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映画のコトやら何やら綴りませう
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今更ながらですが見ました。

「装甲騎兵ボトムズ/赫奕たる異端」(1994)

そもそも1983年から1984年にかけて放送されたTVアニメ「装甲騎兵ボトムズ」は元々さほどロボットアニメ好きとは言えなかった私が「機動戦士ガンダム」に次いでハマった作品でした。「ガンダム」以上にリアルな戦争描写や世界観、機動兵器AT(アーマード・トルーパー)の兵器としての魅力、意外性に満ちたドラマ展開。そしてそれまでのアニメでは考えられなかった主人公キリコのキャラクター描写。
「ガンダム」以降「太陽の牙ダグラム」や「宇宙戦士バルディオス」「伝説巨神イデオン」等、所謂リアル系ロボットアニメが人気を博したわけですが、それらの作品がどうしても子供がロボットを操って戦うというある種の決まり事の中で作られたのに対し、戦争のプロが戦う物語であり過酷な世界での恋愛を描いた「ボトムズ」は群を抜いて大人びた雰囲気と魅力に満ちていたのでした。
以降「ボトムズ」を作り上げた高橋良輔監督は私のお気に入り監督となり、「機甲界ガリアン」「蒼き流星SPTレイズナー」「鎧伝サムライトルーパー」「ガサラキ」等、期待に違わぬ作品を見せてくれました。
無論「ボトムズ」放送後に作られたOVAも見逃せません。「ザ・ラストレッドショルダー」(1985)「ビッグバトル」(1986)「野望のルーツ」(1988)の3作はいずれもTVシリーズの骨太なイメージを保った完成度の高い作品でした。

さて、その後TVシリーズから10周年記念として1994年に作られた全5話からなるOVAシリーズ「赫奕たる異端」ですが、実は今まで見ていませんでした。「野望のルーツ」からの6年の歳月のうちに「ボトムズ」熱が薄れたというのも確かですが、それ以上に今回の作品がTVシリーズのその後を描くということに大きな不安を感じていたのです。
過去に作られたOVA3作はいずれもTVシリーズの中で語られなかった空白の時間を埋める形で作られており、その作りには大賛成でした。そもそもあれだけ綺麗に終わった物語に、その後の物語など必要だというのでしょうか。キリコとフィアナはコールドスリープカプセルに入り、平和な世界を求めて宇宙に旅立ちました。そしてきっと、そんな世界で目覚めて幸せに暮らしたはずなのです。過酷な戦乱の中で互いの愛を貫いた二人にとって、それはどこか切なさはあるけれど幸せな結末だったはずです。そんな二人を再び戦いの中に呼び戻そうというのは無粋というものではなかろうか。そんな想いがあったのでした。

そして「赫奕たる異端」制作から11年。見たいという気持ちと見たくないという気持ちがせめぎ合う中で、ええ、ついに見てしまいました(苦笑)。

キリコとフィアナが眠りについてから32年後、二人のカプセルが宇宙の回収業者に拾われるところから物語は始まります。蘇生したキリコの目の前でいまだ眠り続けるフィアナは連れ去られ、キリコはフィアナを追って再び戦いの中に身を投じていくのです。
戦争を続けているギルガメスとバララントに加え、巨大な宗教組織という第三勢力の存在。TVシリーズでは細かに描かれなかった謎の組織の実態。TVシリーズ冒頭から常にキリコの監視者であり記録者であったロッチナの登場。「ボトムズ」ファンにとってファン心をくすぐられるドラマ作りはさすがといったところでしょうか。加えて完成度の高い作画はみものでした。最もキャラクターデザインに関しては個人的にはあまり好みとは言えませんでしたが。

総合的に見て、「赫奕たる異端」はそれ単体の作品としては非常に面白いものでした。
ですが、やはりTVシリーズのその後を描く必要があったのかという想いが残ります。特にTVシリーズでは描かれなかった・・・と言うか、後付け設定なのでしょうから当然ですが・・・フィアナの意外な事実など、詳しくはネタバレになりますので言いませんが、例えば「エイリアン2」(1986)で苦労の末生き延びたニュートやヒックスが続編「エイリアン3」(1992)の冒頭で無意味に殺されたのを見た時の不快感や裏切られた気持ちに近いかもしれません。
はたしてあの感動的なTVシリーズのラストをぶち壊してまで作るだけの価値があったのか。しかし高橋監督自らキャラクターデザイン兼作画監督の塩山紀生氏との制作時の対談の中でTVシリーズ最終回を否定してしまっているので何をか言わんやですね。本作発売当時、世の「ボトムズ」ファン達がどんな感想を持ったのか、ちょっと知りたい気分です。

つか・・・11年も前のOVAを今になって熱く語ってること自体妙なものですね(笑)。


【地上波映画鑑賞】ミクロの決死圏(1966)

本日サンTVにて放送していましたので、後半だけですが見ていました。
手塚治虫氏がネタをパクられたと激怒された本作ですが、まぁそれはそれてして(笑)何度見ても美術が素晴らしい。今ならCGを多用してもっとリアルな画面をつくるのでしょうが、1966年当時の持てる技術をつぎ込んだ映像はそれはそれで今見ても見応え有ります。ドラマ的にツッコミたくなる部分も多々あるわけですが、それもまた今となっては味という物でしょう。
それにしてもラクエル・ウェルチ嬢の美しさセクシーさはやはり格別ということで(笑)。

放送記録:2005年10月19日PM7:30~9:15サンTV「シネマ・スタジアム」

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