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映画のコトやら何やら綴りませう
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先週から始まったオリジナル展開、その第2話です。

織姫が何者かにさらわれた。一護たちの元に何者かからの連絡が入る。織姫を返して欲しければゲームをクリアしろと言うのだ。そのゲームとは、時間内に電話から電話へと駆けずり回されることだった。一護、恋次、チャド、石田の4人はやむを得ず右往左往。そんな彼らの前に謎の3人組が現れ、なすすべ無く今度はチャドがさらわれてしまうのだった。

前回は物語の導入としてはわりと好印象で、面白くなりそうな予感がしていました。ところが今回、内容の無さを必死で引き伸ばしているという印象。実の無いゲームでダラダラと時間つぶしをするのも退屈で呆れます。敵のキャラクターがまだ判然としない状況でこういう単調な展開をしたところで緊張感は皆無。さらに一護と恋次のおちゃらけたやり取りが挟まれるのでは緊張感どころの騒ぎじゃありませんね。
そしてゲームとやらもアクション映画等で見られるありがちなものでオリジナリティ皆無。「ダーティハリー」(1971)とかね。第1問クリア、なんて展開は「ダイ・ハード3」(1995)あたりか。
で、展開があまりに退屈なんでいろいろと細かいところが気になるわけです。
魂魄である恋次が人間の一護やチャドたちと同じようなスピードでしか走れなのか、とか。あれ? 恋次って瞬歩使えなかったっけ?
でも一護は確実に瞬歩使えるんだから、時間がヤバイと思うなら死神になって走れよ、とか。
やはり魂魄である恋次がドアに鍵がかかってるから入れないとかあり得ないだろ、とか。
何事もなかったように出てきた織姫を少しは疑えよ、とかとか。
まぁ疑問が次々と。こういう部分に視聴者が引っかからないように上手く誤魔化すのも脚本家や演出家の仕事であろう。

まぁ新キャラの3人組ですが、EDの雰囲気から見て本当の敵ではないでしょうし、今回の件も一護たちを試しているという展開だろうという気がします。おそらくもっとドラマが動き始めれば面白くなるだろうとは思いますが・・・しかし次回以降の展開を見ると
http://pc.webnt.jp/anime/disc_base.php?oid=572328
まだゲームとやらは続くんかい。
オリジナル展開というのはどうしても引き伸ばしで内容薄いという印象はあります。原作との絡みで自由がききにくいという部分もあるでしょう。でもだからと言って面白いドラマを作るという意欲を捨てたら負けなんで、ぜひ「オリジナルは面白かった」と言わしめるような作品を作り上げていただきたいところです。
なにしろ今の原作が本当にグタグタなんで、アニメのオリジナル展開には期待してるんですから。



ところで、ちょっと来月半ばくらいまでいろいろと時間が無くなりそうです。
このプログの更新頻度もしばらく落ちると思われますのでご勘弁を。
「ランド・オブ・ザ・デッド」を始め、最近見たレビューを書きたい映画も何本かたまっているんですけどね、まぁそこら辺はまた時間が出来ましたらということで。

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さて「雪の女王」、今回のお話は。
長い長い旅の末、ついにカイと再会するゲルダ。しかしカイは(視聴者の予想通り)ゲルダのことを忘れていた。
幼い日の父親との別れを幻で見さされるなど、今回はゲルダにとって精神的に厳しい物語でした。

しかしその一方でトロル達との愉快なふれ合いなど楽しいシーンも満載。またついにその本体を現せた愚か者と雪の女王との対立と小競り合いと、次回からの激しい戦いを予感させます。作画演出共に満足のいくお話でした。
ただ、愚か者(魔王)のデザインはもう少し格好良く出来なかったものか(笑)。前身である風の化身が良かっただけに落差に驚かされます。

次回はいよいよラギの復活ですか。氷の中から蘇ったラギがどのような行動を取るのか、期待されます。

ところでこの「雪の女王」、当初は全39話という話だったのですが、なにやら36話に短縮になったとの噂も聞きます。本当なら残り3話・・・出来ればそれは勘弁してほしいところですが・・・。

追記
とか言っていたらOHPの予告ページに・・・
http://www3.nhk.or.jp/anime/snowqueen/yokoku.html
2月12日 第36話 故郷へ<終>
○| ̄|_
「雪の女王」の後番組は「自社制作のアニメにはやたらシブい」くせに「通常の3倍の値段で買った」ことでNHKの経営理念が問題になった韓国アニメ「少女チャングムの夢」と聞きます。そっちを早く始めたいがための打ち切りですかね。まぁ何にしろ釈然としないものが・・・。

ジミー・ウォングという役者さん、実は密かにブルース・リーやジャッキー・チェンと並ぶ香港アクションスターだと思っていたりするんです。まぁ確かに華のないルックスだし、アクションも今一なんですけどね。でも何かこう存在感みたいなのがあるな、と。
そのジミー・ウォングさん、「新座頭市 破れ!唐人剣」(1971)で勝新太郎の座頭市と対決したりもしてるわけですが、何と言っても代表作は「片腕ドラゴン」(1972)でしょう。悪漢に右腕を引きちぎられ、残った左腕を鍛えに鍛えて悪党どもを皆殺しにする伝説の映画です。
そしてその続編。

「片腕カンフー対空とぶギロチン」(1975)
ONE ARMED BOXER VS FLYING GUILLOTINE

前作でぶっ殺された悪漢のお師匠さん、空飛ぶギロチンを駆使する暗殺拳の使い手である盲目の神封が片腕ドラゴンへの復讐を誓うところから物語はスタート。一方の片腕ドラゴンはと言うと、道場を開いて後進の育成に当たっています。体を軽くする練習と称して天井を逆さまにすたすた歩いたりしていますが、ついて行ける弟子はいるのでしょうか。

さてその頃近くの町の道場が天下一武道会を開催すると言うので、片腕ドラゴンも弟子達を連れて見学に出かけます。ここからしばし、復讐話も片腕ドラゴンもそっちのけで武道会の描写が延々と続きます。映画としてのバランス悪いです(笑)。が、ここで描かれる異種格闘戦はこれはこれで楽しいのです。
中国拳法の多種流派に加えて、ムエタイにモンゴル相撲、インドからは自在に腕を伸ばすことの出来るヨガの達人、日本からはトンファを武器に戦う(笑)無剣流のサムライが参戦。それぞれが必殺の拳の使い手だけに敗者のほとんどが死に至る壮絶な対戦が主人公を無視して延々と続きます。
そこに突如乱入する神封。出場者の首をスパスパとギロチンで刎ねると片腕ドラゴンを殺すことを宣言するのでした。

さしもの片腕ドラゴンも恐るべき空飛ぶギロチンへの対処方を編み出せない中、神封の手下となったヨガ使いが道場を襲撃。すでにその名が中国全土に鳴り響いている片腕ドラゴンだけに、彼を倒して名を上げたいと考える武芸者も大勢いるようです。なんとかヨガ使いを倒した片腕ドラゴンは拠点を郊外の小屋に移し、そこでギロチンへの対処策を思いつくのでした。

刃物は竹に弱い!

神封を倒す前に邪魔な神封のもう一人の手下、ムエタイの達人を始末しなくてはなりません。彼はムエタイを小屋に誘い込むと小屋の周りに火を放ちます。小屋の床は鉄板に変えらており、それを炎が熱く熱するという仕掛けです。これでは常に裸足で行動していたムエタイはたまりません。慌てて小屋から逃げ出そうとするとドラゴンの弟子達が槍で邪魔をしてくるのです。いわば大きな猫じゃ猫じゃに追い込まれたようなものです。
手足が焼けただれる地獄のような苦しみの中、ムエタイはなすすべ無く片腕ドラゴンに殴り殺されました。
悪に勝つためならどんな卑劣な手でも使う片腕ドラゴン、恐ろしい男です。また無表情のまま淡々と相手を殺していくジミー・ウォングの(いつもの)芸風にゾッとするような狂気を感じる瞬間でもあります。

さて、片腕ドラゴンは自分の仕掛けたトラップにかかって神封に案内を頼まれただけの無関係な町人が爆死したことも意に介さず、いよいよ神封との一騎打ちに挑みます。
あらかじめ用意していた竹を神封の投げるギロチンで次々切らせる片腕ドラゴン。たちまちギロチンの歯は欠け、使い物にならなくなってしまいます。ギロチンを失った神封と、片腕ドラゴンの肉弾戦がついに始まるのでしょうか。
いいえ、片腕ドラゴンはもっと確実に相手を仕留める手段を練っていました。

町へと戻るドラゴンは神封を葬儀屋の店内へと誘い込みます。そこには多数の小鳥が飛び交い、その羽音で盲目の神封の耳を封じようという作戦です。さらに葬儀屋店内の各所には自動的に武器を射出する装置が仕掛けてあったのです。
全身に次々と飛んでくる斧を受け、血塗れになりながら必死に戦い続ける神封。もはやどちらが正義なのか分からなくなってきます。正々堂々と戦えと言う神封の心の叫びが聞こえてくるようです。そんな無惨な盲目の老人を、片腕ドラゴンは(無表情のまま)必殺のパンチで空高く吹き飛ばしたのでした。

ジミー・ウォングの持つ静かな狂気、ここに極まれり。
主演のジミー・ウォングは脚本監督も担当し、まさに歯止めのきかない暴走ぶりです。ジャッキーばかりが香港アクションではない、娯楽の暗黒面ここにあり(笑)。機会あればぜひ堪能していただきたい逸品であります。

放送記録:2006年01月19日AM2:14~4:05読売TV「水曜亜細亜電影」

ゴジラ映画はお祭りでありました。と、幼少の頃に東宝チャンピオン祭りに胸ときめかした者として思います。子供にとって巨大な怪獣が画面狭しと暴れ回り、自衛隊の兵器がそれを迎え撃つ光景だけで満足できたものでした。そういう意味で、ゴジラファンにはとかく評判の悪い福田純監督の作品「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972)や「ゴジラ対メカゴジラ」(1974)なども大好きな作品です。切りつめられた制作費の面とかで厳しい部分は多々あるものの、実際子供向けと了解した上で見ると面白く出来ているんですよね。(まぁさすがに「ゴジラ対メガロ」(1973)は子供心にもショボ過ぎると感じたものですが)
さて「メカゴジラの逆襲」(1975)で一旦途切れたシリーズが復活し、平成のVSシリーズが始まった時は期待しました。大森一樹監督は「オレンジロード急行」(1978)を見て以来自分の中で期待の監督でした。以降「ヒポクラテスたち」(1980)「すかんぴんウォーク」(1984)等期待を裏切らない作品を撮ってきた大森監督がぜひ撮ってみたいと公言していたのが「007」シリーズと「ゴジラ」シリーズであり、そのゴジラ映画を撮る夢が叶えられたことに大きな期待を寄せました。
しかし完成した「ゴジラVSビオランテ」(1989)は凡庸な出来で、続く「ゴジラVSキングギドラ」(1991)も美味しい設定をまるで生かせない勿体ない作品となりました。そして大森監督が降りた後もゴジラシリーズはマニア向けでも子供向けでもない中途半端な作品として量産され続けたのでした。

まぁここらへんのゴジラシリーズについては書きたいことは山ほどあるのですが、長くなるので省略。
ともあれ、当時映画館で睡魔に襲われることなどほとんど無かった私でしたが「ゴジラVSスペースゴジラ」(1994)「ゴジラVSデストロイア」(1995)「モスラ」(1996)と3年連続クライマックスでうとうとしてしまったほどの退屈さに失望し、これではもうTV放送を見ていれば十分だと翌年から東宝特撮映画を劇場に見に行くことをやめてしまいました。

で、

「ゴジラ FINAL WARS」(2004)
GODZILLA FINAL WARS

ついにシリーズ完結!
と言う宣伝文句はこれまで何度も聞かされているので頭から信じる気にはなりませんでしたが、監督に北村龍平、音楽にキース・エマーソン、そして独特のタイトルデザインで話題になっていたカイル・クーパーを起用するなどゴジラ映画らしからぬスタッフに興味をひかれました。さらに福田純監督的(チャンピオン祭的)作品に仕上がっているという評判にも期待が高まったものでした。

スピーディな展開は良し。それまでのいずれ劣らぬ凡庸な出来の平成シリーズに比べると、見ている間退屈しなかったという一点に置いても本作は優れていました。次々と登場する多数の怪獣もお祭り映画としては大正解でしょう。
しかし怪獣映画としては映像が軽すぎるのが気になります。登場する怪獣達には重量感も恐怖感も描かれず、ただ生活臭のしない都市を破壊するだけ。ゴジラと怪獣達の対決も見せ場らしい見せ場もなく、数を出し過ぎた怪獣の処理だけで精一杯という感じです。怪獣が大暴れしようが人類が絶滅の危機に瀕しようがまったく緊張感が画面から伝わってこないのは辛いところですね。あっという間に東京が(そしておそらく全世界の大都市が)廃墟と化しているところなど、かの「デビルマン」(2004)の唐突すぎる人類滅亡を彷彿とさせます。

北村監督のスタイリッシュなアクションは頻繁に登場。しかし全てどこかで見たような独創性のない映像です。というか映画全体にインスパイアだかパロディだかパクリだか分からないような小ネタが散りばめてあるのも気になるところです。何より取って付けたような軽々しい怪獣の対決シーンよりも人間同士のアクションシーンに明らかに力が入っているのがどうにもやり切れない気分にさせてくれます。意向が見えない多数登場する怪獣の選択や、例えば本来守り神なキングシーサーが沖縄を破壊するなど、監督には怪獣に対する思い入れが特に無いのだろうなぁと想像されます。北村監督にはゴジラよりも戦隊ヒーロー物やウルトラマンの方が向いていたのではないかと感じさせられました。
(とか言っていると、現在公開中のヒーロー特撮映画「超星艦隊セイザーX 戦え! 星の戦士たち」(2005)を大森一樹氏が監督していたりするのが皮肉なところですね)
しかし本作を見ていると評価されるほどに北村監督の演出力が高いとは思えないですね。アクションシーンのそこはかとなく漂うショボさは役者の力不足もあるのでしょうが、それ以上に例えば菊川怜の登場シーンのようなドラマを見せるシーンでの平坦な画面構成が気になって仕方ありませんでした。

役者についてはドン・フライが表情に凄みもあって意外や意外実に良し。宝田、佐原、水野のお歴々も流石に存在感を漂わせていましたが、今一つ作品の中で生かされていない脚本がオールドファンとしては少々残念。でも一番残念なのは菊川怜のヒロインにまったくもって魅力が感じられないところでしょうか。科学者という設定もほぼ意味無しでしたし、演技力にも疑問。
それにしても北村一輝のオーバーアクトぶりはどうでしょか(笑)。部分的に確かに面白くはあったのですが、彼の存在もまた映画を軽く見せるのに一役買っていたような気がしますよ。

とまぁそういうわけで「ゴジラ」シリーズも終わりです。他にヒットシリーズを持たない東宝ですし、おそらく数年後にまたシリーズ復活ということになりそうな気もしますが、まぁひとまずは終わりました。(ゴジラでなくても良いので、東宝特撮技術の継承のためにも特撮映画は作り続けて欲しいとは思いますが)
怪獣愛が感じられないのはまことに残念ではありましたが、お祭りの終幕にはある意味相応しいまとまりのない賑やかな作品であったと思います。

ところで今日の放送、エンドクレジットで「タイトルデザイン:カイル・クーパー」と堂々と出していましたが、そのOPタイトル部をばっさりとカットて・・・。

放送記録:2005年12月30日PM6:30~8:54TV大阪「怪獣キング決定戦・地上最強シネマスペシャル」


さてさて、とか書いているうちに日が変わり、もう大晦日になってしまいました。
いよいよ本年も終わりです。皆様良いお年を。そして来年もよろしくお願いいたします。

軽快にして脳天気、低予算映画の見本みたいなモンスターパニックの傑作「トレマーズ」(1990)は大好きな映画です。後に続編が作られましたがあまり芳しい評価を聞かなかったこともあり、またTV放送がウチの地方では無かった(いや、あったけど見落としていただけかも)ために未見のままでした。
今回B級映画ファンにはありがたいサンTV映画枠での放送があったので鑑賞。

「トレマーズ2 グラボイズの逆襲」(1995)
TOREMORS II: AFTERSHOCKS

メキシコ国境近くの砂漠にグラボイズが大量に発生、油田基地の作業員が喰われた。そこで油田会社は専門家に退治を依頼したのだった。

まぁそんなわけで1作目の主人公(ケビン・ベーコン)の相棒だったアールがグラボイズ退治の専門家として現地に向かうわけですね。
前作に引き続いてアールを演じるフレッド・ウォードは華のないことおびただしいおじさんですが、本作ののんびりした雰囲気にはそぐわしい。陽気なBGMに乗って荒野でボッカンボッカン怪物を爆破していく前半は緊張感も皆無でほのぼのした空気が流れます。
て言うか、そのまま最後まで緊張感らしい緊張感は無いんですけどね。
新種のグラボイズを登場させて新味を出しつつも前作の味を継承した、まこと正しい続編の姿であったと思います。

流石にフレッド・ウォード一人で映画を持たすのはキツイと思ったのか、中盤からは前作の銃器マニア夫婦の旦那の方が参戦。出来れば今回も夫婦揃って出ていただきたかったですねぇ。やはり前作に引き続いてこのバートを演じるのはマイケル・グロス。やたらとテンションが高くて頼りになるオッサンです(笑)。
バートが様々な武器を駆使して新種グラボイズを粉砕していく姿は、見ていてなんともスカッとさせられます。ただ、あまりにテンション高すぎてすっかり主役を食ってしまうのが(これも前作通りですが)、フレッド・ウォードには気の毒ではありました。

まぁとにかく、前作に勝っている部分はありませんが正しい続編という意味で、また本作がTVムービーとして作られたということに驚くほどに良くできた映画でした。「トレマーズ」好きとしては十分に見る価値はあったかと。
現在シリーズは4作まで作られているわけですが、残りの2本も見てみたくなってきましたね。3~4作目ではバートが主役として大活躍してるみたいですし。

放送記録:2006年01月18日PM7:30~9:15サンTV「シネマスタジアム」

かつて残虐な殺人事件が起こった時、度々ホラー映画がやり玉に挙がっては新作画日本公開されなくなったりしたものです。昨今はJホラーのブームもあったりして、まぁ相変わらずTVの洋画劇場枠では放送されませんが、少なくとも劇場公開やDVD化は普通に出来るようになって良かった良かったと。
で、ちまたでちょっと話題になっている近日公開のサスペンス・ホラー作品をご紹介。
その名も・・・

「変態村」(2004)

です。

何が凄いと言って、このタイトルのインパクトが凄い。なにしろ「変態村」ですよ「変態村」。
原題は「CALVAIRE」で、キリストが処刑されたゴルゴダの丘や路傍の十字架を意味する言葉だそうですが、それが何故か日本でのタイトルは「変態村」(笑)。
このタイトルセンスは素晴らしい。
例えばですよ、残念ながら本作の公開は東京のライズXとかいう劇場のみの単館ロードショーですが、これがもしシネコンなどでの公開だったとしたら・・・

「すみません、11時20分からの『変態村』、大人1枚お願いします」
「はい、11時20分からの『変態村』を1枚ですね。お席はどの辺りをお取りしましょうか?」
「そうですね、やはり『変態村』を観るなら前の方がいいと思うんで、A列かB列あたりでお願いします」
「はい、それでは『変態村』A列の8番が空いていますのでお取り致します」
ビ~~~~
「ただ今より予告に引き続き『変態村』を上映致します。どちら様も最後までごゆっくりと『変態村』をご鑑賞下さい」

などという楽しい状況がそこここで見られたわけですよ、「変態村」。
チケット買うのも勇気いるよね、「変態村」。
しかしまぁタイトルだけの話ではなく、内容も面白そうなんですよね、「変態村」は。

一人の若者が旅の途中、自動車の故障で人里離れた小さな村に彷徨い込むこととなる。
そこは「変態村」だった。

えーと・・・(笑)。
日本のオフィシャルサイトではまだ見られませんが、海外のサイトで予告編を見るとかなり怖そうで興味をそそるのですよね。H・G・ルイス監督の傑作「2000人の狂人」(1964)を思わせる設定ですが、ジャンル的にはサイコ・サスペンスといった感じでしょうか。はっきり言って面白そうです。
東京での単館ロードショーということで残念ながら劇場で観ることは出来なさそうですが、DVD化されたらぜひ観てみたいと思います。

「変態村」CALVAIRE
フランス、ベルギー、ルクセンブルグ合作。

日本OHP:http://www.hentai-mura.com/
海外OHP:http://www.calvaire.co.uk/


さてもう一本。
昨年ようやく日本でも公開された「キャビン・フィーバー」(2002)でデビューして話題になったイーライ・ロス監督の最新作「Hostel」(2006)です。
デビュー作同様に低予算のホラー映画と思われますが、年明けに全米公開され、いきなり「キングコング」(2005)「ナルニア国物語」(2005)といった大作を押さえてその週の興行成績トップに立ったことで注目を集めています。まぁ2週目で5位あたりに落ちたみたいですけど、それでもかなりのヒット作になることは確かでしょう。
正直言って「キャビン・フィーバー」はそんなに良い作品とは思いませんでした。ただ新人監督のデビュー作と考えればレベルは高いとも思いましたし、その容赦のない残虐描写も評価できるものでした。
新作「Hostel」もかなり情け容赦のない作品に仕上がっていると聞きます。「キャビン・フィーバー」からどのように化けたのか、興味あるところです。

ただ・・・「キャビン・フィーバー」も日本ではまともに劇場公開されなかったわけで、「Hostel」の日本公開があるのかどうかは心配ですね。米で無事ヒットしてくれれば大丈夫だとは思うのですが。


話変わって、
ホラーではないのですが最近ちまたで話題になっている映画。

「尻怪獣アスラ」(2004)

「良いのはパッケージアートだけ」で有名な、悪名高きアルバトロス・フィルムからDVDが発売されたと言うだけでもう、どうにもならない映画だと予想されます(笑)。
ただ予告編を見ると小美人の歌うアスラの歌や(恐ろしくショボイけど)都市破壊シーンなど東宝特撮映画に勝手にオマージュを捧げまくっているようなので、ちょっとだけ興味あり。でも金払ってまで見る勇気はなかなかわかないですけどね(笑)。
とりあえず予告だけでも見て、その後はご自分で判断を。

「尻怪獣アスラ」DVD情報(予告編あり)
http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=215



ところでアニメの「BLEACH」ですが、今日の放送からオリジナル展開に入りました。
実のところあまり期待していなかったのですが、今日のに限って言えば今のグダグダな原作をアニメ化するよりははるかにマシだったかと。いやいや、なかなか面白く見られましたよ。これまでの作品世界にそぐわない新キャラデザインも新味があって悪くなし。
とりあえず今後に期待。これから最低半年以上はオリジナル展開で繋いで原作が溜まるのを待つということですが、今のアニメ「NARUTO」みたいなアレなことにならないよう祈ります。

昨日の夕刊(16日付毎日新聞)より、女優のシェリー・ウインタースさんが亡くなられたそうです。
1943年の「風を起す女」でデビュー以来数々の作品に出演してきた名脇役で、「アンネの日記」(1959)と「いつか見た青い空」(1965)で2度のアカデミー助演女優賞に輝いています。
が、私にとっては「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)における人の良い太ったおばさんの印象が何よりも強い女優さんでした。あの、元水泳選手だと言って水に飛び込み、主人公を助けながらも自らは命を落としてしまう役所です。
その後は「テンタクルズ」(1977)や「デルタ・フォース」(1985)のようなB級作品での助演が目立っていましたが、つい数年前まで現役として活躍されていました。

昨年10月に心臓発作で入院というほうどうもありましたが、この14日に心不全で亡くなられたということです。
85歳、ご冥福をお祈り致します。

訃報記事がネットニュースサイトではちょっと見あたりませんでしたので、昨年の入院の記事です。
オスカー女優シェリー・ウィンタース、心臓発作で入院
http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20051025-00000006-flix-ent

ベーと旅をするゲルダは賢者の、そして風使いの元へ。風使いから氷の城へと続く道を教えられたゲルダとベーは雪の迷路へと足を踏み入れた。

さてさてさて、本来の新春最初の放送ということで、まこと「雪の女王」らしいエピソードでありました。
賢者と風使いの二人のキャラは奇妙で奇天烈、そしてやはり心優しい。
賢者の声を担当した川原亜矢子は確かに棒読みなんですけど、これはこれで童話の語り聞かせのような効果が出ていて悪くなかったですね。一方風使いを演じる小原乃梨子さんは流石の上手さ。

雪の迷路の吹雪の中、倒れても倒れても立ち上がり、一歩一歩踏みしめていくゲルダ。ラギの言葉を思い出しながら氷の城を目指すゲルダの強さと健気さがまたしても胸を打ちます。
ベーと風使いまの協力を得て、ゲルダはついに氷の城へとたどり着いたのでした。

今回物語のテンポも良く楽しく、作画も良し。作画監督は湖川友謙氏で懐かしいお名前です。
それにしても今回はゲルダの歌の大盤振る舞いでしたね。ゲルダの歌が始まると何か悪いことが起こりそうでドキドキしてしまいますが(笑)。ベーが縦穴に落ちたのもそのせいかな?
雪の荒野の真っ只中でベーが深い穴に落ち、いったいどうなることかと心配しましたが、その巨体のベーをあっさりと引き上げてしまうゲルダの力に爆笑。絶対の危機かと思わせて、あっさりスカしてしまう演出が楽しい。終盤氷の城の前で「私はここまで」とあっさり去っていくベーにもちょっとあっけに取られたり。

さて長く厳しい旅もひとまずゴールにたどり着き、いよいよ次回カイと対面となるゲルダ。しかし次回予告で相変わらずアザラシと戯れ遊んでいるカイの姿にゲルダは何を思うか。
刮目して待て!(笑)

ところで風使いに会いに行くという展開になったところで、その名から風の化身の一味かと緊張しましたが何の関係も無かったようですね。

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