映画のコトやら何やら綴りませう
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「ラスト・サムライ」(2003)
THE LAST SAMURAI
明治初期、時代の大きなうねりの中で押しつぶされ消えゆく武士の姿を描く。
白人兵士が異文化の人々の魂に触れ、その世界で生きていくことを選ぶ筋立てはケビン・コスナー監督主演の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)を思い出させます。本作でトム・クルーズ扮するオールグレン大尉がインディアンと戦ったことのある人物で侍とインディアンを重ね合わせるあたり意識はしているのだと思います。と同時に本作の監督エドワード・ズウィックは南北戦争での黒人部隊の壮烈な戦いを描いた「グローリー」(1989)を撮っています。「グローリー」もまた、一人の白人指揮官が黒人部隊という異文化に飛び込んでいく物語でした。そう言えば本作クライマックスの合戦シーンはなんとも「グローリー」のクライマックスと似ていることか。
日本の四季を描く映像の美しさも特筆すべきでしょうか。また作中で描かれる様々な殺陣も想像以上に良く出来ていました。役者に関してはもちろん渡辺謙も良いのですが、真田広之がこれも想像以上に良かったのは嬉しいところ。
この映画について考証がなっていないという意見もありましょうし確かに首をかしげる部分も多々あるのですが、それでもこれは武士の生き様を真っ正面から描いた近来稀な優れた時代劇だと思います。本作が外国人監督の手によって撮られたことを誇りに思うと同時に、今の日本でこうした時代劇が作れないことを悔しくも思います。
放送記録:2006年12月10日PM09:00~11:39ABCテレビ「日曜洋画劇場」
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