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なかなか書くことができなくて、もう1週間近く過ぎてしまいました。今頃かよって気もしますがとりあえず。
「タイムマシン」(2002)
THE TIME MACHINE
H・G・ウェルズの古典SFを原作に、ジョージ・パルによる1959年版に続いての2度目の映画化ですね。原作者のひ孫であるサイモン・ウェルズが監督したことでも話題になった作品であります。
CGを多用した特撮シーンは流石に見事な物ですね。公開当時の予告編などでもそうしたCGシーンを前面に押し出していて大いに期待させてくれたわけですが、しかし実際に見てみると意外と全体から見た割合は少ない。どちらかと言えば特撮よりもドラマで見せようという造りです。けれどそのドラマ部分がピリッとしないのが辛いところ。
恋人を亡くしてしまった歴史を変えるためにタイムマシンを作り上げるという序盤は良いとして、それがいつの間にか未来の世界を救うために全てを投げ出す主人公の目的のすり替わりに説得力が皆無なんですよね。えっ?いつ恋人のことあきらめちゃったの?って感じで。死んだ彼女のことはさっぱり忘れて、未来世界の女の子に乗り換えたとしか見えない。
時間旅行で未来の世界を点描していくところも、もう少しカルチャーギャップを盛り込むなどして上手く描けなかったものか。主人公から見れば驚異的な人類文明の進歩にまるで驚く様子も見られないのはガッカリですよ。結局その点描が、文明が崩壊していくことの状況説明にしか使われてないのが勿体ない。その状況説明自体も上手くないですし。
タイムマシンの作り出すフィールドみたいなのから外に落ちた物が急速に朽ちていくという描写は映像的には面白いけれど、どうも納得のいかない部分でもありますね。
一方で図書館のホログラム案内人の使い方は上手いと思いました。ラストで子供達に勉強を教えているシーンは「最後の猿の惑星」(1973)を彷彿とさせて微笑ましかったり。
本作で一番残念だったのは、どうにも物語が情緒に流されていくところか。恋人の命を救うために過去に戻ってやり直そうとしても別の原因でやはり死んでしまうあたりもまったく納得できないし展開ですし、過去を変えられないのは未来に原因があるという結論に達するのも唐突で意味不明。タイムマシンテーマのラブロマンスをやりたいのなら名作「ある日どこかで」(1980)くらい徹底してほしいところだけれど、上記したとおり突然主人公は未来で出合ったばかりの女の子のために戦い始める。
せっかくひ孫が曾祖父の原作を映画化するのだから、もう少し英国的理知的な内容であって欲しかったなぁ、と。
ついでに言うと舞台が原作でのイギリス・ロンドンからアメリカ・ニューヨークに移されていたのも残念。最初はてっきりロンドンが舞台と思って見ていたものだから、時間旅行して着いた未来がどうしてアメリカなのか理解できなくて混乱してしまいました。昨年の「宇宙戦争」(2005)も同様で、アメリカ映画だから仕方ない部分もあるでしょうけれどもう少し原作を大事にして欲しいとは思います。
放送記録:2006年04月09日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」
さてさて、昨日ですがついに関西でも最終回を迎えました。
「金色のガッシュベル!!」第150話
「バオウを継ぐ者 ガッシュvsゼオン ジガディラスの雷 」
原作の方でゼオンの圧倒的な強さを演出していただけにガッシュvsゼオンの決着はいささかあっけないものになりましたね。ガッシュvsファウードも含めて、いつ頃打ち切りが決定したのか分かりませんがアニメの終盤は構成のバランスが悪かったように思います。
まぁでもアニメは急いで終わらせなくてはならなかった感もありますし、原作連載中に終わるアニメ版に良くあることでもありますし、様々な問題や伏線の積み残しがあるのも仕方のないところでしょうか。ラストをブラゴとの勝負で締めたところは妥当なところではありますが、やはり良かったかと。ただもう少し最終回らしく感動を盛り上げるとかも欲しかったところ。それにティオやキャンチョメ、ウマゴンといったガッシュと共に戦ってきた仲間達にも少しは見せ場を与えてあげても良かったでしょうに。
全体として、今一つ盛り上がることなくなんとか終わらせられました的な最終回だったのは残念でした。
しかしアニメ版「ガッシュ」で一番マズいと思うのは、始まった当初アニメオリジナルで散々ガッシュのライバル的キャラとして押し出していたにもかかわらずその後完全に無視された風使いの魔物の存在ですね(笑)。きっと人知れず魔界に送還されているのでしょうけど、気の毒すぎます。出したからにはちゃんとフォローしてやれよ。
さて始まりました。どんな新展開が描かれるのか、結構覚悟を決めて見てみましたよ。
「ブラックジャック21」
Karte:1「医師免許が返る日」
新展開と銘打った第1話ですが、原作のエピソード2本を絡めたお話でした。で、意外と言っては申し訳ないのですが面白かったのですよ。2エピソードで1話ということで展開を急ぎすぎ詰め込みすぎ感はあったものの、これまでの1エピソード1話の間を持て余したダラダラ感に比べるとはるかに良い出来でした。変な改悪もほぼ無かったですしね。これまでもこれくらいのクオリティーでやってくれていたら絶望しなくてすんだのですが。
しかしこの新シリーズの本当のスタートは次回からのようです。確か監督のマコちゃんも第2話からオリジナルストーリーって言っていましたし。
とりあえず次回、いよいよBJの家が爆発します。悪の組織の魔の手がBJに忍びより始めるわけですね。原作はさておきこれはこれとして楽しめるか、それとも絶望を深めることとなるか、はたして?
ところで新OPの歌はわりと良い感じでした。が、相変わらず電車の屋根の上で飛び回っているBJの姿にトホホ。とにかくアクションさせたいのだなぁ。BJはお医者さんであって、アクションヒーローではないのですけどねぇ。
実に精力的にアクション映画に出演し続けるジャッキー・チェンの、これが日本公開50本目作品だそうです。ジャッキー主演作で日本初公開されたのが「ドランク・モンキー 酔拳」(1978)の1979年で、本作が公開されたのが2004年ですから25年ほどの間に50本。平均して年2本のペースですか。80年代頃のジャッキー映画ラッシュを思うと少ないような感覚にも囚われますが、まぁなんとも精力的な活躍でありますね。私も昔ほどの大ファンとは言えなくなってますけど、でもやはりジャッキーアクションは好きだし、映画も面白いですねぇ。
「メダリオン」(2003)
THE MEDALLION
香港の寺院に隠れ住む少年の持つ、死人を生き返らせ不死の肉体と超人的な力を与えるという伝説のメダル。そのメダルを手に入れようと企む悪の組織と、少年を救おうとする香港警察のエディ捜査官(ジャッキー)の壮絶な戦いが始まる。
全体としてはコメディ色を交えたファンタジー・アクション映画という感じですか。前半は少年とメダルを巡る攻防戦で、後半は一度は殺されながらメダルの力で甦ったジャッキーの超人的活躍が見どころでしょう。
しかし寺院で暮らす不思議な力を持った少年を守るために秘密組織と戦うという設定は、エディ・マーフィー主演の「ゴールデン・チャイルド」(1986)を思い出しますな。「ゴールデン・チャイルド」が当時最新の特撮技術を駆使して派手にショーアップをしていたのに対して、本作は小さく纏まった作品という印象です。
実際アクションシーンは控えめで、ファンタジックな設定の割にはジャッキー映画としては地味な仕上がりです。まぁアクションシーンに関しては珍しくワイヤーアクションを多用していることも含め、やはりジャッキーの体力の衰えも大きいのだろうなぁとも思います。本作の頃で49歳くらいでしたか。ちょっと前にはジャッキーが近くアクション俳優を引退するという報道もありましたし、それでも流石に今でもその動きは素晴らしいもののジャッキー本人もそろそろ肉体的に厳しいと自覚しているのでしょう。
ストーリーそのものはさして目新しい物でもないのですが、ジャッキーのキャラクターと軽快なアクションで引っ張っていってしまうのはいつものジャッキー映画。脇役もなかなか良くて、ジャッキーの相棒になるインターポール捜査官ワトソンに扮すねるリー・エヴァンスの少々滑り気味のコメディ演技が楽しい。クレア・フォーラニは美しく戦うヒロインを好演。敵組織のボスにはジュリアン・サンズで、なかなかに凄みのある悪役ぶりでした。組織のナンバー2役に折角の香港の怪人アンソニー・ウォンを持ってきているのに、あまり存在感が無かったのは勿体なかったですねぇ。
しかし先にも書いた通り、折角の設定の割に小粒な作品に仕上がったのが残念なところ。香港米合作の本作ですが、香港側主体の体制で制作費的にも厳しかったのでしょうか。クライマックスの、こちらも超人として甦ったジュリアン・サンズとジャッキーの対決も意外なくらいあっさりと決着が付いてしまって見ている側は少々不完全燃焼です。
まぁラストのスーパーバカップル誕生の図は、これはこれで楽しいから良しですが。
ファンタジーアクション映画としては、同年にジャッキーがゲスト出演した「ツインズ・エフェクト」(2003) の方が色々な点で上回っていたように思います。
放送記録:2006年04月06日PM09:00~10:54テレビ大阪「木曜洋画劇場」
ところで、
本来なら今日はアニメ「金色のガッシュベル!!」が関東から2週ほど遅れて関西でも最終回を迎えるはずだったんですよね。で、感動する準備をしつつビデオ録画を再生すると、なにやら民主党の新党首決定のニュースが・・・。なんつか、民主党の新党首ごときでいちいち特別報道番組なんぞ流すなと。もっと重大なニュースなら納得も出来るんですけどねぇ。
まぁそんなわけで最終回は次週に持ち越し。いやはや。
で、そろそろアニメの新番組も出そろった頃でしょうか。深夜アニメはほぼスルーしているのですが、先日始まった「いぬかみっ!」とかいうのが評判良さそうだったので見てみました。
・・・なんでしょうかこれは。主役二人の関係やキャラクターが「うる星やつら」のパクリ? 絵的にもさして魅力を感じませんでしたので、これにてさようならです。
少し前のなら「かみちゅ!」「ぱにぽにだっしゅ!」が良い出来だったと思いますが、これに比する新番組があれば教えて頂きたいと思います。自分で探すのめんどうだし(笑)。
アニメ「名探偵コナン」ですが、TV放送も映画も10周年ということで色々と力入れてるみたいです。しかしよく続いているものですね。最近はちょっとダレ気味ですけど、私も惰性もあるとは言えよく見続けています。まぁ元々ミステリーが好きというのもありますが、青山氏のキャラクターはかなり好きなのですよね。たださすがにマンネリ感は厳しいものがありますが。
さて、と言ったところで昨年公開の劇場版シリーズ第9作の登場です。
「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」(2005)
いや、悪くない出来でしたよ。一昨年の「銀翼の奇術師(マジシャン)」(2004)がどうも退屈な出来だったことを考えると、サスペンス映画としてなかなかに好感触ではありました。監督の山本泰一郎氏はその「銀翼の奇術師(マジシャン)」から劇場版シリーズの監督に付いたわけですが、この2作目でかなり手慣れた感があります。
ただミステリー作品として見るなら無理のあるトリックや取って付けたような設定など褒め所なし。しかしまぁ制作側も別に本格ミステリーを作る気はなく、お馴染みのキャラクターたちの冒険アドベンチャーを見せたいわけですからそれもまた良し。
でももう少しはアッと驚き、感心させられてしまうような仕掛けも見せて欲しいところではあります。私的には劇場版「コナン」では第3作の「世紀末の魔術師」(1999)が一番完成度が高かったと思っているわけなんですが、以降毎回今度こそは「世紀末の魔術師」を超えてくれるかと期待して見ているんですけどね。
さて今回はいつもに増してレギュラーキャラクターたちの活躍を中心に描かれていることもあって、それ以外のゲストキャラや事件そのものには特に魅力無し。映画になると毎回のように高層ビルやらジャンボ機やらがボッカンボッカン爆発して今回も豪華客船が大爆発するわけで、さすがにいいかげんにしとけやとも思いつつ、これもまぁ映画的ショーアップですから文句は控えておきましょう。取り残された蘭を救うために沈み行く船にコナンが飛び込んでいくという「タイタニック」(1997)風名場面をどうしてもやりたかったのだなぁと温かい目で見てしまいました。
しかしまぁ強引な舞台設定ではありますが、その中でのおなじみキャラたちの活躍はそれぞれに見せ場もあり魅力あり。特に毛利探偵の素っ頓狂な犯人指摘シーンでいつもの大チョンボかと思わせておいて、クライマックスを彼の大見せ場にしてしまうあたりの展開は上手い。映画的最大の見せ場を毛利小五郎に与えてしまってコナンのファンの心境やいかに(笑)ですが、私的には嬉しい展開でした。
もう一つ良かったのが、いつも映画になると気恥ずかしいくらいにこれでもかと強調されていた蘭と新一の絆が今回は比較的さらりと流されていたことでしょう。二人の心の結びつきはファンはみんな十分に知っているわけですから、まぁあまりにも感動せよと強調されると疲れるものがあります。今回のかくれんぼ絡みのエピソードはとても良かったですよ。
というところですが、最後に本編と関係ない部分で少し。これも毎度お馴染みの実写EDですが、本編中で散々豪華客船を見せておきながら最後にショボイ実物の客船を映されると夢から覚めてしまいます(笑)。手すりとかそこらにサビが浮いてるし、本編の完成したばかりの豪華客船をイメージさせるには辛いものが。もう少し本当に豪華な船でロケ出来なかったものか。
それとその中で幼い頃の蘭をイメージしているのであろう幼女が出てきますが、最後に貝殻で作った金メダルを海に放り込むシーン。「捨てるのかよ!」とツッ込んだのは私一人でありましょうか(笑)。まーここらへんも「タイタニック」へのオマージュのつもりなのでしょうけどねぇ。
放送記録:2006年04月03日PM07:00~09:09関西テレビ「ありがとう!名探偵コナンTV放送10周年&映画10作記念スペシャル」
「チャーリーズ・エンジェル」と聞くといろいろ想い出が蘇りますな。当時大好きだったアメリカ製TVドラマ「地上最強の美女!バイオニック・ジェミー」の放送が終了し、ガッカリする暇もなく始まったのが「地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル」でありました。
「サイボーグ危機一髪(600万ドルの男)」や「バイオニック・ジェミー」とサイボーグが活躍するSF風味のスパイアクションの面白さにハマっていた身としては、生身のアクションはイマイチにも思えたものですが、しかしその3人の美女の華やかな活躍に徐々に惹かれていきました。特にお色気担当のファラ・フォーセットのセクシーな魅力には当時の男の子のご多分に漏れずノックアウトされました。当時は600万ドルの男ことスティーブ・オースチンに扮していたリー・メジャーズと結婚していたのでファラ・フォーセット=メジャースという名前でしたね。
ファラの人気は日本でも爆発し、「シャレード'79」(1978) や「サンバーン」(1979) といった少々アレな映画も劇場公開されました。もちろん私もせっせと劇場に足を運びましたよ(笑)。ちなみにあまり褒められているのを見たことがありませんが、ファラがカーク・ダグラスやハーヴェイ・カイテルと競演した地味なサスペンスSF「スペース・サタン」(1980)は今でも好きな作品だったりします。決してファラのおっぱいが見られるからというだけが好きな理由ではありません(笑)。
で、えーとそうそう、さっき見た映画のことも書かなくちゃね。
「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003)
CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE
ドリュー・バリモア制作主演によるシリーズ第2弾ですね。
しかしですね、こういう最近のアクション大作を見る度に同じセリフを言ってしまうのが申し訳ないのですが、まぁ実に派手で内容の無い、3日も経つとストーリーを忘れてしまいそうな作品でありました。
とは言え本作品のCGやワイヤーアクションを駆使した、マンガチックに誇張されたアクションの面白さは認めるものです。「マトリックス」(1999)あたりからハリウッドで流行りだした手法ですが、ここまで誇張して違和感よりも面白さを感じさせるのは本シリーズくらいかと。オープニングのヘリコプターシーンとクライマックスのアクションは楽しい。ただその間の本編の8~9割くらいは正直退屈。ショボいパロディの連発やコスプレにしても、MTV出身監督の(所謂)スタイリッシュな演出もダラダラやられると飽きちゃうんですよねぇ。もっと短くピシッと纏めて、むしろ昔みたくTVシリーズとして作った方が良さそうに思います。
まぁしかしこのシリーズでの一番の不満といえば、過去のTVシリーズの味みたいなものがまるで再現されていないところですか。共通なのは単に3人の女性がアクションするってくらいで、「チャーリーズ・エンジェル」である必然性が(商売上の理由以外)感じられないんですよね。それに「チャーリーズ・エンジェル」は「地上最強の美女たち!」であってほしい。本作の主演3人って、私にはとびきりの美女たちには見えないんですよね。キャメロン・ディアスは好きな女優さんだし、ドリュー・バリモアも子役時代はかなり好きでした。「炎の少女チャーリー」(1984)や「キャッツ・アイ」(1985) の頃のドリューはホンマに可愛かったですよ。ちなみに今ドリューのフィルモグラフィーを見ていたらケン・ラッセル監督の異色SF「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」(1979)にも出ていたんですね。うわ~、まったく記憶にないや。「E.T.」(1982)の3年前、4歳の頃ですか。
まぁそれでもですね、「美女」というくくりで見るとTVシリーズの3人に比べて大きく見劣りするなぁ、と。本作に初代エンジェルのケリー・ギャレット役でジャクリン・スミスご本人がゲスト出演していましたが、50代半ばとは思えない美貌を保っていたのには驚かされました。
ところで一応本作の最大の売りは「セクシーアクション」であるようですが、なんだか見ていてやたらと下品な下ネタが多いのに閉口しますな。なにか方向性を間違っているような・・・。セクシーアクション映画に関しては先日の「スパイ・エンジェル グラマー美女軍団」(1990)でご紹介したアンディ・シダリス監督の方に一日の長がありそう(笑)。一度本作くらいの大制作費と有名スターでシダリス監督に1本撮ってみて欲しかったものです。きっと本作など及びもつかない凄いバカ映画が出来上がるぞ~。
放送記録:2006年04月02日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」
劇場版シリーズ第13作目。監督はムトウユージ氏が劇場版に初登板で、これまでのシリーズとはちょっと違ったタッチの作品に仕上げています。が・・・
「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」(2005)
実のところ特筆すべき点が特にありません。部分的に面白いところもあるのですけど、全体としてはギャグシーンのつるべ打ちというわけでもなく、原恵一監督以降の一つのパターンだった大人泣かせ展開でもなく、中途半端なリアルさと単発のギャグが散見されるだけのどうにもあまり笑えない作品に仕上がっています。監督が替わったところで冒険も出来ず、こぢんまりと纏まってしまったという印象も受けます。
原監督パターンの「しんちゃん」があまり好みでない私的には「クレヨンしんちゃん」映画では毎度大爆笑ギャグ映画を期待するのですが、残念ながら今回も不完全燃焼ということで。改めて初期の本郷みつる監督シリーズの素晴らしさが際だつ思いです。
内容的には、怪獣が登場して倒しに行くというパターンが延々と繰り返すことで物語的に単調になってしまったのが痛い。怪獣との戦いも特にどれも特徴が無く、最期のニセしんちゃんマンもどうせならもっとブッ飛んだ戦いを見せて欲しかった。最大のクライマックスをこぢんまりと終わらせてどうするのかと。大概のムチャが許されるのも劇場版「しんちゃん」の良いところなんだし。
と言うわけで、次回作に期待ということで。
あ、でもこれもパターンとは言え野原夫妻のダメっぷりとヤルときゃヤルっぷりは楽しい。でも今回は野原一家中心のお話だったこともあり、他のレギュラーキャラが顔見せ程度だったのは寂しかったかな。
それにしてもアクション仮面は今回も格好良かったですよ。ぶりぶりざえもんが喋らないのは仕方ないとは言え、少々哀しい思いが甦りますね。でもってゲスト出演のギター侍・・・この映画が公開の頃は人気あったんだなぁ、たった1年でこうまで記憶から消え去るとは・・・って感じで人気商売の儚さを見事に体現してくれましたよ、と。
放送記録:2006年04月01日PM06:30~08:54ABCテレビ「テレビ15周年記念!! 見せるゾ!クレヨンしんちゃん テレビ&映画2時間30分スペシャル」
と言うわけで、「ふしぎ星の☆ふたご姫」新シリーズのスタートですよ。
「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」第1話
「新しい学校☆目指せ友だち100万人」
ふしぎ星各国のプリンス&プリンセスと共にロイヤルワンダープラネットにある全寮制のロイヤルワンダー学園に入学することとなったファインとレイン。初めての学園生活を前にワクワクしつつ、新しい友達を沢山作っちゃおうと計画を練っておりました。ところが実際の学園は厳しい山ほどの校則はあるし、嫌みな教頭先生はいるわで、聞いていたのと違ってあまり楽しい雰囲気ではなさそう。着いた早々教頭先生に目を付けられたファインとレイン、それでもメゲじと友達倍増計画をスタートさせます。
一方入学式では新入生がソレイユベルに手を触れる儀式が行われていました。今まで誰も鳴らすことが出来ないベル。このベルを鳴らすことが出来た者は伝説のユニバーサルプリンセスと認められるのです。
入学式の暗い雰囲気を吹き飛ばそうと頑張るファインとレイン。しかしそんな二人の姿を苦々しく見つめる人影がありました。学園の生徒会副会長のトーマです。トーマは不思議な力を使って無数のコウモリを生み出すと二人の邪魔をしようとします。そして、ファインとレインがよろめいてソレイユベルに触れた瞬間、なんとベルが高らかに鳴り響いたのです。光の中から現れた二人の天使の力でユニバーサルプリンセスに変身したファイとトレインは無事にコウモリを消し去ったのでした。
まずは順当な滑り出しというところですか。前シリーズと変わらないファインとレインの目一杯の明るさと前向きさが学園を変えていくのであろう今後の展開が楽しみなことです。またどこぞのアニメのプリンセススクール編と違って華やかな学園物になってくれそうなのも期待ですね。ただファインとレインやその他のプリンセス達の活躍が学園の中だけに限定されたりするとちょっと寂しいかもですね。
それにしても心配なのは、一気に新キャラが増えたことでふしぎ星のなじみのキャラ達が背景と化してしまわないかということです。さすがにキャラクターが多すぎな気がしますし。
それにしても先週の予告を見た時から好きルックスで期待していた大金持ちのお嬢様エリザベータですが、まさかあんな予想外のキャラ付けだったとは(笑)。ええ、ますます好きキャラになりましたよ。
バイオリンの得意なノーチェは、スカート履いているしオフィシャルHPのキャラ紹介でもプリンセスとなっていますが、アニメ本編ではプリンスって言ってたような? 何か今後の展開で重要な意味があるのか。(単なる聞き間違いだったらどうしよう)
追記:そーいやEDですが、なんとも懐かしい歌を持ってきたものです。
さらに追記:トーマのキャラを見た時思ったのは「プリンセスチュチュ」っぽいキャラだなぁってことでした。まぁ学園モノということもあるのでしょうけどね。で、トーマが陰で悪巧みしている風なシーンを見て、ますますその思いを強くしてしまいました。
ガルル小隊との戦いもついに集結!
「ケロロ軍曹」第103話
「ケロロ小隊 まごころを君に であります」
3週に渡るガルル小隊との戦いが終わりました。と同時に、「ケロロ軍曹」第2期の最終回でもあったわけですね。
結論から言うと、感動できました。
この第2期シリーズは正直言って微妙なエピソードも多かったのですが、このラスト3週に渡るガルル小隊編は見事な出来であったと思います。もちろん原作でのこの話が素晴らしく面白かったこともあるのですが、その原作に負けず劣らず良い作品に仕上げてくれたアニメスタッフに拍手を送りたいかと。作画、演出、声優さん達の演技と全てにおいて良い仕事でした。
今週のケロロが正気に戻るあたりの演出は王道的でクサいんですけど、でもやはり感動的でした。作画面で特筆したいのは先週のパワード夏美の学校校舎内でのアクション。アニメのアクション作画を見てワクワクできたのは久しぶりだなぁ。
さて次週から第3期ですが、この調子で楽しませていただきたいものです。
ところで今は番組改編期でいろいろと番組が終わったり始まったりしているわけですが、みうずいぶん長いことアニメ誌等を見なくなって新作アニメ情報とかに疎くなっています。いったいどんな新番組が始まるのか知りませんが、まぁ一番要注意なのはTV東京系6時台の番組が軒並み時間変更になるのでタイマーセットを間違えないようにしなくちゃってことくらいですかね。
で、そんな状況の中で唯一(ある意味)楽しみなのが4月10日スタートの新番組「ブラックジャック21」です。そう、もうしばらく前から一部で話題になっていますが、あの「ブラックジャック」が装いも新たにぶらっくじゃっくにじゅういちとしてスタートするのです! ・・・orz
危機また危機!冒険とスリルに満ちた展開!!
B.J誕生の隠された秘密が暴かれる!
世界を股にかけた活躍!
強力なライバルと、陰でB.Jを助ける助っ人たち!
最新の医学技術、知識を盛り込んだオリジナル・ストーリー!
(OHP番宣より)
「危機また危機」な「冒険とスリルに満ちた」「オリジナルストーリー」ですか・・・。
で、第一話の内容から。
ブラックジャックの前にある日突然、音信不通だった父親が現れる。
直後ブラックジャックの家が何者かに爆破される。
やがてブラックジャックの誕生の裏に隠された衝撃の真実が明らかに!
今、世界を揺るがす巨大な陰謀、そして彼自身の運命との戦いが始まった!!
・・・なんかこう、誰がこんな「ブラックジャック」を見たいのかって感じですけどね。どうしてブラックジャックをアクションヒーローにしたいのか。ヘンな帽子までかぶってるし。諏訪プロデューサーとマコちゃんの勘違いぶり、ここに極まれりですか。
まぁとりあえず第一話を見てみましょう。望み薄とは思いますが意外や意外面白くできていればめっけもんですし、予想通りアレな出来だったら・・・今まではどんな改悪であっても「ブラックジャック」だからと無理しても見てきましたが、原作と関係ない「オリジナルストーリー」ともなればスッパリと見るのをやめられそうです。しかし「ケロロ」と同じ原作付きアニメなのに、どうしてこんなことになっちゃうんだろ・・・。
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