることですね。とにかく無敵、とにかく不死身。顔色一つ変えずに悪人どもを皆殺しにしていきます。セガールさんが敵に倒される姿なんてもはや想像も出来ないですよ。なればこそ「エグゼクティブ・デシジョン」(1996)での一発ギャグが映えることとなるわけです。でまぁ本作も軽いタッチでセガールさんのアクションを楽しみ、セガールさんの超人ぶりと悪人どもを皆殺しにするカタルシスを気軽にストレス無く楽しむには最適な娯楽映画の一本なのであります。

放送記録:2006年04月16日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」

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