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え~、今から20年ほど昔、シリーズ物の3作目となると「3」作目と「3-D」を掛けて立体映画として制作されるのが流行ったことがありました。と言っても記憶に残ってるのは「13日の金曜日PART3」(1982)と「ジョーズ3D」(1983)くらいで、もう1~2本あった気もするのだけど・・・。
まぁしかし観客に3-D用眼鏡を配ったり回収したりと劇場の仕事が煩雑になるとか、両眼とも健常でないと観られないとか、いろいろと問題があってかすぐに消えてしまい、3-Dシステムはその後もっぱら遊園地とかのアトラクションとして活躍することとなりました。
んで、今回の作品
「スパイキッズ3/ゲームオーバー」SPY KIDS 3-D: GAME OVER(2003)
ですが、そんな「PART3=3-D」な作品が久々に登場。
まーと言ってもTV放送ですから飛び出さない2-D版での放送ですけどね。でも元3-D映画らしい、やたらと画面に向かっていろんな物が飛んでくる演出はそれはそれで楽しい。
だいたいこの手の3-D映画というのは「3-D」であることそのものが見せ場であるため、それ以外のドラマがなおざりになりますね。上記の「13日の金曜日PART3」や「ジョーズ3D」もストーリー性は無きに等しく、ただただ3-Dであることを売りとするための取って付けたような物語が展開するだけでした。
でもそれはそれで良いと思うのです。
観客は3-Dを楽しみに行くわけで、それそのものがイベント。いかに映像で観客を驚かせるか、楽しませるかが主題ですからね。こうしたアトラクション・ムービーとして、本作「スパイキッズ3」は良くできていたと思います。
ゲーム世界の冒険という設定はディズニーの「トロン」(1982)を思い起こさせますが、より今風のアクション・アドベンチャー風のゲーム内描写も楽しく、まさに自分自身がゲームをプレイしているような感覚で子供が楽しく見るには最適でしょう。またCGで構成された画面は3-D映画として飛び出させるのに向いていますしね。
内容の無さ具合はちょっと昔のアクションゲームあたりと大差ないですが、それに比例して単純明快な娯楽性は高く、キッズ・ムービーとしての完成度は高いと感じました。
ただ、主役の姉弟に前作までの奔放な魅力が無く、最後はリカルド・モンタルバンとシルヴェスター・スタローンの大物2人に美味しいところを全部持って行かれる構成はちょっといかがな物かと思いますけどね。まぁ2人のファンとしては嬉しいですけど。
後、ちょっと苦言を言うならば、作品中でやたらと「家族」という言葉をキーワード的に使っていたわりに家族の絆的な描写が薄すぎるのが気になります。クライマックスの一族友人勢揃いは面白いのですけど、ただのイベントに終わってしまっていたのが惜しい。こう感じるのは最近「Mr.インクレディブル」(2004)を見て家族描写に感銘を受けたところだったからかもしれません。
それとこれは完全に個人的嗜好の問題かもしれませんが、姉弟の姉カルメン役アレクサ・ヴェガの老けっぷりにかなり驚き。1988年生まれだそうですから出演当時15歳くらいのはずですが、初めてアップになったシーンでどこのおばさんかと・・・。
さて、シルヴェスター・スタローンと言えば「ロッキー6」の制作が発表されたばかりですが、引き続いて「ランボー4」も制作がされるとか。正直言ってどちらのシリーズも今更新作を作ることはないとは思いますが、ここのところどうも影の薄かったスタローンがこれを期にまた華々しく返り咲いてくれるのなら一ファンとしては嬉しいところではあります。
話変わって、年末公開の期待の超大作「キングコング」ですが、なんでも上映時間3時間だそうな。1933年のオリジナル版が1時間40分で過不足無くまとまっていたこと、1976年の最初のリメイク版が2時間14分だったことを鑑みるに、一体何を盛り込んだら3時間にもなるのだろうか。ピーター・ジャクソン監督、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで長時間映画を撮るのに味をしめちゃったかなぁ。個人的には2時間を大きく越える映画にはあまり好印象は感じないのですが、でもジャクソン監督のことですしまぁその長時間に見合った内容と面白さは十分に期待します。
放送記録:2005年10月29日PM9:00~10:55関西TV「プレミアムステージ」
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