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映画のコトやら何やら綴りませう
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え~、ここのところあまり更新出来てないですね。もう少し(何かと)余裕ができれば何とかなると思います。

で、
毎週、アニメ「雪の女王」と並んで長らく日曜夜の楽しみであり、本ブログでも恒例でありましたサンTV「時代劇スペシャル」が本日をもって終了いたしました。

(ノД`)・゜・。

長年にわたって幾多の傑作・佳作・凡作時代劇映画&ドラマを見せて頂きました。本当にありがとう。でも、出来ることなら同様の番組枠をまた作って頂きたいと切望します。

そして今日最後の放送は<
「怪談津の国屋/半七捕物帖」
1984年放送の2時間ドラマですね。ご存じ半七親分に露口茂が扮し、過去の因縁まつわる怪奇な事件に挑みます。
露口さんの冷静沈着な半七はなかなかに威厳たっぷりでよろしい。怪談仕立ての時代劇というのは昔からありますし、復讐絡みのドラマ展開も悪く無し。
ただこの手の怪談仕立てを見るといつも思うのですが、本作でも幽霊トリックの種明かしを全くしてくれないのが困りもの。どう考えても人間業じゃないんだものなぁ(笑)。
ドラマは半七が30年前の事件を回想するという形式で、冒頭とラストに登場する老いた半七の語り口が個人的に一番の見所だったかな、と。露口さん、やはり上手いですな。

もはや夏も終わり肌寒く感じる今日この頃ですが、本編の内容も真冬の怪談話。まずは時期はずれな怪談を楽しむのも一興というところではありました。

放送記録:2005年9月25日PM8:00~9:46サンTV時代劇スペシャル

ところでここ最近、このブログで怪談映画についてちょっとまとまった文章でも書こうと考えていたのですが、偶然と言いますか「時代劇スペシャル」最終回が怪談時代劇とは(笑)。

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さて恒例のサンTV「時代劇スペシャル」。今回はベテラン森一生監督、市川雷蔵、勝新太郎主演による1959年度大映作品です。

「薄桜記」(大映 1959年)

タイトルの読みは「はくおうき」。
時は元禄、かの有名な高田馬場の仇討ちに駆けつける中山安兵衛(後の堀部安兵衛)と、ひょんなことから知り合った丹下典膳。この二人の男と、彼らに愛された一人の女の物語。これはこの男女三人の愛の物語であり、壮絶な悲恋と悲劇の物語であります。

とにかく悲しく、そして痛い物語です。
丹下典膳(市川雷蔵)は愛する女と夫婦になるものの、彼に逆恨みの男どもによって妻は汚され、何も語らず妻を実家へと返し贖罪にと右腕を切り落とさせる。この身と心の痛み。
堀部安兵衛(勝新太郎)は仇討ち騒動に巻き込まれ、否応なく赤穂四十七士の一人となってしまう。そして相手が自分の愛する女で、しかも友人の妻と知りながら同士のために利用しようと考えるこの痛み。
それぞれが好人物でありながら運命に翻弄されるその姿が、物語の悲劇性を高めていきます。

そしてクライマックス。隻腕の上に片脚に深手を負った典膳を数十の浪人どもが襲います。立ち上がることも出来ず、地面を這いずり転げ回りながら斬り結ぶ典膳。この小雪舞い散る中での鬼気迫る殺陣は、しかし余りに美しく哀しく、胸を打つのです。
やがて力尽きる典膳。助けに入って最後の相手を切り捨てた堀部安兵衛は、互いの手を取りながら幸せそうに息絶える典膳とその妻の姿に愕然とするのでした。そして物語は47士の討ち入りへと雪崩れ込み終わりを告げます。

映像の美しさ、見事な編集。森監督の骨太な演出がドラマを盛り上げます。そしてさわやかな好青年だった典膳が徐々にやつれ果てていく見事な演技。市川雷蔵の代表作との声が高いのも宜なるかなというところでしょうか。忠臣蔵外伝という位置づけに留まらず、完成度の高い悲恋の物語を描ききった作品でありました。


それにしても丹下典膳というキャラクター、もちろん架空の登場人物ですが隻腕の浪人という設定といい名前といい丹下左膳をイメージした人物なのでしょうね。その名前にしても丹下左膳と倉田典膳(鞍馬天狗の本名)を足したような名前で遊び心が感じられて面白いところです。

放送記録:2005年9月18日PM8:00~9:46サンTV時代劇スペシャル


ところで今日のアニメ「雪の女王」
毎度笑わせてくれたり感動させてくれたりと出崎監督の演出力の高さを見せつけてくれていますが、本日のエピソード「あの女はろくでなし」は久しぶりに泣かせてくれました。
お母さんはろくでなしなんかじゃない!
で、ブワッと・・・。
相変わらず出てくるのは良い人ばかりで、そこらへんを不満に思う人もいるかと思いますが、でもこういう心温まる作品が1本くらいあってもいいじゃないですか。
普段悪口言ってるようなおばちゃん達も、ヘレーネが川に落ちたと知るとみんなして躊躇することなく飛び込んで助ける。こういうの、甘いかもしれないけど見ていて嬉しくなっちゃうんですよねぇ。
惜しむらくは、もう少し作画が安定してくれるといいんですけどね。

今日の朝刊でまたしてもショッキングなニュース。
かの名匠にして超一流の職人監督、ロバート・ワイズ氏が亡くなられました。

一般的には「サウンド・オブ・ミュージック」(1964)や「ウエスト・サイド物語」(1961)の印象が強く、ミュージカル映画の監督というイメージなのでしょうか。
しかしミュージカルに限らずあらゆるジャンルで優れた作品を仕上げ、そして常に娯楽を追い続けた最高にして本物の職人監督でありました。

SFなら「地球の静止する日」(1951)「アンドロメダ…」(1971)「スター・トレック」(1979)。
恐怖映画なら「たたり」(1963)「オードリー・ローズ」(1977)。
戦争ものなら「深く静かに潜航せよ」(1958)「砲艦サンパブロ」(1966)「ヒンデンブルグ」(1975)。
上記のミュージカル作品も含め、どれも心に残る大好きな映画でした。

この14日に心不全により91歳で死去。
日本での最後の劇場公開作が'79年の「スター・トレック」で、'80年代以降は「ルーフトップ」(1989)くらいしか撮っていない状況でしたが、ハリウッドの重鎮を失ってしまったのは残念なことです。

「ウエスト・サイド物語」のロバート・ワイズ監督死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000010-ykf-ent

その昔、と言っても'80年代に入った頃でしたか、まだレンタルビデオなんてものが普及してない頃、特撮映画や怪奇映画のファンにとって大変ありがたかったのが企画モノのオールナイト上映会やファンクラブ等の自主上映会でした。関西にはその頃特撮モノや怪奇モノのマニアで有名な芦屋小雁師匠が主催する「モンスターズ」というファンクラブがあり、定期的に行われる上映会では日本未公開の作品が次々上映され大層ありがたく思ったものでした。
本作も初見はこうした上映会であったと記憶します。

「水爆と深海の怪物」(1955)
IT CAME FROM BENEATH THE SEA

と言ってもその頃の上映会では輸入盤の8mmフィルムでの上映が普通で当然字幕も無く、本作に関しては短縮版ということもあって内容が理解できたとは言い難く、ただただ巨大なモンスターによる大都市襲撃を楽しんでいたものでした。
最近になってようやくノーカットでの視聴ができ、そのストレートな展開とダイナミックな特撮に感動を新たにしました。

本作の見所はと言うともちろんレイ・ハリーハウゼンによる人形アニメーション特撮。子供の頃に頻繁にTVで放送され、繰り返し見た「アルゴ探検隊の大冒険」(1963)や「SF巨大生物の島」(1961)「恐竜100万年」(1966)、そして「シンドバッド」のシリーズ。これらの特撮を担当していたのもハリーハウゼンでした。
東宝怪獣映画のぬいぐるみ特撮とはまた違う、人形アニメならではの繊細で驚異的な動きは(どちらが優れているとかではなく)怪獣少年たちの心を掴んでいたのでした。
本作「水爆と深海の怪物」は、そのハリーハウゼンの比較的初期の作品となります。

深海に眠っていた怪物が核実験により凶暴化して大都市を襲うが、軍と科学者が協力してこれを撃退する。

なんとも単純明快で'50年代頃に山ほど作られたモンスター映画のパターンそのままです。しかし本作を凡百の同類作と異にしているのはハリーハウゼンの特撮ゆえでありましょう。
最新鋭の原子力潜水艦が未知の巨大生物に襲われる序盤から、海面に現れる巨大な触手によって次々と船が沈められていく中盤まで、物語はサスペンスフルで怪獣映画の王道であります。そしてついにサンフランシスコにやって来た怪物は金門橋に触手を絡めながら全身を現します。巨大なタコ。それも低予算の為に足が6本しかないという曰く付きのタコ怪獣です。
異形の巨大なタコが金門橋に絡みつき、これを破壊していくスペクタクルシーンの見事さ。予算不足のためでもあろうし、まだハリーハウゼンの腕が完成されてないためでもあろう、後の作品ほど洗練はされていないけれどその荒々しい動きが怪物の異質な存在感を高める効果ともなっています。

陸に上がって街の人々を襲う終盤は金門橋のシーンに比べると動きも少なくやや残念な出来ですね。科学陣の協力によって新兵器を完成させ怪物を倒すクライマックスは、ちょっと東宝特撮映画的展開でしょうか。人間を餌として食べる怪物の恐ろしさを強調していただけに、このラストには拍手喝采というところです(笑)。

ところで、この手の巨大モンスター映画では核実験を怪物を生み出す原因としている作品がやたらと多いわけですが、本作では軍の偉いさんの「またか。何でも水爆実験の責任か」なんて台詞が皮肉が効いていて面白いですね。

さてさて、こうしてレイ・ハリーハウゼンの名前が出てくると他にも語りたくなる作品がいろいろとありますね。またそこらへんも追々。

深き霧の中、ガス灯の灯りだけがボウと浮かぶ。
19世紀末期のイギリス・ロンドンへの想いは以前のエントリーでも書きました。シャーロック・ホームズが、ドラキュラ伯爵が、そして謎の殺人鬼切り裂きジャックが闇の中を徘徊する街。
さて、謎に包まれた実在の連続殺人鬼切り裂きジャックを扱った映画は過去にもいろいろありますが、その中でも本作はかなり出来が良い部類に入るでしょう。

「フロム・ヘル」FROM HELL(2001)

舞台は1988年のロンドン。後に切り裂きジャックと呼ばれる殺人鬼のイーストエンドでの最初の娼婦殺しから始まります。このロンドンの貧民街や遠景でのロンドンの街並みを描いた美術がまずなかなかに良い。「100年前のロンドン好き(笑)」にとって、ある種の郷愁すら感じさせてくれます。
そして連続する娼婦殺しはかなり史実に忠実に描かれている感じですね。もっともTV放送では残酷なシーンは大幅にカットされているようでしたが。

しかし史実を元にしながらも、本作はあくまでフィクション。史実の中に上手く溶け込むようにウソを混ぜ込んでいく作りはなかなか巧妙です。
でも主人公である事件を捜査する警部が一種の超能力者という設定は今風ですね。この設定は折角のリアルなドラマからやもすれば現実感を奪っているし、しかしその一方でドラマ的な面白さも醸し出しているところが見ていて微妙でもあります。
それにしてもこの警部の能力がTVシリーズ「ミレニアム」の主人公の能力と(その表現法も含めて)かぶっているなぁ。おそらく参考にしたんだろうなぁ(笑)。

警部を演じているのがジョニー・デップ。役柄的に「スリーピー・ホロウ」(1999)を思い起こさせますが、やはり上手い役者さんですね。彼と、もう一人イアン・ホルムの存在感がこの作品を引き立てています。

切り裂きジャックが何者だったのかは結局史実の上では明らかになりませんでしたが、その正体を追った数々の研究書や小説が書かれています。本作はそれらの様々な犯人予想をよく研究しているようでした。映画の中で様々な容疑者が浮かんでは消えていくところは切り裂きジャックに興味を持っている人には面白く、興味深いところでしょう。王室関係者の犯行という説も古くから多くありますが、そこまで踏み込んだところは立派。でも、逆に言えば当時の誰か実在の個人を犯人に仕立てるわけにもいかないんで、ありがちで誰からも文句の付かないお上の責任とした気もしますが。
しかしこの作品で一つ大きな不満があるとすれば、ジャックが(個人の暴走はあったにせよ)組織的な犯行という設定でしょうか。私的にはジャックはあくまで協力者のいない個人による殺人だったと想像していたもので、そこらへんには少々違和感は感じてしまいました。
まぁでも様々な犯人像を取り入れつつ、映画的娯楽作品を作るにはこの設定は最適だったのだろうとは思います。

放送記録:2005年8月27日PM9:00~10:54TV大阪木曜洋画劇場

まとまった文章を書く時間が取れないです。て言うか、頭の方がそっちに向けて回らないと言いますか。

溜まりまくっている映画の録画ビデオも見たいし、また映画館にも行きたいところなんですけどね。「ランド・オブ・ザ・デッド」も早々に終わりそうな感じですし。

昨日友人と電話。内容が映画のDVDの話になって、どちらともなく「東宝のDVDは高いよねぇ」、と。もう少しまともな値段設定してくれれば(すでに多くがLDでコレクションしてある)特撮映画や黒沢映画もあらためて揃えたくなるというものですが。

まぁ東宝に限らず邦画はどことも高いですね。映画ではないけれどアニメのDVDも高い。メジャーな洋画作品に比べると多少の高価格設定は仕方なくも思いますが、少なくともすでに制作費や諸々の経費をペイしている古い作品は安く出し直してほしいところです。

しかし邦画史上最も儲け、更にDVDを出せば売れると分かっているジブリなんてところが自社作品DVDを高値で売り、プロデューサーの鈴木氏も値下げする気は無いと明言しているようですし、邦画やアニメDVDの異常な価格は直りそうにないですね。しかしこうした儲け第一主義な自社方針を宮崎監督なんかはどう思っていることでしょう。(案外、自分が好きに作品を作れる環境さえあれば他のことは気にしないような気もしますが)

 人  ボエェ~~~
(´・ω・) 
 川    
トライポッド、いい声してましたねぇ(笑)。

と、その前に。昨日のエピソード3についてですが、ちょっと誤解されそうなきがしたので補足を。
舞台劇のような演技と演出というのは映画を貶すために言っているのではありません。むしろ私は「スター・ウォーズ」シリーズを宇宙を舞台にしたおとぎ話と捉えているわけでして、だからその演出は正しい物だったと考えています。しかし実際の作品を見るかぎり、その演出が生かされてないと見えるのが残念だったのです。
映画自体を面白いと感じつつどこか満足感が低かったことにしても、こちらの期待値が高すぎたことも要因の一つだったのでしょう。

さて、では本題に。

「宇宙戦争」(2005)
WAR OF THE WORLDS

H・G・ウェルズの「宇宙戦争」はご存じの通りかつて一度映画化されています。'50年代に数々の傑作SF映画を制作したジョージ・パルによる「宇宙戦争」(1953)です。
これは異星人の侵略と人類との攻防を真っ正面から描いた娯楽大作で、私自身大好きな作品であります。
このパル版「宇宙戦争」という作品にまったく不満は無いのですが、ただ、この映画が原作の舞台設定とは違って舞台が制作当時のアメリカに移されていたのは少しばかり残念ではありました。異星人のウォーマシンと近代兵器の戦いを描くのはそれはそれで面白いのですが、でももし今後リメイクされることがあるなら原作通り19世紀末期のイギリスを舞台とした作品であってほしいと願ったものでした。

スピルバーグがこの「宇宙戦争」をリメイクすると聞いたときは期待しました。もしかして長年の夢が叶うのかもしれない。100年前のロンドンの街をアナクロな3本足のウォーマシンが闊歩する光景を見られるかもしれない。英国艦隊とウォーマシンの壮絶な死闘を大画面で見られるかもしれない。舞台を100年前とするだけで大変な予算がかかるだろうことは想像に難くありませんが、スピルバーグ作品となれば予算に困ることもないでしょう。
しかし予告を見てみると舞台は元代のアメリカで、しかも家族愛がテーマなんて話も漏れ伝わって来て・・・その時点でかなり興味が奪われたのは事実でした。

しかし蓋を開けてみると、こりゃ面白い!

主人公を単なる一般市民としたのは科学者や軍人を主役としたパル版との差別化だったのかもしれませんが、このことは大成功だったと言えるでしょう。逃げまどう群衆の中の一人にすぎない主人公の視点から見る異星人の侵略戦争は、見事な特撮映像も相まって驚くほどのリアル感と緊張感を醸し出しています。一般人視点であるから侵略の全貌や米軍vsトライポッドというような戦争映画的見せ場はほとんど描かれません。でもそこがまた不安感を盛り上げ、主人公たち難民と観客の気持ちを一体化させていくんですよね。
物語はこれ以上ないというほど単純なものです。しかしそれを支えるのがスピルバーグならではの演出力。スピーディな展開と骨太な演出で2時間はあっという間でした。

それにしてもカメラワークも良かったですね。常にトライポッドを難民視点であおるように撮るのが素晴らしく、この巨大感や恐怖感は円谷英二氏が特技監督を務めていた頃の怪獣映画を彷彿とさせてくれます。
パル版の「宇宙戦争」では戦況を見せるために俯瞰の構図が多く使われていました。これは例えば戦闘機のパイロットの視点であり、また地球でのトラブルを眺める神の視点でもあります。そう言えばパル版のクライマックスで逃げ遅れた市民達が教会に集まり神に救いを求めましたが、今作では誰も神に縋ろうとはしない上に序盤でトライポッドが出現した時にいきなり教会を破壊したのが対照的で面白い脚本でしたね。
カメラワークで言えば、やはり序盤で主人公と子供達を乗せた車が高速道路を疾走するシーンの縦横無尽に動くカメラも見事で驚かされました。

地下室での異星人との接触やトライポッドのカメラを斧で襲うシーン、ラストの異星人の手など、パル版へのオマージュも押しつけがましくなく良い感じでした。ただ、異星人のデザインに関してはありふれていて残念。トライポッドもちょっとカッコ良すぎるんで、もう少しアナクロでダサいほうが良かったかな(笑)。まぁここら辺のデザインセンスはパル版に一歩譲るってことで。

と言うわけで、(各種デザインは別にしても)多少の不満は無いわけではありませんが、スピルバーグ作品としては「ジュラシック・パーク」以上に「ジョーズ」らしいサスペンスフルな一編でありました。


昔・・・まぁ今もですが、電車に乗って窓の外に広がる街並みをボーっと見ている時、ふと空想することがあります。それは彼方の空に(パル版の)円盤形ウォーマシンが浮かび、街並みを破壊していく光景。その円盤が今作のトライポッドに置き換わった光景を空想することも今後増えそうです(笑)。
まぁそれはそれとして、やっぱり原作ままの映像化が見たいという気持ちはますます大きくなっています。でも3度目の映画化となると当分は無理でしょうねぇ。

ついでに「宇宙戦争」と言えばこれも見ておきたい1作。
「アメリカが震撼した夜」
昔NHKで放送されましたが、オーソン・ウェルズ劇団による「宇宙戦争」のラジオドラマがあまりにリアルだったために街がパニックに襲われたという事実を元にしたTVムービーです。やたらと面白かった作品ですので、またいずれ語りたいところです。しかしいまだソフト化されてないのは許し難いなぁ。


まぁしかし、思えば今回のルーカスの「エピソード3」とスピルバーグの「宇宙戦争」。1977年に同じ二人が「スター・ウォーズ」と「未知との遭遇」でSFブームを巻き起こした時のことを彷彿とさせますね。なんだか懐かしい気分でした。


劇場予告でピーター・ジャクソンの「キングコング」と、「銀河ヒッチハイク・ガイド」の予告をやっていました。
リメイクすると聞いた時には今更「キングコング」?と思ったものですが、実際に画面を見るとワクワクしてきます。今回の「宇宙戦争」や1976年版の「キングコング」と違って、オリジナルの「キングコング」(1933)をかなり忠実にリメイクしてそうなところが興味深いです。
そして「銀河ヒッチハイク・ガイド」と言えば学生時代に読みふけった傑作コメディSF小説。映画化しているとは聞いていましたが、かなり本格的な大作っぽいので楽しみですね。

「宇宙戦争」鑑賞劇場記録:大阪梅田・ブルク7・シアター4

本日映画の日ということで久々に(本当に久々に)映画館へと足を運びました。
え~、実のところあまり内容に関しては期待していなかったのですが(まぁ今までのシリーズを見てきた人なら今回何が起こるかは良くわかってるわけですしね)、1978年公開の第一作以来追ってきた身としては最後の祭りに参加しないわけにはいくまい、と(笑)。
と言うわけで、

「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005)
STAR WARS EPISODEⅢ REVENGE OF THE SITH

例によって戸田奈津子氏の字幕があまり良くないと聞いていたので吹き替え版で観たかったのですが、時間が合わなかったので字幕版へ。

うーん・・・この内容の薄さは何だろう。これはエピソード1~2を観た時にも感じたことですが、いくつもの惑星を巻き込んだ壮大なスケールの物語でありながら、ドラマ的にそれほどまでの広がりが感じられないのですよね。ドラマの本題がアナキンの成長と転落にあるとはわかっていても、その部分にしても平坦で盛り上がりに欠けるのですよね。
また舞台劇を観ているような演技演出がその思いに拍車をかけます。
エピソード4~6を観た時はそんなふうには感じなかったんですけどね。何と言いますか、ジョージ・ルーカスという人はプロデューサーとしては一流でも演出家としては今一つという印象を受けます。
パルパティーンの変貌にしろアナキンの裏切りにしろ、もっと上手く盛り上げられたのではないかなと残念に思います。

まぁしかし、そもそもが今回の話はエピソード4への橋渡しであって1本の作品として評価すべきではないのかもしれませんけどね。
ともあれ、決して面白くなかったわけではありません。ラストシーンの夕日、グッと来ました。28年に渡る壮大なスター・ウォーズ・サーガというお祭りの、その終幕を心より楽しませていただきました。

あ、もちろんですが特撮に関しては素晴らしいものでした。特にトップシーンの目まぐるしいばかりの艦隊戦&ドッグファイトは見事でした。

しかしクリストファー・リーのファンとしては序盤であっさりと消えるドゥークー伯爵の使い方は勿体ないなぁと思わされますね。エピソード4におけるピーター・カッシングの時も思いましたけど。この絶妙に「勿体ねー」と思わせるところがまたいいんでしょうかね。


さて、この後もう一本観ておこうということで「宇宙戦争」(2005)へ。「ランド・オブ・ザ・デッド」(2005)も魅力だったのですが、大画面で観るならやっぱりコッチだろうと。てことで「宇宙戦争」、傑作でした。これついてはまた次回。

「エピソード3」鑑賞劇場記録:大阪梅田・ナビオTOHOプレックス・シアター2

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