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映画のコトやら何やら綴りませう
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え~「おとボク」ですが、今期見ているアニメの中では飛び抜けて出来が良いと思われます。開始前の不評不安が嘘のように好評のようで嬉しいかぎり。
一方で不満があると言えば「史上最強の弟子ケンイチ」
作画がかなりアレなのはまぁ制作体制とかいろいろ問題もあるのでしょうし仕方ない部分もあると思うのですが、それに輪をかけて演出(と言うかコンテかな?)が悪すぎ。本来なら多少酷い作画も見せ方によって誤魔化せるはずなんですが、両方酷いとどうにもなりませんな。素人にコンテ切らせてんのか?と言いたくなります。こんな状況のままで1年も続くのかと思うと・・・。

ま、さておき、

乙女はお姉さまに恋してる
第5話「真夜中の教会(チャペル)」

突然現れた幽霊の一子ちゃん。いつしかすっかり皆の中にとけ込んで寮の中を明るくします。一方、一子の慕っていたお姉さま――22年前のエルダーのことが気になった瑞穂は過去の学園の資料を調べ、それがかつてこの学園に通っていた自らの母だということを知ったのでした。運命を感じながら一子を夜の礼拝堂へと誘う瑞穂。瑞穂はそっと一子を抱きしめ、その額に優しく口づけをしました。お姉さまを慕い誰よりも愛していた一子にとって、それはどんなにか待ち望んでいた一瞬だったのでしょう。次の瞬間一子の体が光に包まれ、優しい幽霊の少女はゆっくりと天に昇っていったのでした。

本アニメのスタッフは実に丁寧な仕事をされていると感じます。原作でのかなり長いシナリオを1クール12話に押し込めなくてはならないため、やたらと物語を切りつめたりはしょったり、登場人物がやたらと皆早口だったり、テンポが良い反面せわしない作品にはなっていますが、それでも原作を尊重し良い作品に仕上げようと言う気持ちを感じます。原作をはしょった部分を補足するようなアニメのオリジナル部分も作品にしっかりとけ込んで良いです。
その他作画も驚くほど安定していて良いですし、声優さんたちもこなれてきた感じ。特に序盤やや評判の悪かった貴子さんも、ここ数話の演出も相まって人気急上昇でしょうか(笑)。
ただやはり気になるのは話数の少なさですか。次回がプール授業の話と思われますが、だとすればアニメで6話を(それもかなりの急ぎ足で)かけて、ようやく原作の序盤が終了。残り6話でどこまで綺麗にまとめることが出来るか、不安を感じつつも期待します。

さて今回のお話。原作のゲームで言えば第2話のクライマックス。前半最大の山場といったところでしょうか。いやいや、その後の脳天気なオチがわかっているのに、やっぱり見ていてグッと来ちゃいましたねぇ。しかし一子ちゃんの物語的に言えばこれが物語後半での伏線にもなっているわけで、そう考えると・・・。

<以下、ちょっとネタバレあり。>

今回のアニメが始まって、その出来の良さに久しぶりに原作ゲームの方もやりたくなって引っ張り出したんです。でもやっぱり、一子ちゃんとのラストダンスの手前までくると手が止まってしまうんですよねぇ。正直すっかり涙もろくなった私としては辛い。
ここら辺アニメではどう処理されるのか気になります。原作通りならアニメでもまた泣かされそうですし、いっそオリジナル展開でとも思ったり。さて、どうなりますか。

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朝晩冷え込む季節になってきましたね。熱いコーヒーが美味しく、灯油の巡回販売も始まったのでそろそろストーブでも出そうかというところ。
さてそんな季節、無性に湯豆腐が食べたくなるドラマの登場です。

土曜プレミアム
仕掛人 藤枝梅安

池波正太郎の描くこの渋い時代劇は過去に何度も映像化され、小林桂樹や緒形拳、渡辺謙といった方々が主人公藤枝梅安を演じてきました。特に小林版、緒形版は周りを固める配役も良く大好きでしたね。
さてそんな「仕掛人梅安」が久々に復活。今回梅安を演じるのは岸谷五朗です。

で、見ましたが、
全体としてまずまず悪く無し。ですがあくまでTVドラマの枠内で小さく纏まったなぁって印象。
脚本はとりあえず2時間にまとめてみましたって程度の出来ですが、まぁこんなものでしょうか。しかし演出が今一つ時代劇慣れしていないのか全体のテンポが悪く、肝心の殺陣も妙にもたつき気味。加えて岸谷五朗があまり時代劇経験がないらしいんですが、イマイチ軽い梅安さんになってしまってます。岸谷さんに関してはフジテレビのHPに曰くそういった面を狙ったらしいのですが、どうにも狙いを外しているようにしか見えません。
というわけで昨今の時代劇ドラマの中では頑張っているとは思うものの、折角の「仕掛人梅安」ならではの重みや深みなどが感じられない軽い仕上がりになってしまったのは残念無念。無理に笑いのシーンを挟み込むのもそれに輪をかけていますが、こういうのは本編に重みを持たせてこそ映えると思うんですけどね。
監督の林徹という方はフジテレビの演出家で過去に「大奥」シリーズや藤田版「剣客商売」の演出を手がけているようですが、良くも悪くもTVドラマの演出家というところでしょうか。

他の配役では楊枝屋の彦次郎を演じる小日向文世が愛嬌もあって良いですね。この方はどんな役をやっても上手いと感じます。元締めの藤田まことも、まぁ今この辺りの役を出来る大御所と言えばこの人くらいでしょうけどやはり存在感ありますねぇ。ただ藤田まことはどんな役を演じても藤田まことにしか見えないのはちょっと困ったところです。昔ので元締めをやっていた中村又五郎さんはやはり昔の「剣客商売」で秋山小兵衛を演じてもいまして、今の藤田まことがその位置にいるわけですが、その貫禄の差は埋めがたいところ。
悪役側では石橋蓮司と本田博太郎のコンビが実に濃くて良し。でもこちらもその後の暗殺シーンの殺陣や間が悪くクライマックスが台無し。

今後フジテレビとしては「鬼平犯科帳」「剣客商売」に続いてこの岸谷版「仕掛人 藤枝梅安」をシリーズ化する計画があるような気がしますが、もしそうなら「鬼平」「剣客」に負けないくらいに本腰を入れて作っていただきたいなぁと心より希望します。

放送記録:2006年11月04日PM09:00~10:54関西テレビ「土曜プレミアム」

日本発アクションパニック超大作!
というわけで、とても良く頑張ってたと思いますよ。

「亡国のイージス」(2005)

某国テロリストの一団と、それに協力する海上自衛隊士官達によってイージス艦が占拠された。彼らは日本政府にある要求を突きつけ、それが呑まれない場合は毒ガス兵器を弾頭に設置したミサイルを東京に撃ち込むと言うのだ。
だが、そのイージス艦内には最強のコックが居ることに彼らは気づいてはいなかった。

海上自衛隊、航空自衛隊、防衛庁の協力による「ホンモノのイージス艦」等は大きな見どころ。艦内セットの完成度も高く、演技陣もまた良し。しかしどうにも現場の頑張りに比べて脚本の完成度が追いついていない感じ。描写が散漫で2時間を持て余していると言いますか、あるいは長編原作を映画脚本として絞りきれなかったのか。

序盤、真田広之扮する先任伍長の人物紹介のいい雰囲気からイージス艦シージャック、行く手を阻む他の自衛艦とのミサイル戦と、まずは好調。これはもしかして傑作か?と思いきや、中盤からのグダグダぶりがなんとも残念無念。
各キャラの描写不足はこれもまた演出的にアリとは思いますが、しかし自衛官側のシージャック首謀者たるイージス艦副長(寺尾聰)のキャラクター付けがあまりにされていないのは大きなマイナスかと。またシージャックまでした士官達の覚悟の無さはどうしたものか。前半で友軍艦を平然と撃沈した描写はなんだったのか。
そして力尽きたのか終盤のイージス艦自沈に至るあたりの適当っぷり。
ついでに、邦画ってどうしてどんな映画でも泣かせの設定を付け加えてしまうのかなぁ。それ自体は別に嫌いじゃないですけど、本作ラストの墓参りのシーンとか、繰り返しになりますけど副長のキャラクターをしっかりと描写してこそ生きるシーンでありましょう。これに限らず「取って付けた」感の強いシーンがやたらと散見される作品でもありました。
特に取って付けたと言えば、中井貴一扮する某国テロリストの妹と思しき女もまったく意味がありませんでしたね。男臭い映画なだけに彩りが欲しかったのかもしれませんが、映画としては余計な存在以外の何物でもありませんでした。

そんな感じで、日本映画としてはこれだけのスケールの大きなアクション大作を撮ったことにまずは素直に感動。そして様々な面でかなり恵まれた環境での作品と感じますが、ですがそれを「良い作品」に押し上げるだけの力が演出や脚本には無かったと。

ところで本作の原作は未読なのですが、原作者の方はかなりの映画ファンと見受けられますね。まぁはっきり言ってしまえばオリジナリティの方面でイマイチということですが(笑)。
まぁ乗っ取られた戦艦の中で最強のコックならぬ最強の先任伍長が大活躍とくると「沈黙の戦艦」(1992)。そこに毒ガス兵器が搭載され、目的地到達までに爆破しなくてはならないというサスペンスは「エグゼグティブ・デシジョン」(1996)他、色々ありますかね。ラストでイージス艦が暴走して陸地に激突か、ってのは「スピード2」(1997)じゃないかという説もありますが、まぁこれは良くある展開ということで。
まぁその他「どっかで見たような」シーンや展開がつるべ打ち、と言うかそれしか無いというのはちょっと困りもの。その中でも一番影響を受けていそうだなぁって思ったのは「合衆国最後の日」(1977)でしょうか。これは我が愛する傑作映画ですので、機会があれば是非見て頂きたい作品です。

放送記録:2006年10月29日PM09:00~11:24ABCテレビ「日曜洋画劇場」

ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!
第29話「レインにおまかせ☆どきどきラブレター」

TV大阪10月14日AM10:00~

恋のお悩み相談に一生懸命になるレインがかわいい。ファインに対して今一つキャラ立ちが弱いレイン、久々の見せ場ですか。
しかし先週より登場の新たな敵ブラック星のビビンですが、今のところ都合よく使える単なるオジャマキャラに終わってるんでもっと魅力的な面を見せて頂きたい。キャラデザイン自体は良いんですからね。今後に期待。

史上最強の弟子ケンイチ
第二撃「一歩先へ!闘いの始まり」

TV大阪10月15日AM01:30~

お話のまとめ方は悪くなし。梁山泊入門を前倒ししたことは賛否あるようですが、、そこで基礎体力を増強したことで空手部での試合に勝利したことにより説得力を持たせることに繋がってるのではないかな。
しかし先週予告での予想通り作画はちょっとヒドい。次回予告ではかなり綺麗そうでしたので期待はしますが、しかしもう少し作画レベルを平均化できないものか。

結界師1時間スペシャル
第一話「右腕の傷」
第二話「良守と時音」

読売テレビ10月16日PM07:00~

原作を読んだことが無く、まったくの白紙の状態で鑑賞。
正直また妖怪退治モノかぁという気持ちも強かったのですが、悪くないですね。と言うか面白かったですよ。
ただ最近はやたらと似たような設定のマンガやアニメが多いので、この作品ならでは!という押しの部分が感じられなかったのが少々残念。

乙女はお姉さまに恋してる
第2話「けせない消しゴム」

サンテレビ10月17日00:00~

今回も良い感じ。脚本は原作を上手くまとめていると感じます。が、どうしても時間的に苦しいのかやや急ぎすぎ詰め込みすぎな感はあり、学園のゆったりとした空気が感じられないのが勿体なし。しかしここら辺は頭の状況説明な部分も多いですしやむを得ないところでしょうか。
それとこれは脚本演出のせいなのか声優さんの演技のせいなのか、紫苑さんにもう少し優雅さや威厳が欲しいところ。貴子さんもあれでは無礼な女にしか見えないのでちょっと悔しい。
まぁでも原作を知らない人にはさらりと見逃せる部分でしょうから、これは原作ファンの贅沢な繰り言ということで。

すもももももも
第2話「天然爆熱少女」

朝日放送10月18日

録画失敗・・・orz

遊戯王デュエルモンスターズGX
第107話「ネオ・スペーシアンvs宝玉獣」

TV大阪10月18日PM06:00~

宝玉獣使いのヨハンとのデュエル終了。面白い展開でした。それにしてもヨハンは良いキャラですね。こういう根アカな熱血くんは好き。ただ主人公とキャラかぶりすぎなのが気になりますが、あえてそういうキャラ設定をしたことで今後どういう展開にしていくのかは楽しみです。

はいはい、と言うわけで昨夜始まりました「すもももももも」、通称「すもも」を見ましたよ。

すもももももも
第1話「地上最強の許嫁」

ここ数日ご紹介の深夜アニメ3本の中では一番出来が良さそうだなって思っていました作品です。原作は絵もすっきりしているし物語もストレートでわかりやすく、まぁとてもアニメ向きのマンガではないかな、と。

ですが、うーん・・・ちょっと微妙かな。

一番気になったのは原作にないオリジナルな付け足し部分が、面白い所もあるのですがハズしている所も多々あったところです。特にもも子が道ばたでもどこでもやたらと布団を敷いて契りをねだるシーンですが、アニメ的にはこれを繰り返しのギャグとして今後も使っていきそうな雰囲気なんですけど、そこまで恥知らずな行動は正直もも子らしくない行動に思えるんで勘弁していただきたい。
その他にもなんだか時間を持て余しているような脚本は、「ケンイチ」「おとボク」と違って原作の分量がそんなに無いわりに2クール予定で作られている部分に原因があるのでしょうか。まぁここらへんの脚本部分は続けていればこなれてくるとは思いますんで今後に期待。

作画は「ケンイチ」とは逆にキャラのアップ、特にもも子のデザインがイマイチ可愛くないのが気になりますが、動きに関してはなかなか良し。チビキャラもも子がチョコマカと動き回るのはマジ可愛いですよ。

と言うわけでここ3本の第1話を見ての順位は、
おとボク>ケンイチ>すもも
ですが、いずれも平均以上のレベルはあったと思いますので、しばらくは様子見といたします。

中国共産党軍がチベットの避難民を射殺する映像が撮影、公開されました。撮影したのはルーマニアのTV局だそうです。

・【時事とコピペ】
「【News】中国軍がチベットの難民を無差別に撃ち殺す映像を撮影  [中国人権問題News]」
http://blog.so-net.ne.jp/current_affairs/2006-10-17-1

・痛いニュース
「中国軍がチベットの巡礼者を無差別に撃ち殺す映像を撮影」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/829117.html

・2ch東アジアnews+
「【中国】ルーマニアのTV局、中国国境警備隊がチベット難民を銃撃・射殺したとされるビデオ公表(映像あり)[10/14]」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1161012985/

この事件、日本のマスコミはちゃんと報道してるのか?
そもそも中国共産党によるチベット侵略と民族浄化は現在進行形なわけですが、それをほとんどまともに報道してこなかった日本マスコミのクズさかげんにはほとほと呆れかえってしまいます。
私自身、映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997)を見るまでそんな問題があるとは知りませんでした。そして知れば知るほど暗たんたる気分にさせられる問題です。それが過去のことではなく、今現実に起こっているということ。そんな恐ろしさをかいま見させてくれたこのニュースを、少しでも多くの方に知っていただきたい。

・I Love TIBET! 【超入門 チベット問題】
http://www.tibet.to/mondai/index.htm
・チベット人権保護運動
http://nippon-senmon.fateback.com/tibet/index.html
・ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
http://www.tibethouse.jp/

さて、関西ローカルのサンテレビにて藤田まこと版「剣客商売」が再放送されているのは以前書きました通りですが、野球シーズンも終わって快調に放送が進み先週より第3シリーズへと入りました。
そして今日放送されたのは初期シリーズでも屈指の傑作と言われる、

剣客商売・第3シリーズ
第2話「鬼熊酒屋」

お話自体は実はわりと凡庸。しかし老境の往生を遂げる鬼熊を演じる大滝秀治の演技が実に見事。決して人に弱みを見せない頑固者だがその実寂しがり、義理の娘への罪の意識に捕らわれながら生きてきた老人。この老人に扮する大滝さんの演技が、藤田まことも物語もすべて食ってしまってます。
いや、本放送の時もですけど、今回も泣かされてしまいました。

「剣客商売」毎週火曜8時よりサンテレビにて放送中。


ところで大路恵美さんが三冬を演じるのはこの第3シリーズまでなんですよね。いよいよあの美しい三冬さんの見納めか・・・。

えっ!? あの「ポセイドン」が早くもTVに登場? 早くも・・・って言うか、いくらなんでも早すぎるんとちゃうん!
てな感じで騙された人多数という噂もありますが。

「ポセイドン 史上最悪の大転覆」(2005)
THE POSEIDON ADVENTURE

豪華客船ポセイドン号はテロリストの仕掛けた爆弾によって転覆。船内は文字通り上を下への大騒ぎになるのだった。

と言うわけで本年公開されたウォルフガング・ペーターゼン監督の「ポセイドン」(2006)とは関係のない、TVムービーとして制作されたもう一本のリメイク版「ポセイドン・アドベンチャー」です。
オリジナルの「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)と言えば'70年代のパニック映画ブームの先駆けともなったパニック超大作ですが、昨今のリメイクブームの中でペーターゼン監督によるリメイク「ポセイドン」の制作が進んでいた頃、その一方でこのようなTVムービーが作られていたとは知りませんでした。

リメイク作品を含め「ポセイドン・アドベンチャー」の基本的な設定はどれも同じ。転覆したポセイドン号の中から生存者たちが脱出をはかる生死をかけたドラマというところ。その中で趣向を凝らした危機また危機の連続がこの悲劇的な物語を盛り上げるというわけですね。
ですが、どうにも本作は盛り上がらないのですよ。

まずポセイドン号が転覆する理由ですが、本作では津波ではなくテロリストの仕業と言うことになっています。ですので前半では乗務員の中に潜り込んだテロリスト達が暗躍する様子が描かれるわけですが、これがテンポも悪く安いB級アクション映画を見ている気にさせてくれます。さらにそれに平行して乗客一家のどーでもいい昼メロ調不倫話がダラダラと描かれてさらに気分を低下させてくれます。
まぁテロリストの仕掛けた爆弾はクライマックスの脱出の伏線に、そして不倫話はやはり終盤の家族愛に繋がる伏線になっているのは悪くないのですが、なんともテンポの悪い演出で全ては台無しに。
その他、脱出をはかる人々が一人また一人とピンポイントでまるでコントのように死んでいったり、後ろがつかえてる上に時間がない状況で長々と自分語りが始まったりと、とにかく演出の間が悪い。

そもそも本作のランニングタイムは3時間近くありまして、本国では2時間枠の前後編で放送したと思われます。それを今回2時間枠1回で放送したわけで、オリジナルを半分にぶった切ってるのですからテンポは良くなりそうなもの。しかしそもそもオリジナルが3時間を持て余してしまってるんで、いくら合間をカットしても一つ一つのシーンの間が悪いのはどうしようもなかったといったところでしょう。

リメイク元の'72年版に比べて勝っていると言えるのはCGで描かれたポセイドン号転覆シーンくらいか。個人的にはオリジナル版のミニチュア特撮の方が味があって好きですけどね。
時間が有り余っている分オリジナル版に無かった軍部による救出作戦が細かく描かれていたのは良いところですが、その作戦自体がやたらとショボイのは大減点。3000人から乗客がいる客船の救出に漁船とゴムボートだけというのはいくらなんでもケチりすぎでしょ。
パーティホール他ポセイドン号の内部セットもオリジナル版に比べると大きく見劣りしますし、制作費的に厳しかったのかなぁと思わされます。TVムービーとしては頑張ってはいるのでしょうけど、気の毒ですけどどうしてもリメイク作品としてはオリジナル版と比べられることになるのが宿命ですからねぇ。もっと映像に拘って欲しかったなと。

と言うわけで、本作の敗因は3時間を持たせられるだけの脚本を用意できなかったことと監督の演出力不足。そして資金力不足か。
演技陣もなかなかに豪華ですし、オリジナル版の配役を意識した配置もされているのですが、どれも薄味でイマイチそれぞれのキャラクターが生かされていないのもまた脚本に難ありと感じます。勿体ないね。

放送記録:2006年10月15日PM09:00~10:54ABCテレビ「日曜洋画劇場」

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