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え~、前回はどうもイマイチなオムニバスドラマで少なからずガッカリさせてくれた「日本のこわい夜」、その第二弾です。
「日本のこわい夜・特別編~お祓いから全ては始まった…呪われた家の潜入…異常事態が番組を襲う!!」
前回とは趣向を変えて、実際の心霊番組の中で怪奇現象が起こるというドキュドラマな作りが面白い。
が、その番組のリアルさが命のはずの作りだけれど、「呪怨の家探索」シーンなど作りすぎやりすぎで逆にドリフのコント状態に・・・。
くりぃむしちゅー始め出演者達のオーバーな演技も興を削ぐ。特に友近の演技にはしらけさせられます。番組的に一番重要なシーンなのになぁ。
ついでに、その「呪怨の家」にどこかで見たことのある家を利用するのも考え物。
http://www.planear.co.jp/studio/ecoda1/ecoda.html
どうしてもシラケてしまうんですよね。
最後が完全なドラマになってしまうのは構成上仕方がなかったのかな。でも出来れば最後までドキュドラマの形を保って欲しかったものですが。
ついでに序盤での心霊ビデオ紹介コーナーで、とっくに監督自身がお遊びと語っていることで有名な「サスペリア」(1977)のタクシーシーンを臆面もなく実際の心霊現象として紹介しているのがこれまた興ざめ。
全体としては作り込みが足りず、よりリアルさを追求すれば面白かっただろうにと少し残念でした。
しかしラストをやたらと可愛いワンちゃんで締められたのにはちょっとホノボノ(笑)。
ところでこういう作りって、番組本編中にも紹介されていましたが公開中の映画「ノロイ」(2005)と一緒なわけですね。
「ノロイ」もあたかも本物のドキュメンタリーのように宣伝して、かなり凝った宣伝も繰り広げている作品です。
まぁ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)や、遡れば「食人族」(1981)や「スナッフ」(1976)なんかの宣伝手法なわけで、どこまでリアルさが醸し出せるかが勝負というところでしょうか。
その点で言えば「ノロイ」はわざわざ失踪した(という設定の)心霊研究家やそのファンサイト、研究家の本を出版していた(という設定の)出版社のサイト、研究家の友人を名乗る人のサイト等を立ち上げ、なかなかに頑張っているなぁと思わせてくれます。
ただこれも全体的に作り込みが甘いので少し検索すれば全てが映画のための作り物と分かってしまうのが残念なところではあります。
しかしまぁ、日本映画でここまでドキュドラマを本物っぽく盛り上げたのは立派なものかと。
ただし・・・映画の宣伝のためとは言えあちこちの心霊関係のBBSに「ノロイ」で描かれた事件や研究家の失踪を本当のことのように書き込みまくったのは、スタッフの努力は認めますがやりすぎかと。まじめに心霊のことを調べたり議論している人たちに失礼だし、もしその書き込みが原因で荒れたりした時にどう責任取るんだよ~とか思ってしまいましたよ。
「日本のこわい夜・特別編」毎日TV2005年8月24日(水)PM9:00~9:54放送
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