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映画のコトやら何やら綴りませう
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久しぶりに洋画劇場鑑賞です。

「アイ・スパイ」I SPY(2002)

笑いもそこそこ、アクションもそこそこ、そして気の抜けたような内容の薄さ。全てにおいて中途半端でエディ・マーフィーお得意のマシンガントークも生かされることなく空回りというところでしょうか。
まぁこういう映画も悪くはないと思いますよ。90分そこそこ楽しめて、見終わったらたちまち記憶から消えていく。たぶん2ヶ月も経てば内容をほとんど覚えて無さそうな気がします。でもそういう娯楽も当然あっていいわけですから。

元々は本作も昨今のリメイクブームの一環で、「ワイルド・ワイルド・ウエスト」(1999)や「アベンジャーズ」(1998)同様'60年代のTVシリーズの映画化なんですよね。でも本作のオリジナルTVシリーズは見たことが無かったのでそのリメイク映画版としての出来云々は語れませんが、まぁしかし普通に一本の映画として大して面白くないのは如何ともしがたいですね。だいたいこの手のリメイク作が(特撮技術は別にしても)オリジナルを超えるってことは一部を除いてまず無さそうなので、いい加減こうした風潮は終わりにしてほしいものです。ハリウッドのネタ不足は深刻なようですから無理かな?

ところで本作の、敵地から招待を受けた一般人ボクサーに協力を仰いでマヌケなスパイが同行潜入するというストーリーを見て似た雰囲気の映画を思い出していました。
冷戦時代、東ドイツからの招待を受けたロック歌手が活躍するスパイコメディ「トップ・シークレット」(1984)です。監督はかの「裸の銃を持つ男」シリーズのザッカー兄弟。「アイ・スパイ」と比較するのが失礼なほど大爆笑作品でありました。

「トップ・シークレット」で忘れられないのは私も大ファンであります怪奇映画の大スター、ピーター・カッシングが何とも奇妙なコメディ演技で意外すぎる楽しみを与えてくれたこと。
そう言えば本作「アイ・スパイ」にも大物がでていましたね。マルコム・マクダウェルもまた、好きな役者さんです。本作での役所はどこか「ブルーサンダー」(1983)での演技を思い出させてくれました。でも、それ以上にその老け具合にビックリしてしまいましたねぇ。

放送記録:2005年10月16日PM9:00~10:54ABC放送「日曜洋画劇場」

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ここんとこネットサーフもTV鑑賞もちょっとさぼり気味の私です。

で、久しぶりにネット巡りをしていたら楽しいニュースが!

20051015hamarn

朝鮮総連系の企業が薬事法違反で強制捜査受けたっていうニュースですね。しかし・・・なんでハマーンなのか(笑)。

まぁこのキャプチャはコラだという噂もありますが・・・と言いますか「マ」の字に入っている立ての切れ目は紙のつなぎ目でしょうし、間違いなくコラでしょうけどね。でもハマーン様で殴るというシュールな光景を思い浮かべると笑ってしまいました。

しかし・・・それにしてもこの手の朝鮮系団体って、自分たちの犯罪行為を指摘されるとすぐに民族差別にすり替えようとするのがデフォなんですねぇ。とほほ。

20051015hamarn02

詳しくは↓こちらのブログを。

【他称:原理関係者】mumurブログ
「朝鮮総連系企業を家宅捜索 北朝鮮との繋がりも調査」
とりかご~ガノタフィリピン戦線
「[ガンキャラネタ]アクシズ ハマーン様で殴るなんて!」

心が落ち着きを取り戻したので日曜の「雪の女王」について少し。
余りに有名な童話「マッチ売りの少女」ですが、過去幾多の絵本などが出版されていますし、アニメ等で映像化されたこともあります。これまでそう言ったものを何度も目にしてきたわけですが、今回の「雪の女王」版がそれらと決定的に違っていたのはマッチ売りの少女マリアのキャラクターでした。
絵本などの中に描かれたマッチ売りの少女はいつも雪降る街の中、辛そうな哀しそうな表情でマッチを売っていました。ところが今回のマリアはどんな悲惨な状況にでもいつも笑顔を絶やしません。今の自分の置かれた状況を不幸とは思っていないのか、それともそもそも理解出来ていないのか、心からの笑顔で主人公ゲルダを(薪すら無いため)冷たいお茶でもてなすマリア。
このマリアの明るさが、不幸の中でも他人を思いやる優しい心が、物語の悲惨な展開をさらに強烈なものにしていきます。
出崎監督の演出は情け容赦がありません。何かと童話などの結末をとにかくハッピーエンドに書き換えようという世の中ですが、原作以上に容赦のない展開を今のTVアニメで作ることが出来るのは出崎監督くらいかもしれません。
宛先不明で戻ってきた手紙を無邪気な笑顔でゲルダに見せるマリア。その時の絶句するゲルダの姿は我々視聴者の姿に他なりません。怒濤のごとくたたみかける不幸の中、マリアを救おうと奔走するゲルダ。けれどTV画面のこちら側にいる我々同様、どんなにあがこうとも結末を変えることは出来ないのです。
原作にある非道な父親は本作には存在しません。本作のマリアは早くに亡くなった両親に、そして最後まで面倒を見てくれた祖母に愛されて育ったのでしょう。「雪の女王」のこれまでのエピソード同様、本作にも本当の悪人というのは登場しません(まぁ大家はかなりアレではありましたが、家賃を滞納し続けてもギリギリまで住まわせてくれたという点で極悪人ではないかと)。でもだからこそキツい。
ほんの少しのボタンの掛け違えで坂を転がり落ちていく物語。天に召されることが唯一の救いであった原作の少女と違い、もしかしたらマリアを救うことが出来たのかもしれなかった物語。優しさ故にこれから永遠に後悔し続けなくてはならないゲルダ。
このあらゆる意味でキツい物語は、制作者のまさに情け容赦のない悪意の固まりでした。でもそこまでやったから、だからこそこれほどまでに心に突き刺さるのです。そしてそこまで真っ正面からやり切った出崎監督以下本作のスタッフを賞賛します。

そうそう、
「雪の女王」で以前に放送されたエピソード「幸運の梨の木」は本作の対になった物語に思えます。身寄りのない子供達を引き取っては面倒を見るものの、大家から追い立てを食らっている貧しい男。その男と子供達がゲルダの機転によって救われるというそんな物語でした。子供達の一人の少女の声が、今回のマリアと同じ声優さんだったことは偶然ではないでしょう。

アニメ「雪の女王」第19話、「マッチ売りの少女」です。
本当なら出崎監督の圧倒的な演出力とか、あまりに有名な原作について語るべきなんでしょうけど・・・。

あきません・・・。
涙で曇って前が見えないよ・・・。

こういう話は本当に弱いです。

「クレヨンしんちゃん」の映画を劇場に観に行かなくなってだいぶ経ちます。以前はね、「しんちゃん」の映画って本当に楽しみだったのですよ。
何の予備知識もなく、何の気無しに観に行った第1作「アクション仮面VSハイグレ魔王」(1993)はちょっとした衝撃でした。SF設定なのにどこかおとぎ話のようで、これほど面白い・・・と言うより、楽しいアニメ映画って本当に久しぶりだと。いや、ここはむしろ”漫画映画”と呼びたいような、往年の東映長編動画を思い出させてくれる感動がありました。
監督は本郷みつる。
この第1作を観てより、「しんちゃん」映画は毎年の楽しみとなったのです。
本郷監督による以降のシリーズもいずれも完成度の高い、楽しい作品でした。TVシリーズとは違う毎回素晴らしく危険で楽しい冒険と、どこか不思議で夢を見ているような世界がそこにありました。初期の劇場版「しんちゃん」の素晴らしいところはその完成度の高さだけでなく、しっかりと子供向けに作られていたところだと思っています。
そしてその頂点とも言える作品が第4作「ヘンダーランドの大冒険」(1996)。私にとって不動のシリーズ最高傑作であると同時に、ファンタジー映画の傑作だと思っています。

さて、この第4作を最後に本郷みつる監督は降板し、翌年より新たに原恵一氏が監督となってシリーズは続行します。
本郷監督がファンタジックで童話的な演出を好む演出家だったとするなら、原監督は対照的なリアリスト演出家のように感じます。そしてアナクロ趣味と言うか、懐古主義的なディティールにこだわる監督であると。
第5作「暗黒タマタマ大追跡」(1997)、第6作「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」(1998)はそういった監督の演出が上手く作品に作用していたように思います。両作とも面白い作品に仕上がり、監督変更に対する不安を払ってくれました。
しかし次の「爆発!温泉わくわく大決戦」(1999)は・・・そんな監督の演出が思い切り悪い方に作用していました。映画自体面白くないのも辛いところですが、監督の懐古趣味が悪い意味で爆発です。特に伊福部マーチに乗って自衛隊戦車部隊が進撃するあたり、(東宝怪獣映画へのオマージュと評価する向きもありますが)その画面への異常なこだわり具合も含めて興奮することもギャグとして笑うことも出来ず、ただただサムい思いだけをしたものでした。パンフレットの監督インタビューなど読むと、さらにサムさが増します。もっとこだわるべき所はいくらでも他にあったでしょうに・・・金を払って監督の公開オナニーを見せられることほど辛いものはありません。

続く「嵐を呼ぶジャングル」(2000)の'70年代への気持ち悪い懐古。そしてそんな昭和の時代への想いが炸裂した「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001)
いやまぁ「オトナ帝国」くらいまでやってくれれば、それはそれで大した物だとは思いますよ。実際観ていて泣けてくるところはありましたし。
でもですね、本郷監督の初期シリーズが作り上げた「子供のため」の「娯楽漫画映画」はもはやそこにはありません。変にマニアックなこだわりを見せるその画面は、面白くはあったとしても楽しくないのですよ。「オトナ帝国」では大の大人が「しんちゃん」映画を観て泣いたというのがマスコミ等でも話題になったものですが、でも、「クレヨンしんちゃん」という作品で本当にみんなはそんな作品を見たかったのでしょうか。

さてさてようやくですが、本日放送の・・・

「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」(2002)

初見ですが、結論から言いますと大変面白く完成度の高い作品でした。随所にハッとするようなシーンや、ホロリとさせるラストなど演出力の高さも感じられます。まぁ相変わらず(黒澤映画等の)浮いたパロディなんかもあってマニア受けが鼻についたりもしますが、全体として原監督をかなり見直してしまいました。
こうしたリアリズムとギャグの融合が原監督の「しんちゃん」映画なのでしょうね。そしてそんな原「しんちゃん」が一つの完成を見たのが本作だったのでしょう。もはやそこに明るく楽しい「娯楽漫画映画」を見ることは出来ませんが、でもこれはこれでアリなのだと本作を見終わった今は思います。今後もやはり映画館まで足を運ぼうとは思いませんが、でも次作以降もTV放送があるのなら楽しみに見ることが出来そうです。

でもね、どうもこういうリアリズムの世界観だとしんちゃんがまだ居心地悪そうに見えるんですよね。
それとストーリーの都合上とは言え、幼児に目の前で人が無惨に死にまくるという展開はちょっと気になります。古い考えなのかもしれませんけどね。

放送記録:2005年10月1日PM6:30~8:54ABCTV
「誕生15周年企画!オラはすべてが武勇伝/クレヨンしんちゃん・150分!スペシャル」

本日の夕刊の訃報記事で懐かしい名前を見つけてしまいました。

ドン・アダムスさん死去。

その昔、メル・ブルックスが脚本を書いていた傑作スパイ・コメディTVシリーズ「それ行けスマート」で主役のドジなスパイを演じていた喜劇俳優さんです。本職はコメディアンの方だったのだと思いますが、この「それ行けスマート」での印象は強烈で忘れ得ぬキャラクターでした。

同シリーズの映画版「0086笑いの番号」も下品でくだらなくて面白い、大笑いしながら観た映画でありました。どこかの局で追悼放送でもしてくれないかしらん。その後のTV新シリーズもややパワー不足を感じながらも楽しんでいました。

25日死去。享年82歳。ご冥福をお祈りします。

「それ行けスマート」のドン・アダムスさんが死去
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200509270060.html

昨今動物愛護の団体などが動物を食べるな、捕鯨反対、とまぁいろいろ大変なわけですが、2ちゃんねるでこんなスレを見つけてちょっとトホホな気分に。

「魚は友達。食べ物ではない!」動物愛護団体が看板を設置。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1124481177/

要するに魚だって知的な動物だから食べてはいかん、と言うわけです。
こうなってくると何を食べて生きればいいのか困ってしまいますね。そのうちに「植物は友達、野菜を食べるな!」とか言い出しそうですし。
で、やがては政府から配給される動物でも植物でも無い怪しげな食品を食べることに・・・

って、それって「ソイレントグリーン」SOYLENT GREEN(1973)やん!

「ソイレントグリーン」は名匠リチャード・フライシャー監督、チャールトン・ヘストン主演によるSF大作。
人口の爆発的増加と食糧危機に襲われる近未来の管理社会を描いた重い作品です。

'70年代のSF映画って、こういうタイプの作品が不思議と多かったような気がします。まぁ物の本などではベトナム戦争を引きずるアメリカの暗い影、なんて解説されたりするわけですが。同時に管理社会=共産主義への恐怖と反発なんてのが色濃く反映されているのでしょう。
同様の世界を描いた作品に、
「赤ちゃんよ永遠に」Z.P.G.(1971)
大気汚染で人々がドームの中で暮らす時代。人口増加を食い止めるため政府による出産禁止令が出されていた。主人公夫婦はそれでも周りに隠れて赤ん坊を産み育てようとするが・・・。
「THX-1138」THX 1138(1971)
学生時代の短編映画がフランシス・フォード・コッポラに見いだされ、長編作品としてリメイクされた「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスのデビュー作。すべてが白で統一され、コンピューターに管理された地下都市。感情を抑制する投薬で人間性を失い、ただ機械のように働き続ける人々。しかし投薬をせず、徐々に人間性を取り戻す主人公はこの世界からの脱出をはかる。
「デス・レース2000年」DEATH RACE 2000(1975)
かのロジャー・コーマン制作の近未来アクション。管理社会に生きる市民の楽しみはデスレースと呼ばれる殺人カーレースだった。フランケンシュタインはデスレースのヒーローという立場を利用して・・・。
「2300年未来への旅」LOGAN'S RUN(1976)
戦争により地上は荒廃し、人々は地下都市で暮らしている。限られた空間での人口を抑制するため、市民は30歳になると安楽死させられるのだ。体制側の人間だったローガンもまた30歳を目前に控えていたが、その制度に疑問を持ち理想郷を求めて都市からの脱出をはかる。

といった感じで、体制側の陰謀を暴く「ソイレントグリーン」を別にすればたいていの場合は主人公が新天地を目指しての脱出行という展開になります。
いずれも子供の頃に見た作品ですが、中でも最も衝撃を受けたのは「赤ちゃんよ永遠に」でした。
汚染された大気の中、防ガスマスクを付けて外出する人々。深い霧のようなスモッグの向こうにぼんやりと浮かぶドーム群。子供の欲しい家庭に配られる画一的な機械仕掛けの赤ん坊たち。それらすべてのビジュアルが恐ろしく、そして衝撃的なラストまで、私にとって忘れ得ぬ作品となっています。

さて、'70年代も終わりに近づくとこうした重苦しくも暗い未来を描く社会派的な作品は影を潜めていきます。陽気な宇宙戦争「スターウォーズ」(1977)や未来への希望に満ちた「スタートレック」(1979)のような作品に飲み込まれていってしまったのでしょうか。
しかし近未来を描いた作品は形を変えて生き続けます。
例えば「マッドマックス」MAD MAX(1979)シリーズ。
戦争によって荒廃した大地。力こそがすべて。そこからは体制への恐怖brazil01や社会派的な思想は徐々に抜け落ち、ただただ派手なアクション映画として系譜されていきます。だだっ広い荒野でロケをするだけで大きなセットも要らないそうした設定は、かつての動物パニックのブームと同様に低予算で作れるSFアクションのジャンルとして無数に同種の作品を生み出して行くことになるのです。

その他好きな近未来管理社会SF。
「未来世紀ブラジル」BRAZIL(1985)
テリー・ギリアム監督の異色SF。まぁこの監督の作品はいつも異色ですが(笑)。
「理想郷伝説」(1981)
risou01risou02  「帝都物語」(1988)を始め、今や「リング」(1998)や「呪怨」(2002)などをプロデュースしてJホラーブームを生み出した一瀬隆重氏がアマチュア時代に8mmで撮った作品。ストーリー的には「THX-1138」と「2300年未来への旅」を足したようなものでオリジナリティは薄いけれど、小細工を労せずこの題材を真っ正面から撮り切った力量は大した物かと思います。アマチュア8mm作品ながらスタッフの豪華さ、また石坂浩二氏や西條康彦氏などの出演も目を引きます。

そう言えば、つい最近もこうした近未来管理社会SFを見たのでした。
「リベリオン」EQUILIBRIUM(2002)
設定についてはまさに'70年代の同種の作品の焼き直しで新味はありません。が、この映画の肝は何と言っても格闘術「ガン=カタ」によるアクションシーンでしょう。どちらかと言えば重苦しい内容の映画ですが、しかし楽しい楽しい(笑)。これだけで一見の価値ありかと。

もうだいぶ前にDVDで鑑賞しました。感想書かなくちゃと思っているうちに時間が過ぎ、記憶が薄れつつもあるので今のうちに記しておきます。

「THE JUON/呪怨」THE GRUDGE(2004)

言わずと知れた作品ですね。清水崇監督がVシネマから劇場版へと取り続けている人気シリーズをサム・ライミがプロデュースした「呪怨」ハリウッド版です。
以前にも書きましたが、日本版「呪怨」シリーズは良くできた「お化け屋敷」映画でした。ドラマの整合性よりもいかに観客を驚かせ、怖がらせるかをメインに作られていました。ドラマの面白さを求めていた人には物足りないものがあったでしょうけれど、でもこれはこれでアリではないかと。

で、今回のハリウッド版。
基本ストーリーは日本版とほぼ同じです。そういう意味では日本版を見てきた人にとっては新味は無く、それが日本での劇場公開が今一つヒットしなかった理由であったと思われます。
しかし同時に今回のは日本版4作からのいいとこ取りであり、いわば過去シリーズの集大成的作品であったことも特筆すべき点でしょう。これまで「呪怨」を見たことのない人にとっては「これ一本見ておけばOK」な作りであり、またより深く呪怨シリーズを楽しみたい人にとっての入門作品ともなっています。
日本版「呪怨」に慣れ親しんでいる人にとっては、日本版のお金のかかった再現として楽しめる部分は大きいでしょう。より洗練された演出と美麗な映像は見応えありました。メインキャストが外人さんというのも、登場人物たちの孤独感不安感がより強調されてグッドだったかと。
アメリカ人的に不合理を嫌うためだそうですが、「家に入った者だけが呪われる」という明確なルールを設けたのも納得のいく変更であったと思います。まぁ、日本版での町中皆殺しな勢いが削がれたのは少し残念ではありましたが(笑)。

外人俳優さんたちも皆良い味を出していました。特に「家」に越してきた一家の奥さん役のクレア・デュヴァル、それにテッド・ライミが良い。サラ・ミシェル・ゲラーも綺麗だし、知らず知らずのうちに呪いに巻き込まれていく主人公役を好演。ただ、最後は戦うヒロインになっちゃうところがハリウッド的なところでしょうか。

ただラストについては少しばかり不満だったりします。続編に持って行くためなのは理解しますが、呪いに例外を作っちゃいけませんよねぇ。まぁサラ・ミシェル・ゲラーの登板も決定しているみたいですし、続編への期待はしていますが。

とにかく、これは最初にも書きました通り映像やシチュエーションで怖がらせる「お化け屋敷」映画です。何も考えずに怖がりたい時には最適でありましょう。


ところでこのDVDですが、サム&テッド・ライミ兄弟を始めとした海外スタッフによるコメンタリーが最高に楽しいのです。これだけで見る価値は十分にあるかと。

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