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映画のコトやら何やら綴りませう
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ところで、スティーブン・スピルバーグ監督ですが「宇宙戦争」に続いて'50年代の名作SF「地球最後の日」(1951)のリメイク作をプロデュースすることが決まったそうで。
「地球最後の日」と言えば「宇宙戦争」(1953)同様ジョージ・パルが制作した作品です。スピルバーグさん、この調子だといずれ21世紀のパルと呼ばれたりして(笑)。
まだ監督が誰になるかは決まっていないそうですが、どうせならご本人に監督してほしいところ。今回の「宇宙戦争」で感心させられただけに、「地球最後の日」をどんな切り口で見せてくれるのかも楽しみですね。

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ベンベン、ベンベン・・・
の音楽でお馴染みのジョン・カーベンター監督と言えば低予算のホラー映画やSF映画の名手ですが、その作品群の中でもマイ・ベストはと言うともちろん・・・

「ザ・フォッグ」THE FOG(1979)

fog01 とある小さな港町。その町の誕生100周年の記念行事に住民たちが沸き立つ頃、やはり100年前に沈んだ船の乗組員たちの亡霊が復讐を果たすために霧と共に町へとやって来るのだった。

灯台の建つ岸壁の寒々とした風景。記念行事に沸きつつもどこか裏寂れた町。前作「ハロウィン」(1978)同様にこの画面から伝わってくる寒々感が素晴らしいのです。そして「ハロウィン」でのような残虐な殺人シーンは極力抑え、あくまでムードで怖がらせてくれる正統派の西洋怪談と言えましょう。
何故100年も前の亡霊が現れるのか、何を恨んでいるのか、それらの答えは一応は語られるものの実質的には重要なことではなく作品内ではさらりと流されます。そして映画は、ただ霧と霧の中に潜む亡霊の恐怖を紡ぎ続けます。不気味に青白い光を放ちながら岸壁を、山を「登って」いく霧。それはどこかブラッドベリの「霧笛」のようにファンタジックで、不気味な美しさに満ちています。

それにしても迫り来る霧の映像や亡霊のメイクなどは正直言って安いです。しかしその安さを逆に作品のムードとして取り込み、恐怖感を煽らせてしまうのがカーベンターが低予算の名手と呼ばれる所以でしょうか。実際「カーペンターには金を渡すな」なんてプロデューサーだか制作会社のお偉いさんだかが言ったという逸話もありますし、カーペンター自身が予算がありすぎると使い道に困ると言ったとか聞いた気がします。
低予算をアイデアでカバーする、そんな貴重な才能を持った監督でもあるのですね。
また、デビュー作「ダーク・スター」(1974)を共に制作した盟友ダン・オバノンの名を役名とした登場人物が主演のエイドリアン・バーボー(当時のカーペンターの奥さん)に何かとちょっかいを出し、亡霊にあっさりと殺されるお茶目なシーンなど、カーペンター監督が本作を楽しんで撮っているのがわかります。

「ハロウィン」で当てたカーペンター監督が気負うことなく仲間達と楽しんで作り上げた、これは小品ながら優れた恐怖の童話なのであります。

ちなみに個人的カーペンター作品ベスト3。
1.ザ・フォッグ(1979)
2.要塞警察(1976)
3.ハロウィン(1978)
次点.ダーク・スター(1974)、パラダイム(1987)

どうしても初期の作品の方が評価が高くなってしまうのですが、'80~'90年代の作品もそれぞれに愛着があります。ただ、どうも個人的にはSFが向いていないのではないかなと思ってしまうのですよね。
設定は面白いものの作品世界の広がりを描ききれなかった「ニューヨーク1997」(1981)や、人間が描けず特殊メイクの見本市にしかならなかった「遊星からの物体X」(1982)の2作に少なからず不満を感じてしまったせいだと思います。

それはそれとして上記のベスト3ですが、この内の2本までがリメイクされるという驚くべき昨今です。
「要塞警察」のリメイク、「アサルト13/要塞警察」(2005)
「ザ・フォッグ」の現在制作中と聞くリメイク、「THE FOG」
まぁどちらもオリジナルの完成度が高いだけにリメイクにさしたる期待はしていませんが、それにしてもカーペンター作品がこうも続けてリメイクされる日が来るとは・・・。ファンとしては複雑な気分ですね。

「ザ・フォッグ」鑑賞劇場記録:神戸三宮・新聞会館大劇場(廃館)

jaws 買ったよ。
以前出てた25周年記念コレクターズ・エディションの時も欲しかったんですが、当時はDVDを見られる環境が無かったもので涙を呑んでおりました。
しかし今回のは初の日本語吹き替えも収録ですし、待っていて良かったなぁ。

で、本編に関してはLDも持っていて繰り返し見ていたのでとりあえず後回しにして、まずは期待の特典DISCから。
スピルバーグを始めとした本作のスタッフやキャストが当時を振り返るインタビュー集は見応え聞き応えあり。
サメの実物大プロッブ「ブルース」の制作過程なども興味深いですね。今なら「ディープ・ブルー」(1999)のごとくCGでばりばりやっちゃうところでしょうけど、「ジョーズ」のホンモノ(まぁ作り物ですけど)の存在感はそれでは出なかっただろうなぁ、と。
残念なのはクイント船長役のロバート・ショウのコメントが無いこと。まぁ故人ですから仕方ないことなのですが。
そーいえばそのクイント役に当初リー・マーヴィンを考えていたというスピルバーグのコメントも面白かったですね。今ではロバート・ショウ以外のクイントなんて想像もつかないですが、マーヴィンのクイントか・・・それはそれで見てみたかったかも。
未公開シーンや制作当時の作品紹介番組の収録も嬉しい。
しかし25周年記念版には収録されていた予告編が今回無いのが納得いかないですねぇ。

さて、引き続いて本編を見ますか。
まったく無駄の無い天才的な編集を、男達の骨太な冒険活劇を、改めてじっくりと堪能したいと思います。

と書いてきて、なんだかDVDの宣伝しているみたいだなぁと思いましたが・・・まぁそういう意味も多分にあります(笑)。
スピルバーグの最高傑作にして映画史に残るこの傑作を、未見の人にはぜひ堪能していただきたい。自信を持って「完璧」と他人にお勧めできる数少ない作品の一つであります。

【ちょっと思い出話】
そう言えば初めて買った映画のサントラは「タワーリング・インフェルノ」とこの「ジョーズ」でした。「大地震」も同じ頃に買ったかな?
当時はプレーヤーを持っていなかったのでカセットテープを買ったのですが。
で買った時は意識していなかったのですが、これら全部ジョン・ウィリアムスの作曲なのですよね。
私が一番好きな作曲家は故ジェリー・ゴールドスミスなのですが、ジョン・ウィリアムスのメリハリのきいた音楽も大好きなのです。

CD「ジョン・ウィリアムス/スピルバーグの世界」を聞きつつ。


ところで、
ついにあの「特捜班CI5」がDVD化されるのですね。
http://www.allcinema.net/dvd/ci5/index.html
英国製らしい地味だけどリアルで骨太で、そしてとてつもなく面白いTVシリーズでした。
これは欲しいですねぇ。

タイムマシン物ってのはそもそもパラドックスとかが付きもので、ストーリー上の穴を塞ぐことが無理な以上いかに上手く誤魔化すかが鍵になってくるわけです。

「タイムクラッシュ・超時空カタストロフ」THE TIME SHIFTERS(1999)

いかにもB級なタイトルですが、なかなかに面白いです。
でもってタイムマシン物としては一本筋の通った展開を見せつつ、一方で多少のストーリー上の問題点は「パラレルワールドやからしょうがないやん」とばかりに開き直っているのも潔し。
ドラマ的に雰囲気が似ているせいか「ターミネーター2」(1984)あたりと比較されたりしてるみたいですが、少なくとも時間テーマとしては本作の方が完成度が高いような。
まぁ娯楽映画としてホント良く出来てます。

それにしてもいかにも低予算という雰囲気が随所からにじみ出ているわけですが、それでも特撮など大変頑張ってます。旅客機の接触事故、地下鉄の脱線横転、クライマックスのスタジアム爆発シーン等、一部ミニチュア丸出しだったり合成も荒かったりしますが良く出来ています。そこらへんの作りも非常に上手いと思いましたが、検索してみるとこの作品ってテレビムービーとして作られてたんですねぇ。これだけの作品が作れるとは、最近のテレビムービーのレベルって高い。

ゲストスター的配役であろうマーティン・シーンほどの役者がモニター(しかも乱れた)の中だけの登場というのもポイント高いです(笑)。

放送記録:2005年8月25日PM9:00~10:54TV大阪木曜洋画劇場

え~、前回はどうもイマイチなオムニバスドラマで少なからずガッカリさせてくれた「日本のこわい夜」、その第二弾です。

「日本のこわい夜・特別編~お祓いから全ては始まった…呪われた家の潜入…異常事態が番組を襲う!!」

前回とは趣向を変えて、実際の心霊番組の中で怪奇現象が起こるというドキュドラマな作りが面白い。
が、その番組のリアルさが命のはずの作りだけれど、「呪怨の家探索」シーンなど作りすぎやりすぎで逆にドリフのコント状態に・・・。
くりぃむしちゅー始め出演者達のオーバーな演技も興を削ぐ。特に友近の演技にはしらけさせられます。番組的に一番重要なシーンなのになぁ。
ついでに、その「呪怨の家」にどこかで見たことのある家を利用するのも考え物。
http://www.planear.co.jp/studio/ecoda1/ecoda.html
どうしてもシラケてしまうんですよね。

最後が完全なドラマになってしまうのは構成上仕方がなかったのかな。でも出来れば最後までドキュドラマの形を保って欲しかったものですが。
ついでに序盤での心霊ビデオ紹介コーナーで、とっくに監督自身がお遊びと語っていることで有名な「サスペリア」(1977)のタクシーシーンを臆面もなく実際の心霊現象として紹介しているのがこれまた興ざめ。

全体としては作り込みが足りず、よりリアルさを追求すれば面白かっただろうにと少し残念でした。
しかしラストをやたらと可愛いワンちゃんで締められたのにはちょっとホノボノ(笑)。

ところでこういう作りって、番組本編中にも紹介されていましたが公開中の映画「ノロイ」(2005)と一緒なわけですね。
「ノロイ」もあたかも本物のドキュメンタリーのように宣伝して、かなり凝った宣伝も繰り広げている作品です。
まぁ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)や、遡れば「食人族」(1981)や「スナッフ」(1976)なんかの宣伝手法なわけで、どこまでリアルさが醸し出せるかが勝負というところでしょうか。
その点で言えば「ノロイ」はわざわざ失踪した(という設定の)心霊研究家やそのファンサイト、研究家の本を出版していた(という設定の)出版社のサイト、研究家の友人を名乗る人のサイト等を立ち上げ、なかなかに頑張っているなぁと思わせてくれます。
ただこれも全体的に作り込みが甘いので少し検索すれば全てが映画のための作り物と分かってしまうのが残念なところではあります。
しかしまぁ、日本映画でここまでドキュドラマを本物っぽく盛り上げたのは立派なものかと。

ただし・・・映画の宣伝のためとは言えあちこちの心霊関係のBBSに「ノロイ」で描かれた事件や研究家の失踪を本当のことのように書き込みまくったのは、スタッフの努力は認めますがやりすぎかと。まじめに心霊のことを調べたり議論している人たちに失礼だし、もしその書き込みが原因で荒れたりした時にどう責任取るんだよ~とか思ってしまいましたよ。

「日本のこわい夜・特別編」毎日TV2005年8月24日(水)PM9:00~9:54放送

下の件で、今まとめサイトが出来ているのを見つけましたので貼っておきます。

劇場版Zガンダムのフォウ役を島津冴子さんに戻せ

わかりやすくまとめてありますので、詳しく知りたい方はどうぞ。

しかしまぁ、今回のフォウファンのみなさんのお怒りはよく分かります。私も作品そのものにはさほど興味がないとは言え、もしもハマーン様の声が変えられていたなら暴れていたでしょうしね(笑)。

え~、古い友人や私のサイトを隅まで読んでくださった方はご存じかと思いますが、私はハマーン・カーンというアニメキャラが大好きであります。
が、そのハマーン様の出演していたTVアニメ「機動戦士Zガンダム」および「機動戦士ガンダムZZ」は正直言って好きではありませんでした。
ですので劇場版「Zガンダム」3部作が作られると聞いた時も興味は無く、と言うわけで今回の騒動も昨夜チャットで友人から聞かされるまではまったく知りませんでした。

そんなわけで、すでにあちこちのブログ等で報じられているようですが今更は承知の上で。

さて「Zガンダム」にはフォウ・ムラサメという人気キャラがいます。TVシリーズではフォウの声を島津冴子さんが当ててられたわけですが、騒動の始まりは今回の劇場版においてそのキャラの声優がゆかなさんという方に変更されたことでした。
フォウのファンにとっては不満だったことでしょうけれど、なにしろ元が古い作品ですし監督が決めたことなら仕方がないという気分でもあったと思います。
ところが今月18日、当の島津さんから声優変更は自分の問題でも、富野監督の意志でもなかったとの公式発言が彼女のサイトにて公開されたことで「Zガンダム」ファン、フォウ・ムラサメのファン、島津さんファン、ゆかなさんファン、すべてを巻き込んでの大騒ぎになった・・・と言うことのよう です。

島津冴子オフイシャルサイト Angel Voice
「Zガンダム」劇場版 フォウ役声優変更について
http://www.saeko.gr.jp/four_zeta_1.shtml

zg01 zg02 zg03 zg04 現在アクセス殺到で島津さんのサイトに繋がりにくい状況のようですので、キャプチャを置いておきます。

で、実際に読んで頂くとして、
要点は、富野監督は劇場版でもフォウ役にはTVに引き続き島津さんを起用するつもりだった。
島津さん自身も自分が劇場版に呼ばれると考えていた。
同作音響監督の藤野貞義氏が島津さんに連絡を取ろうとするが果たせず、富野監督に「島津さんは引退した」と報告。
富野監督は「音響監督に騙された」と発言。

さて、島津さんからの声明だけで判断するわけにはいきませんが、
藤野氏はどうして事務所を通して島津さんに連絡するという通常の手段を使わなかったのか。
島津さんの自宅の電話で連絡が付かなかった時、どうして事務所なり声優協会に連絡しなかったのか。
どうして確認も取らないまま富野監督に引退と報告したのか。

富野監督が「騙された」と発言したのなら、これは大問題に発展する(し ている)可能性が高く思われます。
この騒動を受けてゆかなさんのBBSも炎上している現状、監督なりサンライズなりからの公式発表が無いかぎり収まりはつかないことでしょう。

音響監督藤野貞義氏のフィルモグラフィー
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=131351
これを見ると富野監督との付き合いも長い大ベテランなんですけどねぇ。
劇場版第3作が公開される時、スタッフロールの中に氏の名前があるかどうかはある意味楽しみではあります(笑)。

しかし心配なのは富野監督。あの監督のことだから、こういう形でケチが付いてしまった劇場版「Zガンダム」シリーズに対する熱意に影がさすことは十分に考えられそうです。

長々と書いてきました本項ですが、ようやく今回で終わりです。

さて世はSFブームの真っ只中、'60年代にSFドラマのブームを作り出したアーウィン・アレンにとって活躍の機会だったかもしれません。しかしアレンはパニック大作を作るという呪縛から逃れることが出来ませんでした。「スウォーム」(1978)「ポセイドン・アドベンチャー2」(1979)と続けざまに失敗作を送り出しながらも・・・。

(5)1980~:そして伝説へ

「スウォーム」と「ポセイドン・アドベンチャー2」の失敗をアレンはどう見ていたのでしょう。とにかく自身の演出力に問題有りと考えたのかどうか分かりませんが、次なる作品では別の監督を立ててアレン自身は制作者の立場に退くことになりました。
しかしそうして完成した作品は、前2作に劣らない緊張感のない空虚な大作としてファンの前に姿を現したのでした。

「世界崩壊の序曲」THE DAY THE WORLD ENDED(1980)
本作の制作が最初に伝えられた時、その仮邦題は「地球最後の日」だったと記憶しています。期待しました。あの「タワーリング・インフェルノ」(1974)を作ったアレンが、もしかしてジョージ・パル制作の名作「地球最後の日」(1951)をリメイクしているのかもしれない。そうでないとしてもアレン得意のオールスターキャストによるSFパニック超大作であることは間違いないと期待に胸を膨らませたものでした。
そして正式な公開タイトル「世界崩壊の序曲」が発表。
キャストはポール・ニューマン、ジャクリーン・ビセット、ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナインにバージェス・メレディスと実に豪華。ポスターアートを含めパルの「地球最後の日」とはどうやら関係なさそうではありましたが、もしかして大好きなSF映画「地球は壊滅する」(1965)に類するようなスペクタクル作品かも、と期待が萎えることはありませんでした。
しかし・・・

リゾート開発の進む南海の小島で火山が爆発する――。

まるで前出の「地球は壊滅する」のイントロ部を2時間に引き伸ばしたような内容でした・・・orz
邦題と言い原題と言い、この風呂敷の広げようは何なのでしょうか。いえ、それは100歩譲ったとして、作品そのものが面白ければ問題は無いのです。けれど前半のダラダラとした陳腐なドラマといいクライマックスの安っぽ過ぎるアナクロな特撮シーンといい、見事なまでに緊張感の無い作品に仕上がっていたのでした。

「スターウォーズ」(1977)、「未知との遭遇」(1977)、「エイリアン」(1979)、「スター・トレック」(1979)。これまで見たことのない特撮映像を次々と生み出していくSFブームの真っ只中で、そしてオールスターキャストの超大作でありながらこの恐ろしいまでの時代錯誤ぶりは何なのでしょう。
そして同時に本作が恐ろしいのは、あたかも過去のアレン制作パニック作品の集大成と言わんばかりにどこかで見たようなシーンが現れることでした。
例えば・・・

◎島では豪華リゾートホテルの完成披露パーティが行われ、各界の著名人たちが招待されていた。
◎超高層ビル・グラスタワーの最上階では完成披露パーティが開かれ、各界の著名人たちが招待されていた。(タワーリング・インフェルノ)

◎火山噴火の危機に気づいたポール・ニューマンはホテルのオーナーに避難を呼びかけるが一笑に付される。
◎火事発生に気づいたポール・ニューマンはグラスタワーのオーナーに避難を呼びかけるが一笑に付される。(タワーリング・インフェルノ)

◎火山噴火。ポール・ニューマンはホテルの宿泊客に避難を呼びかけるがオーナーが反論。「ここに留まる方が安全だ」。
◎船転覆。ジーン・ハックマンは乗客達に脱出を呼びかけるが船長が反論。「ここに留まる方が安全だ」。(ポセイドン・アドベンチャー)

◎ポール・ニューマンは一部の客と共にホテルを離れる。直後、火山弾がホテルに直撃して残った人たちは全滅する。
◎ジーン・ハックマンは一部の客と共に船内パーティ会場を離れる。直後、海水が雪崩れ込んで残った人たちは全滅する。(ポセイドン・アドベンチャー)

◎脱出行の先に今にも焼け落ちそうな吊り橋。同行する客の中から一人の老人が進み出て言う。「わしは昔サーカスで綱渡りをやっていたんじゃ」。
◎脱出行の先の通路が水没していて通れない。同行する客の中から一人の老婦人が進み出て言う。「私は昔水泳の選手だったの」。(ポセイドン・アドベンチャー)

とまあ、こんな調子でドラマの展開がことごとく過去の作品を焼き直しているのです。これもアレン作品のセルフパロディと思えば楽しめそうな気もしますが、しかしそういう意図は無く大まじめに見せられるだけに困ってしまうのでした。
この無能な脚本は「スウォーム」に続いてスターリング・シリファント。「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」の脚本も担当した人ではありますが、この名作2本の出来が奇跡であったことを改めて思い知らせてくれました。

この「世界崩壊の序曲」は当然のごとく酷評され、アレンの輝かしい歴史は終わりました。
'60年代から'70年代前半にかけて常に時代を先取りしてきたアレン。しかし最後の最後で彼は時代を読み違えてしまったのでしょうか。しかしそれでも、「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」と言う傑作を生み出したことでアレンの名は永遠に映画史の中に輝いているのです。

そしてふと思うのです。'50年代を思わせるようなアナクロなSF映画が乱作され、「ポセイドン・アドベンチャー」を始め過去の傑作スペクタクル映画が次々とリメイクされる今、アレンが生きていたなら喜々として新作超大作を制作していたのではないか、と。
1991年、アーウィン・アレンはその生涯を閉じたと聞きます。

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