忍者ブログ
映画のコトやら何やら綴りませう
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ここ数年の海外でのゾンビ映画ブームの立役者でしょうかね。実のところ初見の時にはあまり感心しなかった本作ですが、それから何度か繰り返し見ているうちに徐々に好きになった作品でもあります。

「バイオハザード」(2001)
RESIDENT EVIL

まぁ元々「バイオハザード」は原作ゲームのファンだった(と言ってもプレイしたのは3作目までですが)こともあって、あのドキドキ感ゾクゾク感がどの程度再現されているかと期待していたわけです。ですがこの映画版は、まぁ一応は原作の舞台立てを踏襲しているものの、ゾンビの扱いも中途半端ですしホラー映画としても中途半端であるなぁ、と。
主役アリスも演じるミラ・ジョヴォヴィッチは好きだし魅力的ではあるものの、その超人的アクションを見るにこれは「バイオハザード」なのか?という感じでした。
つまりは映画としてはそれなりに面白いと思いつつ、一方でゲーム「バイオハザード」の映画化という部分に拘っていたのですね。ですがゾンビ映画やホラー映画への拘りを横に置いて見るなら、これはサバイバル・アクション映画としては決して悪くはないのですよ。

監督のポール・アンダーソンは「イベント・ホライゾン」(1997)でもその独特の恐怖演出に感心させられましたし、「エイリアンVS. プレデター」(2004)も面白い出来でしたね。そこそこの制作費で想像以上に面白い作品を作る、B級アクションの名手だと思います。多少のドラマの整合性を犠牲にしても娯楽性を追求するわかりやすい手法は好きです。本作の続編「バイオハザード II アポカリプス」(2004)を自ら監督しなかったのは本当に残念。

ところで中盤のゾンビの群れが襲いかかってくるくだりは初見の時からかなり好きです。ゾンビ映画好きとしてはその後の展開に期待したものでしたが。それに特殊部隊員の女戦士レインを演じるミシェル・ロドリゲスを知ったのも収穫でした。「エイリアン2」(1986)のバスケスを彷彿とさせるキャラクターですが、こういうキャラは大好きですねぇ。部隊の黒人隊長も良かったのですが、活躍の場がなかったのは残念。
そしてラストの無人となったラクーンシティを撮す画が素晴らしく、ここばかりは何度見てもゾクゾクします。見事な作り込みですよねぇ。「死霊のえじき」(1985)の名オープニングや「28日後...」(2002)と同様のイメージですが、ゾンビ映画を始めとする近未来ホラーの終末感が上手く出ていると思います。
このラストシーンを見た時は続編に激しく期待したものですが・・・、まぁ「バイオハザード II アポカリプス」という作品自体は嫌いではありませんが、少々期待とは違う作品になっちゃいました。

放送記録:2006年12月23日PM9:00~10:54関西テレビ「土曜プレミアム」

PR

さすがテレ東、他局に出来ないことを平然とやってのける!
というわけで「木曜洋画劇場」からのステキなクリスマスプレゼント。今年3月に同枠で放送した「スパイ・エンジェル グラマー美女軍団」(1990)と大同小異のこの一本。
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

でお馴染み・・・

「グラマー・エンジェル危機一発」(1986)
HARD TICKET TO HAWAII

組織のダイヤ取引現場に偶然行き会わせたグラマーエンジェル。ダイヤを奪われた組織は次々と頼りない殺し屋を差し向けてくる。一方猛毒を持った大蛇が逃げ出し、何故だか物語の端々に居合わせるのだった。

ストーリーは例によって一山5円みたいなもので、アンディ・シダリス監督の他作品とまさに大同小異。チープなアクションとヘロヘロな演技、まとまりのないストーリー、そしてゲップが出るほどのおっぱいに次ぐおっぱい。そう、シダリス監督の作品はどれもそうですが、本作もまさに「お姉ちゃんたちのおっぱいと尻を見せるためだけの」映画なのですねぇ。そのためだけに、どこまで本気がわからないような狂った脚本が用意されているわけです。

ぱい!おっぱい _, ,_ ∩ おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!
おっぱい!  ( `Д´)彡 おっぱい!おっぱい! おっぱい!
おっぱい!⊂l⌒⊂彡 おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!!
い!おっぱい!(_) )  ☆ おっぱい!おっぱ ∩__∩おっぱい!!
おっぱい!  (((_)☆ おっぱい!おっぱい/   /おっぱい!!
おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱいお |   _ ∩ おっぱい!
 ∩∩_, ,_ _, ,_∩∩ おっぱい!おっぱい! ( ゚∀゚)彡おっぱい!
ミミ(Д´≡`Д)彡 おっぱい!おっぱい!おっ∪⊂彡おっぱい!!
 ミ⊃⊃⊂⊂彡 おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!!
ぱい |   | おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい! おっぱい!
ぱい し ωJ おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい! おっぱい!!

と言うワケなのです。

いや、潔いと思いますよ。同じセクシー・アクションが売りで内容の無さではいい勝負の「チャーリーズ・エンジェル」(2000)なんぞよりは100倍面白い。制作費の点では1000分の1以下だと思いますが(笑)。

とまぁシダリス監督の(下世話な)心意気だけは褒めたものの、いやいや・・・やっぱり映画としては酷いものですわコレ。行き当たりばったりのいい加減なストーリーと、合間合間に脈絡無く出てくるおっぱいにその内訳がわからなくなってきまして、結局途中でストーリーを追うのを諦めましたよ(笑)。しかし監督の意図したことではないでしょうが、とにかく全てに置いてツッコミどころが満載で楽しい作品には仕上がっています。今回も2時間の間、腹筋が痛くなるほど笑わせていただきましたよ。

特にお気に入りシーン。
その1:
グラマーエンジェルの仲間のマッチョ二人組が殺し屋に襲われるシーンですが、何故か殺し屋はスケボーに乗って片手に拳銃、片手にはダッチワイフを抱いて襲ってきます。すかさず自動車で殺し屋をはね飛ばすマッチョ。そしてロケットランチャーを構えて空中を舞う殺し屋に発射! 爆発四散する殺し屋。続いてやはり宙を舞うダッチワイフにも発射! 爆発四散するダッチワイフ(笑)。
その2:
組織のボス、ロメロに追いつめられたエンジェルの一人がトイレに逃げ込む。と、突然便器の蓋を跳ね上げて巨大な毒蛇が登場。その姿はまるでレッドスネークカモン的だが、それに加えて登場と同時に便器の中がピカピカと光ってモクモクと煙が出てくるというオマケ付き(笑)。
ちなみにやられてもやられても立ち上がって襲ってくるロメロはまるでゾンビの様なのですが、これももしかしたらゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督へのオマージュだかパロディだか・・・なんかそんなモノだったのかもとか思ったり。

いや~、映画自体はどうしようもない程にチンケでバカですが、こういう明快な娯楽作を低予算で作り続けたシダリス監督の才能はなかなかにバカに出来ないと思うわけです。
まぁしかし・・・この年の瀬も押し詰まった頃にこういう映画を見ながら腹抱えて笑っているってのも大概バカですけどね(笑)。

放送記録:2006年12月21日PM9:00~10:55TV大阪「木曜洋画劇場」

潜水艦モノにハズレ無し、なんてことを良く聞きますな。「眼下の敵」(1957)「レッドオクトーバーを追え!」(1990)「U・ボート」(1981)等、確かに傑作多し。しかし実際の所ダメな潜水艦映画も多々あるわけでして、まぁ本作もそんな中の1本と子供の頃に見た時には思ったものです。
で、それから数十年ぶりに再見。昔見た時の記憶を再確認するつもりが、いやいやこれはなかなか面白いんでないの?

「原子力潜水艦浮上せず」(1978)
GRAY LADY DOWN

それはブランチャードにとって艦長としての最後の任務の日だった。何事もなく平和な航海を続けていた原子力潜水艦ネプチューン号は、突然深い霧の中で民間の貨物船と衝突してしまったのだ。沈没するネプチューン号は深い海溝の入り口に引っかかる形でなんとか水圧による圧壊をまぬがれたものの、乗員の半数以上を失う大惨事となってしまった。しかも頻発する地滑りによっていつ海溝の底に引きずり込まれるかわからない状況だ。
すぐさま派遣された救助部隊による救出活動が行われるものの、ネプチューン号に次々と危機が襲いかかる。小型潜水艇の艇長ゲイツ大佐は救出活動成功のため、決死の行動に出るのだった。

まさに'70年代ならではのパニック大作であります。'70年代的と言うのはつまり、大味で捻りのないストレートなドラマ展開だけどそれゆえに面白いというところですね。直球ド真ん中な物語を一気呵成に見せられるのは心地良いものです。特撮シーン主体のパニック作品なもので、人間ドラマが上っ面でしか描かれていないのは映画に奥行きが無さ過ぎではありますが、まぁそれはそれで潔いとも言えるかな?
ネプチューン号の乗員を救うために命をかけるゲイツ大佐は、演じるデヴィッド・キャラダインのキャラクターもあって魅力的な人物です。規律正しい海軍の中で一匹狼的な人物像というのは軍隊モノや刑事モノでは実にありふれた類型的なキャラクターなんですけど、やはりメリハリがあって面白いんですよね。ついでに当時の軍隊モノと言うことでヘタに女子供が物語に絡んでこない、まことに男臭い作品に仕上がっているのも嬉しいところ。
特撮に関しては'70年代の作品としてもいささかチャチいのが悲しいところですが・・・。
とにもかくにも、後世に残るような作品ではまったくありませんし監督の演出力にも疑問を呈したい部分はあるものの、とにかく2時間の上映中は楽しませてやろうというまことに正しいパニック映画ではありました。

それにしても俳優陣もなかなか豪華ですな。主演のネプチューン号艦長に'70年代パニック映画の顔とも言うべきチャールトン・ヘストン。上記のデヴィッド・キャラダインに加えてネッド・ビーティ、ステイシー・キーチ、ロニー・コックス等が助演。まぁヘストン以外は少々小粒かもしれませんが。
ところで見ていて、救助艦の司令室に居るどこかで見た様なさわやか顔の下士官に気が付きました。なんだかクリストファー・リーヴに良く似た人だなぁと。調べてみると「スーパーマン」(1978)でブレイクするより以前のご当人でした。本作でのチョイ役で映画デビューし、その直後にスーパーマン役に抜擢されたというまことに幸運な映画デビュー年であったわけですねぇ。その後の事故や早すぎる死を思うと悲しくもなるのですが。

放送記録:2006年12月20日PM07:30~09:15サンテレビ「水曜ザ・ムービー」

残り10日余り、もう今年はこういう記事は書かずに済むといいなぁと思っていたのですが。
女優岸田今日子さんが今月17日に亡くなられました。76歳。
女優、声優、ナレーション、作家と多彩な活躍をされていましたね。大好きな俳優である岸田森さんのいとこということでも印象深いのですが、何より奇怪な役どころから上品な役までどんな役も見事にこなす素晴らしい女優さんでした。旧「犬神家の一族」(1976)での盲目の琴のお師匠さんなど印象的で、市川崑監督作品でお馴染みでした。
ご冥福をお祈り致します。

・読売ONLINE
「砂の女」の女優、岸田今日子さんが死去
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061220i511.htm
・産経Web
女優・岸田今日子さんが死去 映画「砂の女」主演など
http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/061220/ent061220001.htm
・朝日.com
岸田今日子さんが死去 劇団円創設、映画「砂の女」主演
http://www.asahi.com/obituaries/update/1220/001.html

「オバンバだよ~!」「まったくハーゲンタフだ!」でおなじみ、ダン・オバノン監督による「バタリアン」(1985)は笑いあり恐怖ありの傑作ゾンビ映画でしたな。で、それから20年、待望(?)のシリーズ最新作が登場です。

「バタリアン4」(2005)
RETURN OF THE LIVING DEAD: NECROPOLIS

軍が開発した薬品から発生したゾンビは全て殲滅され、薬品トライオキシンも廃棄されたはずだった。しかし巨大複合企業ハイブラテック社はロシアのチェルノブイリ原発の廃墟に隠されていたトライオキシンを入手し、秘密裏にゾンビの研究を始めていた。
一方、両親を事故で亡くしたばかりの高校生ジュリアンは精神的に不安定な状態が続いていた。ある日、友人のジークがバイクで転倒して救急車に乗せられた。だが病院には輸送されていないという。ジークが何の目的だかハイブラテック社のビルに運び込まれたことを知ったジュリアンは仲間と共にビルに忍びこむ。だがそれが原因でセキュリティ・システムが故障し、ゾンビたちが閉じこめられていた部屋の鍵が開いてしまったのだ。ビルの中にゾンビがあふれ出し、阿鼻叫喚の地獄図が展開する。
ハイブラテック社の目的はゾンビによる世界征服だった(笑)。そのためにゾンビ化の上サイボーグ手術を受けバイオソルジャーにされてしまったジュリアンの両親もまた襲いかかってくるのだった。

なんつーか、「バタリアン」の続編と思うとちょっと腹立たしく感じるかも。脳みそを喰うことに拘ったり「もっと警備員を寄こせ~」と電話口に向かって言ったりと細かいネタは拾っているものの、最もバタリアンの強烈な特徴であった不死性はどこにもありません。頭部はおろか胴体を何発か撃たれただけで倒れていくゾンビにはがっかり。
さらにもったいぶって終盤に登場するサイボーグ・ゾンビ。見た目が「スター・トレック」シリーズのボーグそっくりなのはご愛敬として、これがまた弱い上にまったく活躍しないのは噴飯もの。ジュリアンの両親という泣ける設定の割にジュリアンとの絡みもあっさりしすぎですし。

全体としては「バタリアン」と言うより「バイオハザード」(2001)に近い内容だったかと思います。ハイテクビルとかの設定をもう少し上手く生かすことができればなぁ。
監督はエロリー・エルカイェムというまったく知らない人だったのですが、あのトンデモモンスター映画「スパイダー パニック!」(2002)の監督さんだったのですねぇ。本作の大味にしてまとまりのない内容に納得。

でもまぁ、作られる90%以上がクズと言われるかな~り基準の低いゾンビ映画ジャンルの作品としてはそんなに悪くもない方だとは思いますよ。ゾンビ映画好きの人間なら皆山ほどのどうにもならない作品を見てきているわけで(笑)、まぁその中では本作は「バタリアン」シリーズではなくただの「ゾンビ映画」としてなら十分に見られる作品ではあったかと。
ちなみに本作と同時制作された「バタリアン5」(2005)もあるわけですが、予告を見るかぎりでは本作よりは面白そうに見えます。まぁ監督スタッフが同じなんで、そんなに期待はしない方が良さそうですけどね。

最後に「バタリアン」シリーズ全作。
第1作「バタリアン」(1985)
THE RETURN OF THE LIVING DEAD

第2作「バタリアン2」(1987)
THE RETURN OF THE LIVING DEAD PART II

第3作「バタリアン・リターンズ」(1993)
THE RETURN OF THE LIVING DEAD PART III

第4作「バタリアン4」(2005)
RETURN OF THE LIVING DEAD: NECROPOLIS

第5作「バタリアン5」(2005)
RETURN OF THE LIVING DEAD: RAVE TO THE GRAVE

「ラスト・サムライ」(2003)
THE LAST SAMURAI

明治初期、時代の大きなうねりの中で押しつぶされ消えゆく武士の姿を描く。

白人兵士が異文化の人々の魂に触れ、その世界で生きていくことを選ぶ筋立てはケビン・コスナー監督主演の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)を思い出させます。本作でトム・クルーズ扮するオールグレン大尉がインディアンと戦ったことのある人物で侍とインディアンを重ね合わせるあたり意識はしているのだと思います。と同時に本作の監督エドワード・ズウィックは南北戦争での黒人部隊の壮烈な戦いを描いた「グローリー」(1989)を撮っています。「グローリー」もまた、一人の白人指揮官が黒人部隊という異文化に飛び込んでいく物語でした。そう言えば本作クライマックスの合戦シーンはなんとも「グローリー」のクライマックスと似ていることか。

日本の四季を描く映像の美しさも特筆すべきでしょうか。また作中で描かれる様々な殺陣も想像以上に良く出来ていました。役者に関してはもちろん渡辺謙も良いのですが、真田広之がこれも想像以上に良かったのは嬉しいところ。

この映画について考証がなっていないという意見もありましょうし確かに首をかしげる部分も多々あるのですが、それでもこれは武士の生き様を真っ正面から描いた近来稀な優れた時代劇だと思います。本作が外国人監督の手によって撮られたことを誇りに思うと同時に、今の日本でこうした時代劇が作れないことを悔しくも思います。

放送記録:2006年12月10日PM09:00~11:39ABCテレビ「日曜洋画劇場」

実相寺監督の訃報を書いたばかりですが、もうお一人、初期ウルトラシリーズの顔とも言うべき方のお悔やみを書かなくてはならなくなりました。

作曲家宮内國郎さん、11月27日大腸ガンで死去。享年74歳。

「ウルトラQ」や「ウルトラマン」の印象的な音楽が好きでした。劇場作品で言えば「ガス人間第1号」(1960)のテーマ曲が大好きでした。映画のラスト、滅び行くガス人間の悲しみを盛り上げる音楽の素晴らしかったこと。
「快獣ブースカ」や「スペクトルマン」「トリプルファイター」等々、特撮番組の記憶と共にそこには宮内氏の音楽がありました。
心よりご冥福をお祈り致します。

・読売ONLINE
おくやみ/宮内国郎氏=作曲家
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20061130zz21.htm
・朝日.com
作曲家の宮内国郎さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/1130/007.html

特撮ファンとして思い出深い作曲家と言えば、今年2月には伊福部昭さんも亡くなられました。「ゴジラ」(1954)を始めとする東宝特撮映画でお馴染みですが、その他各社で多数の一般映画の作曲も手がけ、特撮作品に留まらず日本映画音楽の大御所でありました。そして今回の宮内さん。特撮映画と言えばもうCG全盛の昨今、アナクロ特撮好きとして何か一つの時代が終わったかのような寂しさを覚えます。

ジッソーくんが逝ってしまいました。「シルバー假面」(2006)や11人の監督によるオムニバス「ユメ十夜」(2007) といった新作の公開を間近に控えていただけに残念です。

実相寺監督と言えばウルトラ世代と言うか円谷特撮世代には印象深く愛すべき監督さんでありました。「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」、特に「怪奇大作戦」は作品自体も大好きですが、中でも実相寺監督エピソードは独特の演出やカメラワークと共に強く記憶に残るものでした。
また劇場作品でも「曼陀羅」(1971)や「あさき夢みし」(1974)「悪徳の栄え」(1988)「屋根裏の散歩者」(1994)等、そのエロティックな内容にドキドキしつつ、同時に完成度の高い映像や演出にワクワクしたものです。「帝都物語」(1988)のようなダイナミックな特撮作品も忘れられませんね。
69歳、まだまだ映画監督としては絶頂期であったでしょうし、まだまだ新作を撮っていただきたかった。心よりご冥福をお祈り致します。

・読売ONLINE
「ウルトラマン」演出、実相寺昭雄さん死去
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061130i503.htm
・産経Web
「ウルトラマン」に「帝都物語」 映画監督の実相寺昭雄氏死去
http://www.sankei.co.jp/news/061130/bun004.htm
・朝日.com
「ウルトラマン」「帝都物語」の実相寺昭雄さん死去
http://www.asahi.com/culture/movie/TKY200611290434.html

カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
はまりん
HP:
性別:
男性
管理者メニュー
カウンター
最新コメント
[11/24 はまりん(´▽`)y-~~]
[11/24 すくりん]
[05/07 はまりん(´▽`)y-~~]
[05/06 すくりん]
[04/10 はまりん]
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]